2日目:先が見えない…


入院2日目。誰がどう見ても病人になってしまったアレックス。
とてもじゃないが退院なんてできそうな様子ではない。
夜中の看病はとても疲れる。寝てないもんね、ほとんど。
昼間、アレックスが眠るときは私もソファで眠る。そんな感じの入院生活だ。
起きている間はとにかく大泣きしているので、抱っこしたり添い寝したり。新生児より大変だ。


昨夜、便を調べた結果、ロタウイルスは検出されていないという。
けれど、原因と言えるような菌は…特定できないという。
とにかく下痢がおさまるまで入院だ、と言い渡された。それって一体、どのくらいの期間なんだろう。


この日は日曜日。ダンナとコイはいつものゴルフ場へ行っている。会社の親睦コンペがあるのだ。
それが終わり、夜に二人で病院に来てくれた。下痢ですぐに汚すから、アレックスの着替えはいくらあっても足りない。
私も入院するつもりで来てなかったから、何も持ってきていない。
着替えのTシャツや洗顔用品などを持ってきてもらった。これで少しは長引いても大丈夫かな。


夜、せっかくアレックスが寝付いたと思ったら、検査の為の採血がやってくる。
子どもの血管は細い上、腕もぷにぷにしているから、大人のように青い筋がすぐに見えるわけじゃない。
だから採血の注射針を刺すのは至難の業… うまく血管を探り当てるのは、東京で温泉を掘り当てるくらい難しいんじゃないの?
毎回、祈る気持ちで、二人がかりの看護婦さんの手元を見つめる。
そしてこの時は残念ながら失敗。血は出るものの、少量しか採れない。こんなんで大丈夫?と思ってたら、案の定、足りなかったらしい。
再度、数十分後に看護婦が戻ってきた。あああ。せっかくまたアレックスが眠り始めたのに…また注射で起こされた。
アレックス、試練のときだ。頑張れ。


この夜もまた2時間おきに大量の下痢。