それは嘔吐から始まった

サルバドール旅行から帰ってきた翌日、実は私たち夫婦が揃ってダウンしたのだ。
そろいも揃って午前9時ごろからお腹が猛烈に痛くなり、それからしばらくトイレとお友達状態…
胃腸が特に弱いわけではない私、下痢なんてほとんどしないのに、それはそれは辛かった。
数分おきに、それこそまるで陣痛みたいに、きゅうーーーっと胃腸が痛む。激痛。
くぅーーーーっ、と歯を食いしばって秒数を数える。うぐっ、いま30秒も続いたよ、うえっ、まださっきの激痛から1分も経ってないのにまた来たよ…
っと、そんな状態。
さすがに辛すぎたので、夫と二人、日本語が通じる救急病院に行くことにした。
そして、二人そろって点滴を受けたのだった。
あんなに辛い状態は珍しいことだった。
血液検査の結果によると、特にウイルスやバクテリアが検出されたわけではない、と。
疲れがたまっていたところに、胃腸も弱っていて、何か合わない食べ物が胃を刺激したんだろう、と。
だったら何で二人そろって同時刻に発生するんだ?しかもソックリの症状で?


と、疑問を抱きつつも、その日は帰宅。ダンナはまた仕事に戻って行った。
夜には二人とも元気を取り戻し、土鍋で炊いたおかゆを、うまいうまいと言っておかわりして食べたのだった。
土鍋でおかゆ、いいねぇ。クセになりそう。梅干を入れて。


そして翌日、木曜日の明け方…アレックスがベッドで突然の嘔吐。おおお?うつっちゃった???
それでも食欲はあるし元気もある。大丈夫かな?と思いつつ幼稚園に連れて行った。
しかしやはり幼稚園でも吐いて、何も食べなくなり、下痢を繰り返すようになったと。
その日の夜、子ども救急病院に連れて行った。薬を口から飲んでもその時は吐かなかったので、まぁ大丈夫でしょうということで帰宅。


金曜日は大事をとって幼稚園を休ませた。それほど弱っている様子もなく、それなりに一人遊びもする。
ベビーカーに乗せて散歩もした。でもやっぱりいつもより元気がない。ベビーカーから這い出そうとするいつもの元気さがない。
目がギョロンと大きくなってきた。これは病気のときのサイン。
やっぱり調子悪いんだな…。


そして嘔吐がコイにもうつった。幼稚園からの帰り道、吐いた。
帰宅後、家で水分を欲しがるからジュースなどを飲ませたけど、すぐに大量に吐いた。水分ばかり。
アレックスも相変わらず元気がない。水分を欲しがるので与えるけど、食べ物は欲しがらない。
あんなに食いしん坊だったのに。よっぽど調子が悪いんだな。
この日の夜も、同じ病院に連れて行く。今度は二人を診てもらう。口から投薬しても吐くので、おしりに注射することに。
怖がりコイ、先にアレックスに注射してくれとせがむ。でも看護婦さんにうまくたしなめられ、大騒ぎしながら先に打ってもらう。
注射後、ガラナ入りの水?のようなものを二人とも飲まされる。まずいらしい。コイ、目をつぶって飲み干す。
後から知ったけど、点滴成分と同じものに、ガラナ味で甘味をつけた飲み物らしい。点滴を飲むのか…それはまずそうだ。
この薬が効いたのか、その後、二人ともあまり吐かない。快方に向かっているのかな?