デジタルパーマびっくり報告

さぁ、今週はしっかり美容院に行ってきましたよ。午後1時の予約で、30分前に入店しましたよっ。
今日は文句のつけようがないだろうが、おらっ!!!と、威嚇オーラを発しながら。(どういう客だ…)
きっかり1時まで待たされるのかと思いきや、すぐに担当のHさんが来て、はいすぐやりましょうね〜、と。
この店も他の日系美容院と同じ、お客はまず、着物みたいな上着に着替えるのだ。
でもこれって…思いっきり普通の木綿だし、ひざまでカバーされている丈じゃないし。カットされた髪の毛がジーンズにばりばりくっつくんですけど。
ただただ、上半身をよごさないためだけのもの、らしい…。


まずは日本のヘアカタログ雑誌(結構新しそうなかんじ)を見て、デジタルパーマってこんな感じですけどいいですか?こんな雰囲気なんてどうです?あら全然染めてないのね、髪も全然痛んでないからかかりやすいわね?
などなどと話をする。
で、自分はいま、髪を伸ばしている最中で、この肩に付く長さがまとまりにくくて大変だから、パーマをかけたいと伝える。
では上のほうはすいて軽くして、それからパーマにしましょう、前髪はあまり短くしないほうがいいわね…と、方針が決まる。


オーナーのHさんは日系2世、で日本語はぺらぺらである。まぁ発音や表現がネイティブ日本人とはちょっと違うから日系人だとバレちゃうけど、コミュニケーションになんら問題ない。
20年前に5年間、ご両親の出身地である水戸の美容院で修行したんだそうだ。そして日本語での筆記試験も経て、日本で国家資格をとったんだと。
Hさんいわく、筆記試験は漢字よりカタカナが多かったので受かったんだとか。なるほど。
以降も、ときどき日本で研修を受けているらしい。
デジタルパーマという技術も、去年、日本に数週間行ってマスターしてきたんだって。おそらくブラジルではここだけじゃないか、とHさんは言っていた。
どんどん新しいことに取り組まないとね!、と、なかなか勉強熱心で前向きなHさんは、2人の男の子の母でもある…。(私と共通点だわね)


そんなこんなで、私があれこれと質問攻めにしているうちに、どんどん髪はカットされ、もう2年近くカラーリングしていない真っ黒い髪がどさどさと床に落ちていった。
結構すきましたね?
そしていよいよパーマ液をつける段階。Hさんほか、3人のブラジル人助手がやってきて、手分けして「素手」でパーマ液(1液)をはけで塗りつけていく。素手でいいんですか???
どうやら、それほど強い液じゃないから大丈夫なんだと。確かに、パーマを繰り返しているであろうHさんたちの手は、特に荒れている様子もなくきれいだったぞ。
髪をいくつかの束にわけて、それぞれに液を塗り、ラップを巻いてしばらく放置。あれれ、まだカーラーは登場しないのね?こんな状態で、単に髪に液をつけるだけで何か意味があるのですか?
さすがにそこまで質問はしなかったけど…。これがデジタルパーマの導入部分なのだろうか。


で、いったん液をシャンプー台で流し、今度は2液をつけながらいよいよカーラーで巻く段階。同じく助手たちとHさんが手分けして巻き巻きしていく。
大きなロッドでゆったりと。よく見ると、カーラーの中心に電極みたいなのが付いている。
巻き終わったら背後からコードがたくさんついている見たことのない機械が登場。これがデジタルパーマのマシンね。
カーラーひとつひとつの電極に、コードを一本ずつつなぎ、クリップのようなもので固定していった。それからカーラーが頭皮に接しないように、ウレタンのカバーをつけていった。
聞くと、このコードからカーラーへ電気が流れ、130度の高温になるらしい。その状態で7分間キープ。冷めたら、カーラーをはずす…というプロセスだった。


この130度の高温が結構アツイ。ウレタンカバー1枚じゃ足りないよ、頭皮が焼けるように熱い!!と訴えたら、カバーを追加してつけてくれた。
7分間だからあっという間。普通のパーマでは、私の髪はかかりにくいから、いつも人より長い時間熱くされていたからね。
こんなんでちゃんとカールが持続するのかしら…と思うくらい、そのプロセスはあっけない。


だけど、はずしてシャンプーしてブローしてもらったら、いい感じでおおきいカールが出来ていた。
ワックスとかムースをつけなくても、こんな感じでナチュラルなカールがキープ出来るんだそうだ。それはありがたい。スタイリングはラクなほうがいいからね。
結構イメージチェンジされたんじゃない?なかなかいいんじゃない?
と、初めてのデジパ体験、なかなか満足して、いざレジへと向かったら…


これまでのウキウキ気分が一点。目の前がさーーっと暗くなった。
なぜならば。
パソコン画面(ブラジルではレジがもろにパソコンになっているのだ)に、とても美容院で支払うべき額とは思えない数字が映し出されていたから…。
はーーーっ??? それ本気ですか??? 私が日本人だからってぼったくりすぎてませんか??? ゼロひとつ多くありませんか???
とても怖くて数字では書けないけれど、その金額は私の想像をはるかに超えていた。
普通にブラジルで1ヶ月に1回カットする場合の、1年分の金額を上回るものだった。
日本でもよほどのカリスマ美容師でないと、これだけの金額は提示しないであろう。とにかくびびった。
もちろんそんな大金の持ち合わせはないので、クレジットカードで支払った。


そ・れ・に・し・て・も。
あーまーりーに高すぎ。
こんな大金、誰が払ってるというのだ?
それは、日本人だ。
このデジタルパーマ(そもそもなんでデジタルというのかは未だに謎)、ブラジル人にはウケないんだそう。ブラジル人はそもそも天然パーマぎみの人が多いから、むしろストレートパーマの方が需要があるんだって。
そんなわけで、デジタルパーマを希望するのは日本人だけなんだって。
ということは、日本人ならこのくらい払えるだろう…ということで、この値段設定にしているんだな。
思いっきり日本人価格なのだな。
こんなことなら事前に値段を聞いておくんだったよ。ここまで高いとは夢にも思わなかったんだよ。
だって、お店の価格表には、パーマ80〜120ヘアイス(約4500円〜6500円)って書いてあったから、せいぜい高くてもその倍だろうよ、って思ってたんだもの。
倍どころか…。


お金のことをぐちぐち言うのはみっともないけれど、だって本当にびっくりしたんだものー。
ヘアスタイルは結構気に入ったから不満はないけれど、果たしてその金額に見合うスタイルなのか。それは微妙だ。
ここで1年分の美容院代を使い込んでしまった私…今後はひたすら伸ばし放題の道を行くか。
デジタルパーマは普通のパーマより持ちがいいというから、それを信じて、1年間持ち続けていただくか。(期待)
Hさんは、持ちは3ヶ月と言っていた。いやいや。そんなんじゃモトとれないわよ。せめて半年はお願いしますよっ。


ま、日本まで飛行機代をかけてはるばるデジタルパーマをかけに行ったと思えば、安いか…(涙)
そうでも思わないと、自分が納得できないのよぅ。わかっていただける???
そこまでお金をかけるアタマじゃないのよぅ、自分的に。ううう。

(パーマ前・パーマ後の写真アップしました〜)