ブラジルでカラオケボックスに行く


かねてよりリベルダージのラーメン屋さんにカラオケボックスがあると聞いてはいた。
誘われたこともあった。
けど、なかなかチャンスがなくてこれまで未踏の地であったのだ… ああ、カラオケ大好き、ミソカラ(三十路カラオケ)メンバーの一人として面目ない…。
そして先日、夕食を兼ねて、初・カラオケボックス体験をすることに急きょ決定!
アレックスも大きくなったしね、最近は音楽に合わせてカラダを揺らす(踊ってるつもり)ようになったしね、というわけのわからない理由もつけたりして。


今回利用したのは、何度かラーメンを食べに行った事のある「ポルケ・シン」。ここは1階がラーメン中心のレストランで、2階がボックスになっている。
ボックスは一番狭いものでも6〜7人が入れるくらいの広さ。大きいところでは20人くらいが宴会できそうな部屋もある。なかなか利用範囲が広そうだぞぅ。
私たちは家族だったので一番小さい部屋、夜は1時間35ヘアイス、2時間なら50ヘアイス(約2800円)。もちろん迷わず2時間で。


部屋はカーペット敷きに大きいソファーが二つ。テーブルも二つ。
日本にもこういうスタイルのボックス、あるある!まさに日本だねぇ〜、と感嘆する私たち。
そしてマシンは2種類、日本式の通信カラオケ(JOYSOUND)と、ブラジル式のVIDEOKEが設置されている。
画面切り替え機で、どちらかを選んで映す。
ほほぅ、JOYSOUNDねぇ、なかなかぶ厚い本じゃないの、とパラパラめくってみたら…
うーん、どうやら2004年までのもののようだ。

私はひとまず最近はまっているaikoの歌をいくつか。カブトムシとか花火とかボーイフレンドなどの古いものは余裕で見つかるけど、三国峠、かばんあたりになると、新譜リストとして本に載ってはいるのに(巻頭にのりで貼り付けてあるやつ)、いざ番号を入れても始まらないという状態。
うーん、残念。
でもまぁ、2004年までカバーされていれば、ミソカラ的には申し分ないでしょう!!


続いては、ブラジル式のVIDEOKE(ビデオケ)に挑戦。ブラジルではカラオケマシンのことをビデオケと呼び、家にあるというカラオケフリークも日系人には多いみたいだ。
こちらの歌本は薄くて、手作り感あふれる作りになっている。
前半はブラジル人歌手のポルトガル語の曲がびっしり。後半は英語曲と日本の曲。ボリューム的には前半・後半が同じくらいかな。
さっそくイパネマの娘でも歌ってみようか(いや、歌えないけど)…と探すも、うーん、あれって歌手名は誰になるんだ???
このビデオケ本、悲しいかな、歌手別索引しかないのだよ。曲名別がないもんだから、イパネマの娘が誰の歌なのかを知らないと曲番号がわからない〜(涙)
結局見つけきれず、Tom Jobimの欄で見つけたWaveを入れてみた。伴奏はチープな感じの音質で、昔のレーザーカラオケみたいな雰囲気だったけど、わぁ〜ちゃんとWaveの歌だねぇ、と変なところに感動しながら一応、歌ってみた。


後半からは日本の曲に挑戦。やはりラインナップ的には演歌が多いね。
そんな中にときどき宇多田ヒカルとかサザンとかがある。ここでは、なんとなく「ひだまりの詩」(えーとあれは何のドラマの主題歌だったかな?ル・クプルが歌ってたよね?)を選んでみた。
すると… 当たり前といえば当たり前なんだけど、流れる歌詞が見事にローマ字なんだよね。
Ae naku natte dore kurai tatu no darou …と、こんな具合。しかも、単語の意味に関係なく、音の切れ目で文字を切ってるから、字だけ追っているとなんだかすごくヘンなのだ。
3世などの若い日系ブラジル人は、こうやって日本語の歌を(あまり意味をとらえずに)覚えているんだなぁ。ふむふむ。


じゃあもしかして英語の曲は、日本のカラオケで言うところの「カタカナによる振り仮名」のように、ポル語による振り仮名が英語の上についてくるのだろうか???
わくわくしてマドンナを一曲入れてみたら…
何のことはない、普通に英語の歌詞が流れるだけでありました。そりゃそうか、ポル語の振り仮名なんてありえないよね(笑)


ということで今回は、純粋に歌を楽しむというより、実験的な要素が強いカラオケタイムとなりました。
もちろん部屋にラーメンを運んでもらい、子供たちと分かち合いながらメンをすすりつつ、マイクを握りつつ…という、絵的には大変すさまじい状況でありました。
しかしすごいね、日本のカラオケ文化って。ここまで根付いているとは、さすがです。
いつか生粋のブラジル人とカラオケしてみたい〜。流暢なポル語でWave歌ってもらいたい〜。