また、割っちゃいました…


自慢じゃないけど、日本にいたときは、食器を割るなんてこと一度もなかった。
と、思う。いや、一度くらいはあったかなぁ?
でも、その程度。


あら、じゃあ、ずいぶん慎重に食器を扱う方なのね?と思わないでね。
食器を落とすことはよくありましたよ、ええ。
だけど日本のマンションって、たいがい、クッションフロアっていうの?
落としても割れることなんてほとんどないよね?
そういえば狭い台所には細長いキッチンマットみたいなのも敷いてたし、落とすのはたいていその上だったりした。
だから、食器を割るなんてこと、ほんとになかったのに…


ここサンパウロの家に住んでからは、一体いくつの食器を割ったことでしょう…(涙)
犯人は私だけじゃなくて、コイってこともありましたよ。
ええ、表参道の子ども食器専門店で作った、名前入りの可愛い茶碗を見事に真っ二つに割ってくれたのはコイ本人ですよ。
でもコイのこと言えないですよ、私。
今日もやっちゃいました。無印で買った、子供用のシンプルな白い茶碗。
アレックスのごはんをよそっていたもの。
つるんと手がすべって、床じゃなくて、流し台の上にほんのちょっと落ちただけなんだよ。なのに…パカンと見事に割れました。あああ。


ブラジルの台所は、固い固いタイル張りが基本。
冬に裸足で歩いたら凍りそうなくらい冷たくなる、固い固いタイルである。
その固さたるや、相当なものだと思う。だって、あんなに簡単に食器が割れちゃうんだもん。
そして流し台は大理石っていうの?日本みたいなステンレスとかプラスチックではないんだよなぁ。とにかくそこもカチコチなんだよねぇ。
実に食器に厳しい環境であるよ。ううう。


一度私は、その床に、こともあろうにル・クルーゼのフタを落下させたことがある。
流し台への置き方が怪しかったため、ふとその場を離れた隙に、もんのすごい音を立てて落ちていたのだ。
一瞬、何が起こったかと思うような音だった。近くにいなくて良かったかも?
だけど音の原因を知ってショック… あんなに頑丈なル・クルーゼにひびが入っちゃうなんてっ。
その部分だけ塗装がはげ、鉄がむき出しになっている。可愛そうな姿になっちゃったよ、私の初めてのル・クルーゼちゃん。


割れるものは決まってお気に入りのものだったりするんだよねぇ。
どうしてかねぇ。
栗原はるみの楕円皿も、6枚買ったのに5枚になっちゃったし。
鎌倉で買った白い小鉢も、5個買ったのが4個になっちゃったし。
どうでもいい100円ショップの小皿は割れなかったりする。不思議。