マダムなランチ&ショッピング


最近、目の話と子どもの話と家の中の話しか書いてないなぁ…と思ったら、それもそのはず。先月から私は、これまで半年くらい続けていた習い事関係(サンバとか打楽器とかポル語とか)をお休みしているのだった。
先月は両親を迎えていたし、今月は目の手術があるし(運動系は術後1ヶ月はNG…など、おとなしくしているしかないのだ)、私にしては珍しく(?!)何も予定のない日が続いていた。
そんなわけで、外出は週末くらい、平日は家にいるもんだからここに書くネタも自然とインドア系になっていたのよ。


そういう意味では、かなり久しぶりに、平日の外出を満喫してきた。
いつもはサンバにポル語に…と一日びっしりな水曜日、だけど今月はフリータイム。
そしていつもお願いしているババさんには、いつも通り来てもらっているから、まさに単身でランチに出られる貴重なフリータイム。
だからちょっと贅沢してきちゃいましたよ。女ふたり、優雅にこじゃれたレストランで2時間ランチ!
いつもペタンコサンダルもしくはスニーカーの私も、ヒールのあるサンダルを履いたりして。子どもが一緒だと、ヒールは履けないからねぇ。


てくてく歩くこと30分近く…あぁ、外をこれだけ歩くのも久しぶりだ。
それだもん運動不足で太るはずだ。
すっかり夏の暑さになった外の空気を感じながら、日陰を探しつつ歩く歩く。いい運動だ。
おかげさまで目がよく見える、裸眼でサングラスでもうかなりカンペキに見えるよ。
すでに免許証から「眼鏡等」の但し書きがはずれるくらい見えているよ。
うれしいね〜。

今日のレストランは、いつか知る会の大先輩がネットでオススメしてくれたお店。
ブラジル料理だけど、とてもおしゃれ…と聞いていたところ。
う〜ん。確かに、かなり素敵なお店でしたよ!何ていうか、東京に最近オープンしたおしゃれなカフェ、って雰囲気。
お店の外観も、内装も、出てくる料理の盛り付けも!
なんかねぇ、青山とか表参道のカフェにいるような錯覚を起こさせてくれる、そういう意味ではブラジルではすごく珍しいお店でした。


感動したのが、大皿にどかーん!というブラジル料理のイメージとは程遠い、こじゃれたちょっと和風テイストな厚手の食器に小鉢が乗っかって、なんともセンスのいい盛り付け…。
こんなのブラジルに来て初めて見たよねぇ!って、2人でかなり盛り上がってしまった。


見た目も可愛いけど、味もかなりのもの。エビは立派でぷりぷりって表現がピッタリの歯ごたえ。
ピッカーニャも上品にカットされて出てきたんだけど、これがまたしっとり柔らかくて。
添えられてきたライスとファロッファのあまりのミニサイズさに笑い…。


この時点でかなり満腹だったんだけど、やっぱりはずせないデザート。
これがまた高得点をマーク。
…って、だんだんソトメシ日記になってきたので(笑)詳細はサンパウロソトメシ倶楽部に改めて書くとして。
不思議とあっという間に時が経ち、あぁなんでだろうね、きっと料理を出すタイミングとかが素晴らしいんだろうね…などと、そんなところも絶賛しちゃう私たち。
女心をぎゅっと掴んでしまうんだなぁ、ここは。同じような女性グループがすごく多かった。仕事を持たない、有閑マダム的な風情のブラジレイラたちでいっぱい…。

満腹のお腹を抱え、さて腹ごなしにもう少し散歩…と、今度はさらに向こうの通りを目指した。
また歩くこと15分ほどで、サンパウロの青山?と呼ばれる?!おしゃれなショッピングストリート界隈に到着。オスカーフレイリとか、ロレーナとか、そのあたり。
ここに目指すブティックがあった。彼女のブログに買った洋服の写真が掲載されてから、あぁいつか私もこの店に行ってみたい〜と思っていた店。
せっかく近くまで来たんだから寄ってみよう!と早速連れて行ってもらったのだ。
(あぁ、そのあたりの様子をカメラに収めれば良かったね)


ショッピングセンターとは違い、広々とした店舗は、実に高級店の雰囲気。
絶対一人じゃ入れないな、っていう感じの店構えだ。
で、入ってみたら店員さんはとてもフレンドリーだし、彼女はすでに常連さんってこともあって、あれこれと似合いそうなものを勧めて来る。
そして品揃えは思ったとおりシンプルで素材も良くて、かなり好みのタイプ…。
ブラジルの服にありがちな、大胆すぎる柄やカットがなくて、つまり、下手したらそれって下品なんじゃ?っていうテイストのものがない。
お値段ももちろん高級、っていうか、日本のデパートで買うのと変わらない感じ。
だけど納得できるものに出会えたら、それが多少値が張ろうとも、自分の範囲なら買っておくのが正解!というスタンスのブラジルショッピング。
(というのは、巡り会えたその時に買わないと、次回同じものはないし、そもそも買いたいと思えるいいものに巡り会えるチャンス自体、ブラジルでは非常に少ない)


お客さんが少ないのをいいことに、試着室に入り浸り状態で、店員さんが次々に持ってくるオススメ服を試着しまくる。
一体私、何着に袖を通したでしょう?!(笑)
だけどやっぱり女だもの、こういう着せ替えは大好き。なんたって今日は周りで大騒ぎする子ども達はいないし、待ちくたびれた顔で相づちをうってくれるダンナもいない。
優雅な有閑マダムだけのひととき…。むふふ。
買う気もないようなものまで、一通りなんでも着てみたりして。すごく楽しかった。
そして実感したのは、服は実際着てみるまでわからないってこと。
見た目に素敵でも、実際に着るとなんだかなぁ、ってこともあるし、意外とハマることもある。
同じ服を2人で着てみると、まぁ不思議、全然雰囲気が違って見えちゃったりして。
着る人によって服は変わるんだなぁ…、なんて妙に納得したりして。


ブラジルに来てから、こんなふうに、女友達とゆっくり買い物(しかも自分のためだけの買い物)なんて初めてだ。
いや、社会人になってからを振り返っても、こんな機会ってはじめてかも?!
独身時代は休みが不規則だったから、平日に休みをとって一人で札幌のデパートめぐりだったし、結婚してからは週末にダンナと…って感じだったし。


センスのいい友達の、客観的な意見を聞きながら、本当に自分に合うものを見つけるって作業はとても楽しい。
これこそ衝動買いというのかも知れないけど、ついつい、気に入ったバミューダパンツとカットソーをいくつかお買い上げ。
そしてすごく気に入ったショルダーバッグがあったんだけど、値段を聞いて引きました…。いやね、自分で仕事をしている時代だったら、ほらボーナスの12月だし、迷わず買ってたと思う。
でも、これは、ダンナが稼いだお金から払うんだ。
こんな高い買い物、一人では決められない。


そんな思いがよぎり… 
あぁ自分の稼ぎがないって、なんて肩身が狭いんだろう。
専業主婦って、専業主婦って… こういう気持ちを味わわされるものなのね…。
仕事をやめてもう1年以上経つのに、なんか、まだ専業主婦に、有閑マダムになりきれてない私。
たまに慣れない「マダムな一日」を過ごすと、ついつい、いろんなことを考えてしまうよ。
いかに自分が、にわかマダムかってことよね。
帰宅して子ども達の顔にお菓子のクズが着いている様子を見て、あぁ、やっぱり私はTシャツとジーンズだよなぁ、なんて、現実に引き戻されたよ。


だけど女ですもの(しかも瞬間的・一時的ではあるが有閑マダムですもの!)、たまには手洗いオンリーな素材の服とかワンピースとかヒールとかを身につけたいもん。
(ブラジルに来てからの365日中、間違いなく300日はジーンズな私です。)
いつもTシャツ姿しか見てない友人・知人の皆さん、私がスカートはいてても驚かず、温かい目で見守ってください(笑)


って、なんだかよくわかんないシメになりました。
お付き合いくださったpigeonleafちゃん、今日は一日ありがとう!
(彼女のブログに、美味しそうな写真がたくさん載っていますよ。こちら。)