滝に大接近!迫力満点、マクコサファリツアー(イグアスその③)

鳥の公園を後にして、途中、南米最大のお土産店といわれる、アルテザナート エ ショコラッチカゼイロという店をちょっと覗いた。
入り口にアメジストの原石がどどーんとあったりして、なんかすごいぞ、ここ…。
確かに店内は広くて、ブラジルの土産品はなんでも揃っている感じ。Tシャツ類も豊富、だけどここのはデザインがいまひとつ垢抜けてないのが多かったなぁ。
種類だけは豊富なんだけどね、まぁサンパウロでも買えそうなものがほとんど。特に安くもなさそうだったかな。
時間がない人はここで大量調達するのがいいかも知れないね。
店の奥のほうにチョコレートショップがあり、そこのチョコはおいしいと評判。うん、確かに美味しかったよ。


さぁいよいよ本日最後の滝イベント、マクコサファリツアー。これは、前回訪れたダンナとソグラが、「もう〜ホントに怖くて、滝に頭から突っ込んで行って息も出来ないくらいだったんだからっ!!子どもなんて絶対ムリムリ!!」と、声を大にして忠告してくれたスポット。
そんなにすごいの?
とにかく全身ずぶ濡れは覚悟…というので、Tシャツの下に全員水着着用でのぞんだ
まず車を降りたら、専用のサファリカーに乗る。15人ほどでいっぱいになるその車で森の中のでこぼこ道を進み、途中、珍しい木の説明をガイドから受けながら、船着場まで進む。
船着場まであと少し…というところで、トレッキングコースを歩いて船着場に行くか、それともバギーに乗っていくかと選択を迫られる。
私たちのすぐ後ろにのっていたツニブラの日本語ガイドさんの話によると(彼は日本人ご夫婦を案内していた)、日本人以外はほとんどトレッキングを選ぶんだそう。
私たちは子連れだったし、もう歩き疲れていたので迷わずバギーを選択。すると、他の日本人夫婦のみならず、ブラジル人らしき若い男性グループもバギーを選んでいた。
で、そのバギーってのがまたすごい。途中、箱根列車のスイッチバック式に、いったん下がって方向転換して急坂を下りていった…こ、こわい…


バギーから降りると、眠ってしまったアレックスをベビーカーに乗せたまま階段を下りて船着場へ。
ここではアレックスはガイドさんに見ていてもらうことにしていたから、寝てくれてちょうど良かった!
さて問題はコイである。ダンナによると、子どもなんて危なくて大変だからやめておけ、という。だけどガイドさんや船のスタッフは、子どもだっていつも乗ってるよ、大丈夫だから行ってみるか?などとコイを誘っている。
船の真ん中あたりに乗れば大丈夫だよね、と私も思ったし、コイもややビビリながらもヤル気を見せていたので乗せることにした。
そして問題は乗る位置である。ダンナたちは先端に乗ったため、それはそれはものすごい水を浴びたんだそうだ。だから先端は避け、運転士のすぐ前、ちょうど真ん中へんをいち早くキープしたのだ。


さてさてどうなることやら、船はどんどんスピードをあげて滝方面に向かって進む…
じっとしていると暑いから、風を切って走るのがとても気持ちいい。なーんだ、全然怖くないじゃん!
なんて、余裕で周辺の景色を撮影していた。
そのうち滝が近づき、ボートを止めての撮影タイム。みんな喜んで記念写真を撮っている。まだまだ余裕。


2ヶ所目くらいの撮影スポットを出ようとするとき、運転士さんとカメラマン(客を撮影し、あとから販売するってやつ)が、おもむろに防水着を着始めた。
カッパなんていう生ぬるいものじゃなくて、ぶ厚い青いゴムでできた防水着という様相のもの。さてはいよいよ滝に突っ込むのですね?!
そして、カメラをビニール袋にしまうよう指示が出た。いよいよだな…


覚悟を決めて、ぐんぐんスピードをあげるボートのへりをギッと握る。
もう滝は目の前!ひゃあっ!!
…あっという間にボートは滝に接近し、まあまあ、ホントに濡れちゃいましたよ。思いっきり。頭から。足まで。これこそ天然シャワー状態ですよ。
じゃぶじゃぶと、気持ちいいくらいに水が上から降ってくる降ってくる。
はい右側から、次は左側、そして後部座席の皆さんにももれなく滝を降らせますよ〜、という具合に、運転士さんもまんべんなくボートを回す。
そのたびにみんな大騒ぎ、って、コイが誰よりも大騒ぎで大喜び!
私も、怖かったけど、こんなに滝の真下に来ることなんて人生においてもそうそうない経験だろうと、ぐっと顔をあげて上を見上げた。すごい迫力。目を閉じ閉じ、滝が落ちてくる様子を頑張って眺めた。
すんごいなぁ。
水不足の地域に、この水、なんとかして届けられたらいいのに。もったいない。…なーんて、貧乏くさい考えもよぎったり。


しばし滝に打たれた後は、のんびりと船着場に戻る…と思いきや。
帰り道はまた、すごいスピードでボートを急旋回させ、またもキャーキャー言わせる運転士さん。もう、スリル満点すぎ。落っこちたらどうするの!
でもまぁ、思ったより怖くなかったよ、というのが正直なところ。濡れたのも気持ちよかったし。


途中、川べりに、可愛いカピバラの家族を発見!
最初、一匹だけ岩場に寝そべっていて…よくよく見ると、側の岩のかげにもう一匹…。
あら、顔を出しているわ〜、なんて見ていたら、のそのそと岩陰から出てきて。さらにその後ろから赤ちゃんカピバラとお兄ちゃんカピバラも続いて登場〜
総勢4匹ファミリーの記念撮影会と相成りました。なんともユーモラス!!
ちなみに、このボートでカピバラを見ることはめったにないんだとか。よく運転士さん、見つけたなぁ。とにかくラッキーだった私たち。なんたってカピバラ好きだからさ。



船を下りたら、コイは息をはずませて、ガイドさんに感想を述べていた。良かった、やっぱり乗せて良かった。何事も経験よね?


アルゼンチン側からもボートツアーが出ているという話だけど、もっともっと静かで迫力には欠けるんだそうだ。
怖いのが苦手な人にはオススメできないけど、このスピード、迫力、ちょっと日本では経験できないと思うから、ぜひコースに含めていただきたい。
私もまた乗りたい〜。
そうそう、ディズニーランドのスプラッシュマウンテンを10倍くらい楽しくした感じ?なんたって、天然のスプラッシュなんだから。