ブラジル側イグアスの滝見学(イグアスその①)

先週のパタゴニア旅行に続き、今度はブラジルの代表的観光地、ブラジルに来るなら誰もが一度は訪れる?!イグアスの滝2泊3日の旅である。
まだ先週の疲れが少し残っているかな…という感じではあったけれど、正味3週間しかないブラジル滞在だから、数日置きにいろいろとイベントを入れていくしかない。
3週間って結構短いものよ…。


イグアスには先月、ダンナとソグラが行ってきたばかりだから、彼らのアドバイスをもとに、いろいろと予習をしてから出かけた。
子連れで行く場合の注意すべきポイントとかね。
だから前回のパタゴニアに比べたら、なんとラクな旅だったことでしょう!


飛行機は自分でネット予約をし、行きはGOLのコンゴーニャス発10時10分クリチバ乗り換え、帰りはTAMのコンゴーニャス行き直行便16時半にした。
いろいろ調べた結果、その時間帯でとるのが、2泊3日の場合一番効率がよさそうだったから。値段も両社でそれほど差がなかった。
通常はTAMのほうがずっと高いのにね、GOLはイグアス便になるとそこまで安くならないのね。
バリグが飛んでいた頃は、もっといい時間帯の便があったそうだ。


ホテルはサンパウロの日系代理店に代行予約をお願いし、滝のすぐそばのトロピカル・ダス・カタラタスに。
これもね、11月はハイシーズンだったため、9月からお願いしてもその時点で11月は満室…ずっとキャンセル待ちをかけていて、出発の数日前にようやく空きが出たのだった。
ここ以外のホテルは、どこも滝から離れているから、ここが取れなきゃどこも同じっていう感じ。だからこそ、なんとかしてトロピカルに泊まりたかったのよ。
なので今回はラッキーだったわね。


さて出発はコンゴーニャス10時10分なので、家を8時半に出ればOK。普通のタクシーに乗り込み、渋滞もなく空港に着いて、スムーズに搭乗できた。
このメンバー(ダンナ抜き、私と両親と子ども2人)での旅ももう慣れたもの(?!)、飛行機の出発が30分くらい遅れたけど全く問題なく、乗り換えのクリチバ空港に到着した。
クリチバでは1時間くらい待ち時間があっただろうか、いったん出口を出て一般エリアのファーストフードコーナーで軽いランチをとり、再度搭乗口へ入った。
預けた荷物を取り出す必要はなかった。だからラクだったわ〜。
そしてクリチバから1時間ほどのフライトで、イグアス空港に着いた。1時半ごろの到着予定が2時過ぎになったけどね。
空港では、お願いしておいた日系人ガイドSさんが待ち受けていた。あぁ、やっぱり日本語ガイドさんはいいねぇ。今回はパタゴニアと違って、両親がダイレクトにガイドさんと話ができるから、私もラクだし両親もストレスなく話せて気持ちいい。
やはり日本語ガイドさんの存在は偉大なのだ。


Sさんの大型バンに私たち家族だけが乗り、さっそくホテルに向かった。あぁ、貸切バンはいいねぇ、子どもがいくら騒いでも気を使わないで済むもんねぇ。
こうしてイグアスでの大名旅行がスタートしたのだ。
まずイグアス国立公園に入るためのゲートを通過。ここは一般のバスは入れないんだとか。ホテルの宿泊客を乗せた車と、公園内移動用の2階建てバスだけが入れるんだって。
一般のバスのひとは、ここで2階建てバスに乗り換えることになるのかな?

ホテルは歴史を感じるクラシックなつくりで、重厚感があって、とても素敵だった。部屋は一部屋にシングル2台とダブル1台、それにベビーベッドを入れてもらった。
それでも十分のスペースがあった。
荷物をまとめたら、いざ、ブラジル側の滝見物へ出発だ〜。

ホテルを出ると、もうそこがイグアスの滝。これはすごいことだ。朝でも昼でも夜中でも、いつでも滝に会いにいけるんだもの。
しつこいようだけど、ここ以外のホテルだと、国立公園内がオープンしている時間帯(確か朝8時から夕方まで)しか入れないし、まずバスで移動しないと来られないものね〜
滝好きの人にはたまらないロケーションでしょう。


ブラジル側滝見物コースの遊歩道は、このホテルの目の前からスタートする。階段がひんぱんにあるので、ベビーカーだときついけど、その都度持ち上げればいいから、全くダメでもない。
うちはおなじみのおんぶっこバギー(超軽量、本体2キロ)で移動したため、そのあたりもなんとかクリア。階段のない部分はアレックスを乗せたまま余裕で押して歩けた。
そのくらい遊歩道は歩きやすく整備されている。


右手に滝を眺めながら、ほぉ〜すごいねぇ〜、華厳の滝が何本も並んでいるようだねぇ〜…などとつぶやく。そう、まだこの辺の遊歩道入り口あたりの滝は、その程度なのだ。いわゆる普通の滝が、横に何本も並んでいるレベル。
ところが進むにつれ、だんだん滝は雄大さを増してくる。ほぉ〜!という感嘆の声も、だんだんボリュームアップしていく。


ところどころ撮影スポットがあり、思い思いのポーズで皆、滝をバックに写真を撮っている。ここもさすがに世界的観光地だ。聞こえてくる声は英語、英語、スペイン語、フランス語、中国語、英語…って感じ。
地元ブラジルのポルトガル語より、それ以外の言語のほうが多く聞こえるくらいだ。さすがイグアス!


そして遊歩道の終点が、ブラジル側滝のハイライト。奥に悪魔ののどぶえ展望台をのぞみ、巨大な滝のカーテンが目の前に迫る地点である。
ここでは、これまでの右手に滝を見るコースよりさらに川の中ほどに入る遊歩道があり、いよいよ迫力満点。滝しぶきが大粒の霧のようになって、我々に降りかかってくる。天気が良かったので、とても気持ちのいい天然シャワーだった!
(カメラが濡れないように気をつけなきゃ)

なんと、この地点で、ブラジルで大人気の日系人タレント、サブリナ・サトウ嬢を目撃したのだ!これが証拠写真、ね、サブリナちゃんでしょ??この衣裳と、このバストと…
間違いないと思われ。


おそらく何かの番組の撮影なんでしょう、男性レポーターと2人で、「おお〜バスタンチアグア!!」などとコメントしている声が聞こえた。
もっとはっきりしたアップを撮影したかったけど、混雑していたし、なんせ私ったら子連れだわよ。アイドル撮影に精を出してる場合じゃないわね。


そして今度は、上から滝を見下ろすために専用エレベータに乗った。これも乗るまでに長蛇の列…。修学旅行生みたいな子ども達グループもずいぶん多いのよ、ここは。
このエレベータは完成してまだ5〜6年ほどだという。
これに乗って地上に出れば、また違った角度から滝が楽しめる。そしてここの見物が終われば、すぐ近くの駐車場に観光バスが待機している。また階段の多い道を歩いてホテルまで戻らなくても済むわけだ。
これなら、足が不自由で遊歩道を歩くのが難しい人やお年寄りでも、イグアスの大迫力をラクラクで見物できるね。いいことだ。

滝の近くの岩場から、小さなイワツバメ?が飛び立ち、勢いよく滝の前を飛び回っていた。ああ、これ、NHKの世界遺産の番組で見たシーンだ。
滝の上のほうには黒いコンドルもたくさん羽を休めていた。ここイグアスは、こういった鳥類や蝶の種類が豊富なことでも知られているんだって。
それにしても天気がいい。暑い暑い。サンパウロとそれほど緯度は違わないはずなのに、全然気候が違うんだね、ここは。


2時間近くかけて、ブラジル側滝見物を終え、夕方5時過ぎにホテルに戻った。レストランがオープンする7時半まで時間があったので、コイとホテルのプールで泳いだ。


ここのプールサイドにあるヤシの木に、ブラジルを代表する国鳥、トゥカーノが止まっていた。ホントにクチバシが大きくて黄色くて…可愛いねぇ。置物みたいだ!
パンタナルでは会えなかったけど、みんなが言うように、イグアスにいたのね〜トゥカーノちゃん。
どうやら、腹が真っ赤で黒いボディの鳥(名前は忘れちゃった)の巣を、トゥカーノが狙うんだそうだ。だから、その黒い鳥が群れている木の周りを注目していれば、トゥカーノに会えるかも。

プールは子供用の浅いところと、大人用の深いところがあり… 大人用は飛び込み用の、一部ものすごく深い部分があるから要注意!
実は私、知らずにプール内を歩いていて突然その深みにはまり、あせっておぼれそうになったのよ〜(情けなし)。
それにしても気持ちいいプールだった。緑の木々に囲まれ、鳥はさえずり、オープンエアのレストランが併設されているからビールなんかも飲めるし。
夕方6時過ぎでも、まだまだ泳ぐに十分なだけの気温と水温があった。リゾート気分満点の、いいプールだなぁ。


ディナーはホテル内のレストランにて。
プールサイドのレストランは、ブラジル典型的な食べ放題スタイルのシュラスコ。英語ではブラジリアンスタイルバーベキューとなっていた。なるほど。
そちらは確か一人48ヘアイスだったかな?まぁホテルの料理だからこんなものでしょう…というところか。プールサイドで気持ちいいし、ギターバンドの生演奏もあって雰囲気抜群だったけれど、明日我々はラテンショー付きシュラスコレストランに行くことになっている。2日連続でシュラスコもねぇ。
ということで、ホテル内のレストランで食べることに。
ここも雰囲気が良くて、おぉ、窓辺からは夕暮れの滝が美しく見えるよ!しまった、チェックインしたときにテラス席を予約しておくんだった!

料理はアラカルトで、牛、鳥、魚…といろいろある。私たちは大人3人で、メイン2品とサラダバー2人前をオーダーした。
サラダバーが高くてびっくり、なんと一人27ヘアイス!!(約1400円)それはあまりに厳しくないかい?と思ってよくよくメニューを見たら、メインを1品オーダーすれば1人前のサラダバーが半額になると書かれていた。なら、まぁいっか。
というわけで、センターテーブルのサラダバーを堪能する。ここには野菜類だけでなく、チーズなどの前菜類、それにうれしいことに、私の大好きなカンジャ(ブラジル式の鳥ぞうすい)まで食べ放題だよ。


これはアレックスも食べられるので、助かる助かる。
あ、ちなみにアレックス、今となってはほとんど大人の食べるものは何でもOKになった。一応、保険として、ビン入りベビーフードを常備しているけれど、たいていの場合はパンをかじってたり、ゆで野菜をかじってたり、卵料理を与えたり…ということで満足してくれている。
ずいぶんラクになったものだ。離乳食オンリーだと、旅先での食事が結構面倒だものね。
メイン料理は、川魚とチキンカツみたいなもの。なかなかトロピカルな味付けで、美味しかった。


なおこの間、コイはホテルのキッズルームにてお姉さんと遊んでいた。さっき部屋で、家から持参していたパンをたらふく食べて、お腹がいっぱいったんだよね。
だからこの日のディナーは、比較的静かに落ち着いて食べられたのだった。


そうそう、この日、ホテルの展望塔から見た夕暮れの景色…とても素敵だったので記念に一枚。