アルゼンチンの美味しいもの(パタゴニアその⑪)

旅先で美味いものを食べることは、食いしん坊な私の最大の楽しみでもある。
で、今回もいろいろとアルゼンチン名物を堪能して来ましたよ。
旅日記にもちょこちょこ食べ物の話を交えたけど、ここでは少しまとめて書こう。


まずアルゼンチンといえば牛肉。
ブラジルもシュラスコ大好き国家、牛肉を良く食べる国だと思っていたけれど、アルゼンチンはその上をいくらしい。
なんせ、人の数より家畜の数が断然多い、世界最大ともいえる牧畜国家。一人当たりの牛肉消費量も世界一なんだって。
牛肉で有名なのが、ぶ厚く切ったステーキを両面こんがり焼いた、アサードというもの。とりわけ、ビフェ・デ・チョリソーという、いわゆるサーロインステーキが代表的で美味しい。
私はそもそも肉好きなので、このステーキを滞在中何度も口にした。どこで食べても美味しかったけど、カラファテの高級ホテルのレストランのが一番柔らかくて味も良かったな。


このほか、パリージャという、串刺しのバーベキューみたいな肉料理も有名。ソーセージの種類も多い。
これらを店内のオープンキッチンで焼いていて、それがお客さんから見えるようになっているお店も多かった。
焼きたてをアツアツの鉄の台に乗せてテーブルまで届けてくれるのだ。おいしい!!
このほか、パタゴニアの羊もおいしい。特にバルデス半島で育つ羊は、塩水を飲んで育つんだそうで、肉の味わいも独特で美味なんだとか。
羊の丸焼きのような料理もよく見かけた。ダイナミックだ…

ホテルの朝食で感動したのが、サクサクのおいしいクロワッサンと、フレッシュグレープフルーツジュース
どちらも、ブラジルのホテルにはありえないものだから…。
クロワッサンは、どのホテルでもメインのパンとして登場していた。甘いタイプと、プレーンなタイプの2種類あることも多かった。
ジュースは、定番のオレンジはもちろんだけど、ピンクグレープフルーツのジュースが必ずあったなぁ。
私はもともとグレープフルーツが好きだから、なぜかブラジルには実もジュースもないので悲しくなっていたんだけど、お隣の国にはとてもメジャーな存在として登場するのねぇ。
スライスオレンジと並んで、スライスグレープフルーツも置かれていた。アルゼンチンではよく取れるのかなぁ。

 

ちなみにグレープフルーツは、炭酸飲料としても非常にポピュラー。
スペイン語ではポメーロというんだけど、ブラジルのガラナに匹敵するくらいみんなよく飲んでいたし、私もガラナ代わりによく飲んだ。
さっぱりして大好き!ブラジルでも販売して欲しいくらいだ。

ビールは、こんなにさわやかなブルーのデザインの「キルメス」が主流。一見、ビールには見えないよね?
大瓶もあって、レストランではよくこれを飲んでいた。っていうか、これ以外のビールをほとんど見かけなかったな。
  


そしてブラジルとはちょっと違うのは、アルゼンチン人はよくワインを飲むこと。どこのレストランに入っても、まずはビールじゃなくてワインという感じ。
さすが、大きなワインの産地を持つ国だ。ヨーロッパ移民がそのまま文化を持ち込み継承している国だというのもうなずける。
種類もたくさんあって迷うけど、私たちはいつもレストランのオリジナル、いわゆるハウスワインというやつのミニボトルを頼んでいた。
たくさん飲むと酔うからね、ほんの一口ずつ。気分だけを味わわせてもらったよ。

コーヒーはここでもよく飲まれている。
治安の良さを反映しているのか?観光スポットでは、コーヒーの自動販売機もよく見かけた。
カフェやレストランでは、カプチーノホットチョコレートのような、コーヒーのバリエーションもたくさんあった。
中でもおもしろいと思ったのが、スブマリーノという飲み物。まぁ、いわばホットチョコレートなんだけど、ホットミルクと小さな板チョコが別々になって届くのだ。
自分でチョコをミルクに溶かして飲むのだ。
これはブラジルでは見たことがなかったなぁ。
写真はカプチーノ。こんなふうにグラスに入って、アツアツで出てくる。ちょっとおしゃれだよね。

全般的に、アルゼンチン料理の味付けは、塩味が薄くて日本人好みだと感じた。
っていうか、やっぱりブラジル料理がいかに塩辛くて強い味付けだってことよね…。
ブラジル料理も美味しいし好きだけど、アルゼンチン料理のほうがクセがなくて食べやすく、純粋に美味しいものが多いなぁ〜と思ったよ。
今度はレストランめぐりの旅をしたいと本気で思うくらいだ。