動物の宝庫、バルデス半島の街プエルト・マドリンへ(パタゴニアその④)

氷河の街カラファテはわずか2泊で、次の目的地、バルデス半島トレレウ空港へ向かった。
本当はカラファテにもう1泊して、登山者あこがれの山だといわれるフィッツ・ロイを見に行ってトレッキングくらいしてみたかったけど、まぁ今回は子連れ・親連れなのでどのみち無理か…。

そんなわけでまた飛行機で移動である。
カラファテ空港からトレレウ空港までは1時間半ほどで到着だからラクだった。
空港で出あった家族はイギリスから来たというし、これから首都ブエノスアイレスに戻るというご夫婦もいた。
さすが世界の観光地、パタゴニアだなぁ…と実感する。
ところでカラファテ空港は、とてもモダンで新しくて清潔で、気持ちいい空港だった。


それに比べてトレレウ空港は、外観からしてまるで水族館!
そう、これから向かうバルデス半島は、クジラやシャチ、イルカにアザラシにペンギン…といった、水族館の人気者たちが自然に暮らしている、世界でも有数の動物生息地なのである。

空港でまた我々の名前を掲げる現地ガイドを見つけ、団体バスに乗り込み、バルデス半島での宿に向かった。
これが結構遠くてね〜。空港から1時間くらいかかって、プエルト・マドリンというバルデス観光の拠点となる街に到着した。
やれやれホテルに着いて一休み!!と思って部屋に入ったら… なんじゃこりゃ?
ツインを2部屋お願いしているはずなのに、一部屋に押し込められ、ダブルベッドひとつに、どう見てもエキストラベッドというのがふたつ。
さらにひどいことに、マットレスがぶよぶよに柔らかすぎる。こんなんじゃ眠れないよ!
さらにさらに、カーペットの床には髪の毛とかゴミがちらちらと…。こんなとこ子どもを歩かせられないよ!
そして、ちょっと休憩するためのイスも2つしかないよ。大人が3人いるんですけど?!
仕方なくフロントにこれらの改善を要求。フロントは英語だけど、ポル語生活が長い私、すらすらとは英語が出てこないよ。
そして部屋に来てあれこれ対応してくれる男の子やおばさんは、スペイン語しかわからないと来たもんだ。
この交渉で、どっと疲れが…。あぁ、言葉って大切…。


結局、部屋にはすぐに掃除機をかけてもらい、翌日から部屋をツイン二部屋に変えてくれたけど、ちょっとこのホテルはひどいなぁ。
こんなとこに3泊もするのよ?よりによって。
(しかも当初はここではなく、もうひとつランクが上の海沿いのホテルに泊まるはずだった…なのに直前にホテルを変えられたのよ、代理店の都合でっ!!)


さてそんなやりとりのあと、例によってレストラン開店の夜8時までまだ時間があったため、ちょっと街を歩いてみることにした。
ちょうど徒歩5分程度の場所に、ちょっとした博物館があるらしい。
しかーし、外に出ると、これは台風??っていうくらいのもんのすごい強風…。土ぼこりが舞い、とてもじゃないが目も開けていられないほど。
大人はサングラスをするとして、アレックスをベビーカーで外に出すなんて無理!
仕方ないからタオルで巻いて抱っこで顔をふさぎ、決死の覚悟で外に出た。ひぃーーーーー。
そしてやっとの思いで到着したら、なんと博物館は閉まっていた…。
地球の歩き方には土日も開いてると書いてあったよ?ホテルのフロントで場所を尋ねたときも、今日は休みだよなんて教えてくれなかったよ?
そういうものなんですか???


仕方なくホテルまでまた必死に戻り、ディナータイムまであのしょうもない部屋で過ごし、また強風の中、2軒先のレストランに向かった。
ここは広々として快適で、料理も美味しかったので良かったけど…
なんだかバルデス観光、幸先わるいぞ?!


(ディナーで食べたアルゼンチンスタイルのバーベキュー…これは美味しかった!赤いのは、赤ピーマンの皮をむいたもの。)