日本から持って来て良かったグッズご紹介

これからサンパウロ赴任するという方から、ときどきメールをいただくことがある。
内容は「日本からどんなものを持っていけばいいですか？」というものがほとんど。
そうよねぇ、行く前は私もそんな質問を駐在の先輩にずいぶんメールで投げかけていたよ。
とにかく、未知の国ブラジルだもの、どんなお店があって何が売られていて、どんな品質なのか…なんて知る由もない。

で、１年ちょっと暮らしてみた今、サンパウロでの買い物について私なりに言えることは、
「結構何でもあるじゃん、サンパウロ！」という印象。ホント、正直、私はブラジルってもっともっと遅れてる国だと思っていた。
もっともっと、何もない国だと思ってた。でも実際はそうでもないのよね。びっくりよ。
こちらでの在住が長い方々に聞いて見ると、これだけいろいろとモノが揃うようになったのは、かれこれここ５年〜１０年くらいのことだそう。
一昔前はやっぱり、便利なものとか品質の良いものは、あまり出回ってなかったんだろうねぇ。

では日本から何も持ってこなくてＯＫなのか？というと、そうではなく…。（私にとってはね）
もちろん、ほとんどすべてのものについて、現地調達可能だけど、品質と価格のバランスを考えると、ブラジルのものはお世辞にも「いいもの」とは言えない。
ちょっと「いいかな」と思うものは、びっくりするくらい値段が高い。ボッタクリだろ、と思えるくらい高い。
そう、基本的にブラジルは、生活必需品（お金持ちも貧乏人ももれなく必要な食料であるとか、最低限の衣類とか）は、とっても安い。
でも、それ以外のものは、何ていうか、「ぜいたく品」に該当するから、とにかくめちゃくちゃ値段が高くなる。
たとえばゴルフ関連グッズなんて超金持ち向け商品だから、日本のものと比べるとものすごーく高いらしいので、買わないように！

上記のような観点から、私なりに、日本から持ち込んだほうがいいと思うグッズを列記してみようと思う。
まず電化製品。
★デジカメ…これらは日本製のほうが断然安く、性能もいい。こちらでもソニーなどの日本製デジカメが売られているけれど、一つ前のモデルが日本の最新型の１．５倍くらいの値段で並んでいる。
そんなのを見ちゃうと、ブラジルでデジカメなんて絶対買う気になれません。もったいない！
日本で型落ちを２つ買ったほうが絶対いい！と思う。
写真好き、デジカメ好きな我が家は、赴任にあたって３つデジカメ買って来ました。どれかが壊れることもあるから（デジカメって壊れやすいよね）、複数買いをオススメしたいなぁ。
ちなみに我が家のは、ＦＵＪＩのＦ１０と、キャノンのＩＸＹ。ＦＵＪＩはフラッシュなしで明るくキレイに取れるから、目立たずに撮影したい（治安の面で）ブラジルではフジはとてもオススメ。最近はＦ３０という新型が出てるのねぇ。しかも３万くらいで買えるのか…欲しいぞ。

FUJIFILM デジタルカメラ FinePix F30 FFX-F30

★パソコン…これもデジカメ同様、ブラジルのは高いです。特にノートパソコンがめちゃめちゃ高い。最近日本では通販で１０万切るノートがばんばん出ているよね？
そういうのを持ち来んだほうがお得。ちなみにアップルはブラジルにもあって、iPodもいろいろ揃ってるけど、やっぱり日本で買うより高い…
そしてブラジルではノートパソコンを狙った強盗が多発している（それだけ高価で、ドロボウが狙いたいモノなのだ）。パソコンとわかる持ち方はやめましょうね。

★プリンタ…やはりこれも日本製の方が安くて品質がいいと思われたので、我が家はキャノンの超小型（ノートパソコン並みに小さい！）を持参。これ、結構いいですよ。
ただインクがこちらでは買えないので、日本でまとめ買い＆最悪、日本の実家に頼んで送ってもらってます。
インクは、hpとエプソンのはこちらでもよく見かけます。日本製のものと整合性があるのかどうかは調査してませんが。

モバイルプリンターPIXUS iP90 携帯/デジカメから直印

★デジタルビデオカメラ…これもブラジルのは高いし、まだあまり種類がありませんね。うちは普通のＤＶテープで録画するものを持参。最近はデジカメで動画を撮ることも多いかな。ビデオ持ってるとブラジルでは目立つので…（結構最近は増えたけどね）

★ビデオのＤＶテープ…ブラジルでも買えるけど、売っている店が少ないし、高い。６０分テープが１本１３００円くらいします…日本だと３本で１５００円くらいよね？

TDK Mini DV 60min デジタルマスター ハイグレードモデル10巻パック DVM60MSX10N

★ＦＡＸつき電話機…我が家は持ってこなかったけど、意外とブラジルではまだＦＡＸがよく使われております。なので、日本で使ってる人はそのまま持参するといいかも。普通に使えるらしいですよ。電話機も同様、ブラジル製はよく壊れます…（それは我が家。接触が悪くなりやすいっていうのかなぁ、通話中に切れたりするのよぅ）

★ホットカーペット…ブラジルでは売ってないみたい。冬は冷え込む日はかなり家の中が寒くなるので、暖房がほしくなります。こちらでオイルヒーター（デロンギみたいなの）を買う人もいるけど日本より高い。使うのは年に何日か…というレベルだけど、家のつくりによってはすごく冷える場合もあるので、ホットカーペットの一枚でもあれば助かりますよ〜。
基本的にブラジル人は暖房なしで冬を乗り切るみたい。確かに、家の中でスキーウエアみたいなのを着て過ごしてました。

SANYO ホットカーペット (1.5畳相当・ベージュ) SYC-CP15F(C)

★スティックタイプ掃除機…これは結構持ってきて正解！ちょこっと掃除したいとき、子どもが床に撒き散らしたパンくずを掃除するときなどに大活躍！ファシネイラ（掃除婦）がメインで使う掃除機はこちらで買ったけど、日常使いはもっぱらハンディ掃除機です。うちのは充電式のコードレス、で、充電器は変圧器を通して使ってます。
（ちなみにメーカーはマキタ、通販生活で買ったもの。下の画像は参考まで…）

Black & Decker Z-FV9601 9.6V3イン1ダストバスター

★変圧器…我が家は１２００ｗ用のおっきいのが１台、５００ｗ用の小さいのが２台、いずれも秋葉原で購入。
大きい一台はキッチングッズ（デロンギのオーブン、ハンドミキサーなど）およびホットカーペット用。小さいのは電子ピアノとか、日本製ビデオやステレオ用。これで今のところ足りてます。

こんなもんかなぁ。このほかの家電は、ブラジルでも買えるかな。特に、ビデオデッキとテレビは、日本と形式が違うので日本から持参しても使えないようです。あ、ビデオデッキは、日本のビデオテープ（子どものアニメとか）を再生するために持参し、時々使ってます。当然、ブラジルの番組の録画は出来ませんが。
ＤＶＤは、秋葉原でリージョンフリー（全世界ＯＫ）のものを買って持ってきてます。でもこっちでもそれほど割高じゃなく買えるかも。

あとは、生活関連用品。

★サランラップ…ブラジル製のはほんとに使い勝手が悪いの！！薄っぺらいし、引っ張りにくく切れにくいので、使うたびにイライラする〜。その点、日本製はさすがであります。快適この上なし。
ラップは、日本にいるときより使う機会が多いのです。例えば肉を買っても魚を買ってもキロ単位、家に帰って小分けしてラップに包んで冷凍とか。ダンナの帰りが日本のときより遅いので、夕食を一人分取り分けてラップして食べるときチン、とか。
なんせ、使いまくってます。おかげで、この１年で、普通の日本家庭の平均使用量（確か年６本？）をはるかに上回る消費量です…。
nさんほんとありがとう！！！
日本製はリベルダージで買えるけど、やっぱりすごく割高になってるから、できるだけたくさん船便に入れたほうがいいかも〜。
ちなみに我が家は１年で１０本ペース…使いすぎですね、はい。

★ティッシュペーパー…ブラジルってね、基本的にティッシュ使わない文化なんですよ。環境に優しいのかしら、と思ったら、いやいや紙製品はバシバシ使っているから、そういう問題じゃないらしい。たぶん、ティッシュ開発技術が日本ほど進んでないのね。
ペーパータオルやペーパーナプキン（グァルダナッポという）は大量に安く売られているし、トイレットペーパーも日本と同じタイプのがある。
けどティッシュだけは高くて数も少ないです。一箱が２００円くらいするのよぅ（涙）
同様に、ポケットティッシュもあまりないです。年々、ティッシュもポケットティッシュも種類が増えている気がするけど、割高なんだよなぁ。
なので、街角でタダで配られている宣伝用のティッシュが恋しい今日このごろ…。ブラジルに来られる方いたら、ぜひ荷物の隙間にポケットティッシュを埋め込んでお恵みください〜（本気）

★紙オムツ…最初、ブラジル製のも結構まともじゃん！と思って使ってたけど、やっぱりダメですね〜。漏れるんですよ、とにかく。ゆるゆるウンチは間違いなく服と布団を汚しますね。月齢が上がると特にその悩みが切実に…。
お出かけのときはとにかく漏らしたくないので、日本から持ってきた虎の子のムーニーをちびちび使ってます。ブラジルで売られているHuggiesというのが日本製に近くて漏れないんだけど、これがまた割高で。３０枚で１５００円くらいするんだもん。
今思えば、日本製はどんなに安くても悪くなかったなぁとしみじみ感じるわ。
同様に、おしりふきも日本製は素晴らしい。ブラジルのは香料プンプン、しかも一枚一枚くっついて出てきちゃうからストレス〜。
これらも、荷物の隙間にぜひパッキン代わりに使って、たくさん持参しましょう…。ここ一番のときのために！

★赤ちゃんの便利グッズ関連…母乳の冷凍バッグ、離乳食の小分け冷凍パック、母乳パッド、ガーゼ、小さい綿棒、マグマグ（ブラジルにも類似品はあるけど質がイマイチ）あたりは日本から持ってきたほうがいいですね。こちらでは見かけないけど、あると便利なので。
ちなみに、イタリアのベビー用品メーカーのchiccoがあり、イタリア製の可愛いグッズは揃います。

PIPBABY ベビー 綿棒 200本入 2連

マグマグ セット

ピジョン 冷凍小分け用パック 50ML ( 10P )

カネソン 母乳バッグ 100ml 30枚

★赤ちゃんの抱っこ紐関連…ブラジルにもありますが、多分割高…。日本のはよく出来ていると思います。私が超愛用した、次男で２代目となる抱っこ紐類はこちら。

ダコビー デュラ ブラウン 01-050

★トイレのＯ型シート…ブラジルはＯ型が主流、で、シートはめったに売られてないです。シート好きな人はぜひ持参しましょう。

★フリースの上着…冬の冷え込みにはフリースが一番！だけどこちらではあまりないし、あっても高いので。ユニクロがサンパウロにもあれば…と強く思います。安くて品質もいいし、ここに来てユニクロのすごさを実感。こっちの安い服はとにかく品質が悪いんだもん、すぐスナップとかファスナーとれるし、ほつれるし。いや、安い服だけじゃないな、高くてもすぐ壊れることがある…。デザインは可愛いものも結構あるんだけどねぇ（特に子供服）。

★レゴブロック…こっちにあることはあるけど、バカ高くてびっくり。日本の倍くらいします。ブロック好きの男の子にはぜひ日本で買って持ってきましょう〜。おもちゃ全般は、いろいろ種類があってブラジル製でも問題ないと思うけど、ネフとか良質な木のおもちゃなどは皆無なので、そういうのが好きな方は日本で買ってこられたほうが…。
我が家が持参して最近ヒットしてるのが、すすめコブタくん。可愛いのよ〜。

レゴ (LEGO) 基本セット 赤いバケツ 7336

★チューブ式の洗顔フォーム、メイク落とし…化粧品はブラジル製でもいいけれど、なかなか見つからないのがチューブ式のビオレみたいなタイプの洗顔料。こっちの人は固形せっけんで顔を洗うのが主流かな？それも慣れだけど、チューブ式が好きな人はぜひ持参を。
メイク落としも、あまり見かけないんだよなぁ。日本ならスーパーで普通に売られてるでしょ？そういう感覚でさがしてみても、見つからないんだよなぁ。
ちなみに私は化粧品一式は日本から持ち込んだものを使ってます。あまり減らないしね。

★キッチンタイマー…私は土鍋でご飯を炊いているので、炊き上がり時間をきっちり計って火を止めなきゃならないんです。なので音で知らせるタイマーは必需品。子どもが小さいと、つい火をつけたままキッチンを離れることもあるよね？そんなときの忘れ防止にもタイマーです、はい。
で、ブラジルで買った中国製のものはことごとく壊れました。なので、日本製のデジタル式の安いものを義母に頼んで持ってきてもらったの〜。
キッチンつながりでもう一つ、デジタル計りも重宝してます。

バーバパパ キッチンタイマー エアプレーン

タニタ(TANITA) デジタルクッキングスケール ホワイト KD-173-WH

キッチン関連については、こちらの記事をご参照下さいませ。以前、まとめてみたことがありました。
（やっぱり女性が長時間過ごす場所はキッチンだからね、使い勝手の良いグッズに囲まれて暮らしたいもの…でしょ？）
[http://d.hatena.ne.jp/caolin/20051017:title=■[料理]日本から連れて来て良かった調理器具]

★日本語の本あれこれ…日本食同様、リベルダージに行けば日本の本も買えるけど、やはり日本食同様割高なことこの上なし。なので、本は出来るだけ日本から持参したいです。
我が家は、子供用の絵本や日本語のワークブック、地球の歩き方各種（ブラジル編のみならず、アルゼンチンやペルーなど近隣諸国…滞在中に行きたいという思いを込めて）、ポルトガル語の参考書、辞書、料理のレシピ本、などなどでしょうか。あ、出産予定のある方は、その関連の本も。松田道雄先生の育児の百科は、しつこいようですがオススメですよ。

地球の歩き方 ガイドブック B22 アルゼンチン/チリ

ブラジルのポルトガル語入門

定本育児の百科

現代ポルトガル語辞典

あ、おいしい。―発表します。家庭料理の、ベスト107皿 (オレンジページブックス)

★日本語で書かれた手帳…別にこれはブラジル製でもいいんですけどね、なんとなく日本語のスケジュール帳のほうがしっくりくるかと。というか私は、ほぼ日手帳が大好きなので、それを毎年取り寄せているのです。今年ももうすぐ届くなぁ、楽しみ！

ざっと思いつくところで、こんなもんでしょうか。
（サンパウロ在住の皆さん、他に思い出したらぜひフォローしてくださいませ…）

逆に、水着なんかは日本より安くて可愛いのがあるし（大人も子供も、男性も女性も）、靴も昔は子ども靴はひも靴ばかりで自分ではきにくいものが主流だと聞いたけど、今はマジックテープタイプもあるし。
基本的に、駐在で来る人たちは、もれなくこの本を参考にして渡航準備をすると思われますが、そこに書かれている情報も数年前のもので、中にはもう古い情報もあります。（靴の話はそこで読んだ）

サンパウロ/リオデジャネイロに暮らす (地球ライブラリー―海外に暮らすシリーズ)

まぁ、何が必要で、何が不要かは、その人の価値観にもよるし、家族構成や船便に載せられる量によっても持参品が限られてくるから、あくまで私の話は参考として受け止めていただきたいです。
駐在の中には、年に１回日本に帰りほとんど日本製を仕入れてくる…という人もいるし、定期的に調味料なども日本から取り寄せるという人もいるし、こちらでは洋服は買わないと決めている人もいます。
かと思うと、ほとんど現地調達、ほとんど身一つでブラジルに来ちゃったというご家族もあり…人それぞれ、かな。
言えるのは、やっぱり、メイドインジャパンの商品は素晴らしいなぁということ。日本人ってなんであんなに商品開発能力が優れているんでしょうね？どのメーカーも、さらにいいものを求めて、世に送り出しているじゃないですか。
そういう民族なんでしょうかね。

あー。１００円ショップとユニクロがサンパウロにも欲しいーーー！