大人の塗り絵?陶器の絵付けにハマる

駐在妻に人気のアウラのひとつ、ピントゥーラとは、白い陶器に専用の絵の具で絵を描くというもの。たまたま自宅の近くに教室があり、いつかやってみたいなぁと思っていたんだけど、赤ん坊がいてポル語のレッスンがありサンバと打楽器があり…という状況でこれ以上アウラを増やす時間的余地がなく、なかなか実現できなかった。
それが今回、ソグラの滞在中、一緒に何かアウラに通おうということでピントゥーラを選んだのだ。(その間、サンバはお休みしちゃった)


陶器の形はいろいろあり、まずはそれを選ぶことから始まる。
アトリエには、すでに鉛筆で下絵が描かれたものから、真っ白な陶器そのものまで、もう選ぶのも大変なくらいいろんな種類がディスプレイされている。
大皿、小皿、水差し、小鉢、花瓶、置物などなど、本当に目移りしちゃう。


いざ形を決めたら、今度はどういう絵を描くかを決める。下絵は鉛筆で書くんだけれど、これは先生が描いてくれるので、自分はイメージを伝えるだけでOK。
絵心がある人はもちろん自分で下絵から描けばなお良し。まさにオリジナルになるものね!


そんなこんなで、私とソグラは、1回3時間の教室にトータル4回通った。
教室ではひたすら、白い陶器と向き合い、さまざまな太さの筆を使って下絵に色を乗せていくのみ…。
これがまた紙に塗るのとは違った感覚で、最初はなかなか難しい。陶器なので絵の具を吸い込みやすいから、思ったようにスーッと筆が伸びなかったりして。ところどころ、絵の具がドボっとたまるようになったりして。
でも、何ていうのかな、まさに大人の塗り絵という感じで、かなり楽しいのだ。
女の子ってだいたい塗り絵が好きでしょ、だからソグラも、後日お連れした友人の母ももれなく絵付けを楽しんでくれたよ。
静かにBGMが流れる中、子どものことも家事のことも忘れて、ただただ絵皿に向かうという贅沢なひとときが、なんとも言えず、いいんだよなぁ。あぁなんて贅沢…と実感するひととき。

出来上がった作品は、たとえばこんな感じ。
ソグラが仕上げたプレート、アイビーの葉っぱがいい感じでしょ?


これは私が仕上げたパネトネイラというもの。クリスマス用のお菓子にパネトーネというものがあるんだけど、それを飾るための専用の台なのだ。
そういうものが存在すること自体、すごいよね…とびっくり。
子どもが喜ぶ可愛いデザイン。写真ではよく見えないけど、ベースにはちょっときらきらした砂の粒が入っている絵の具を使ったの。

そしてこちら。現在作業中の絵皿。
そう、大好きなぐりとぐらの絵本の絵ですよ。ちょうどクリスマス前だから、「ぐりとぐらのおきゃくさま」より、サンタクロースの登場する絵を模写することにしたのだ。
絵本に忠実に、同じようなタッチで仕上がるように、水彩タッチの強いところはそのような手法で…と、一応考えて塗っております。
一色一色、絵の具を乗せていくと、気分はやまわきゆりこさん…。あぁ、絵本はこうやって一筆一筆大切に、じっくりと描かれていくのだなぁ、なんて、にわか絵本作家疑似体験をしちゃっております。これがかなり楽しい!

焼き上がりの色がどんな風に出てくるか、とっても楽しみ。塗った色と同じではないから、仕上がりの日までワクワクしながら待つのであります。


絵本のお皿シリーズはこれからも続けたいと思っている。コイの絵本を見ているとね、あ、この絵もいいな、これもお皿に合いそう、これは3枚シリーズで飾りたい…なーんて、夢は広がるのであります。
たとえば、ロージーのおさんぽのような、くっきりはっきりしたタッチもいいし。
スモールさんのようなストーリー性のある絵も可愛いなぁ。
やまわきさんシリーズで、こぶたほいくえんのこぶたも描きたい…
うーん。絵本の絵っていいよねぇ。いつも飾っておきたい絵がいくつもあるよ。


というわけで、しばらく絵付け通いも続きそうです。

ぐりとぐらのおきゃくさま (ぐりとぐらの絵本)
ロージーのおさんぽ (ハッチンスの絵本)
スモールさんののうじょう―スモールさんの絵本 (世界傑作絵本シリーズ―アメリカの絵本)
こぶたほいくえん (幼児絵本シリーズ)