ノローニャ、歴史地区を歩く&ノロニャのまとめ(ノルデスチその⑭)


ノローニャ最終日は、パックに組み込まれている「歴史地区散策ツアー」に参加した。
またバスが宿まで迎えに来て、散策のスタート地点まで連れて行ってくれた。
子連れには厳しいよ…とガイドさんに言われてびっくり。だって、単に市街地を歩くだけでしょ?
なぜに子連れに厳しいのだろうか。


しかし、歩いてみてその意味がよーくわかった。
歩くといっても、舗装された道路じゃないし、アップダウンも結構激しい。これは確かに、サンダルで抱っこじゃ厳しいよね。
今回はパパがおんぶっこで背負って参加。これは正解だった。


ノローニャの歴史について、私はほとんど知らなかった。知る会の勉強で少し名前は出てきたけれど詳しくは学んでいない。
このツアーでは、現地旅行社の女性ガイドさんが詳しく説明しながら歩いてくれる。
私がわかる範囲で聞き取った内容によると、ノローニャは、16世紀初頭にアメリゴ・ヴェスプッチによって発見された島。
しかし当時のポルトガルは特にこの島に興味を示さず(というのも、この島には魅力的な財産がなかったから)、島は、あるポルトガル人の財閥によって買い取られたんだそう。
その人の名が、フェルナン・ジ・ロローニャだったんだって。その名前が少し変化して、今の名前になっているそうだ。

その後、島は、戦争にからんで、オランダ人やフランス人、イタリア人が入植したり、第2次世界大戦のときはアメリカの拠点にもなったりしたそうだ。
サイパンやハワイなど、どの美しい島にも戦争の悲しい歴史があるように、ここにもやはり、大砲や要塞が残されていた。

石が積み上げられた要塞はすごく大きくて、圧巻だった。
そこからの眺めがまた見事で…。でも当時は、そこから敵の船を監視していたんだね。


アップダウンの道を越えると、教会のある広場に出た。
黄色と白が可愛いレメジオス教会。島で最大のもので、確か、ポルトガル人が建てたと言っていた。
この石畳の広場には、島で唯一の銀行や郵便局もあり、いずれも歴史的な建物をリフォームしたものだそうだ。
お土産やさんもいくつかあり、可愛いグッズなどが売られていた。


午前中の2時間程度で市内散策を終え、宿に戻り、荷物をまとめた。
空港への送迎バスが来るまで少し時間があったので、タクシーで眺めの良いレストランまで行ってランチを食べた。
駆け足でランチを終え、宿に戻り、午後2時の迎えのバスに乗った。飛行機は3時45分発、空港まではすぐなので、着いてからは結構時間があった。
小さな空港だけど、可愛いお土産やさんが4店ほど入っていた。デザインのいいTシャツが結構あったので、ついつい買ってしまった…。
帰りの飛行機も満席。ハネムーンらしきカップルが圧倒的に多いけど、意外に男性の一人旅も多く見られた。
子連れは少なかったな、やっぱり子連れには厳しい島なんだなぁ。


今回、私たちは義母が一緒だったから、一日夫婦だけで(子ナシで)行動できた。そのおかげで、島の見どころの多くを十分満喫することが出来た。
でも、もし義母がいなければ…。ベビーシッターものぞめない島で、乳児連れ(コイくらいの幼児ならおおむねOKだけど)で、この島をどこまで楽しめるかというと、かなりもったいないことになると思う。
やっぱりサンショビーチ(難所はしご越え)は見逃せないし、船から飛び降りてのシュノーケリングもはずせない。
そうなると乳児連れは厳しいよねぇ。
これから計画される方は、そのあたりの厳しさを十分念頭に入れて、ノローニャをお楽しみいただきたいですねぇ。
なかなかそういう情報も、日本語では入ってこないので、私たちも行ってみてびっくり!の状況が多々ありました…。
自然を守るには、人に厳しくなきゃいけない。そんなことを実感した、憧れのノローニャ訪問でありました。