イルカに会おう、魚と泳ごう!ノローニャボートツアー(ノルデスチその⑩)

ノローニャ観光1日目は、ボートに乗って海から島を眺めるツアー。
今回の旅行パックに付いていたオプショナルツアーのひとつだ。
現地旅行代理店のマイクロバスが宿まで迎えに来て、他の宿のお客さんたちと一緒に、島の港へと向かった。
港の景色もなかなか素敵で、あ〜やっぱり海はいいわねぇ、とため息が漏れる。


船はベビーカーも積み込めるくらい、けっこう大きくてしっかりしたもの。
同じような観光用の船が、いくつも港に停泊している。
これに一同乗り込んで、いざ、イルカの見えるスポットへと進んだ。
そう、ノローニャは、イルカとウミガメの来る島として知られている。ウミガメは今、産卵シーズンではないので見ることはできないけれど、イルカはほとんど100%見られるという。
これが島の大きな売り物でもあるから、私たちも大いに期待し、そのために双眼鏡も購入して、イルカウオッチングに備えた。

海沿いの様子を船から眺め、奇岩の数々を通り過ぎ、しばらくするとみんな船の先頭に立ってわいわい騒ぎ始めた。
あら、もしかしてイルカかも??と思って、我々もあわてて先頭へ。
すると、おぉ、いるわいるわ! 野生のイルカが、ボートのすぐそばを泳いでいるよ!
イルカは群れを成す動物だから、3頭だったりペアだったり、または5〜6頭が並んでだったり、いろんなパターンで列を組んで泳いでいる。
ときどき水面に顔を出すけれど、とても素早い動きだから、カメラに収まってくれるようなもんじゃない。
(実は何枚か撮影に成功したんだけど、なんとなんと、パソコンに取り込む際にカードエラーが出てデータが一部消えちゃったのよー私のカメラー!!)


写真には撮れなかったけど、イルカの顔はとっても愛らしくて、いつまでも見飽きない。
頭のつやつやした質感が、なんともいえないよねぇ。少し手を伸ばせば届きそうな位置まで来ているのに、それがかなわない。
それがまたスリリングでおもしろい。
コイも大喜びで、あっちだ!今度はこっちだ!と、見え隠れするイルカを指差して声を張り上げている。

もっとゆっくり見ていたかったのに、あっというまに船はまた進みだしてしまった。残念。
次なるメインイベントは、サンショビーチという、ブラジルの美しい海ナンバーワンに選ばれたビーチの沖でのシュノーケリングだ。
イルカスポットから進むこと30分ほどだろうか、すでにいくつも船が泊まっているスポットに到着。
その先には、確かにすごく美しい砂浜が広がるビーチが見える。あれがブラジルナンバーワンビーチね。


船が着くや否や、同乗していたブラジル人たちはさっさと服を脱ぎ、マスクをつけて海に飛び込んだ。は、はやいっ!
私とダンナも、いそいそと準備をし、船でお留守番してくれる義母と子どもたちを残し海に飛び込んだ。
おお、水も冷たくなくて、気持ちいいよ!
久々のシュノーケル、私はつい口をつける部分を反対にしちゃって、最初じたばたしたけど、すぐに感覚を取り戻して海中に集中した。


ダンナとふたり、サンゴ礁のあたりまで進むと、まぁまぁ、いるわいるわ、きれいなお魚さんたち。
ニモのような、オレンジと白のしましま模様なんていうのこそいなかったけど、ネオンブルーとレモンイエローのちっちゃい魚とか、
白いボディに薄い水色のしましま模様とか、海の底の方には結構巨大な黒い魚とか、ずいぶんバラエティ豊かな魚たち。
見応え十分。透明度20メートルくらいあるんじゃないだろうかって思えるくらい、すごくきれいな海に大感動。(下の写真では、黒っぽい魚しか見えないけどね)


私は独身時代、南の島を旅行するのが好きで、友達と一緒にいろんな島へ行った。
ハワイ(ワイキキ、マウイ)、ランカウイ(マレーシア)、ニューカレドニアサイパンモルディブ(パラダイスアイランド)、あとは沖縄本島
これが私の島歴なんだけど、これまで私の中でのナンバーワンは、なんといってもモルディブだった。
スコーンと抜けるほどに深い、透明度の高い海、カラフルな魚がすぐそこに見える楽園は、なんといってもモルディブにかなうものはないと思っていた。
だけど、ここ、ノローニャだって、それに負けてないくらい素晴らしいと思った。
こんな素敵な海が、ブラジルにあるなんてねぇ。ブラジルも奥が深いねぇ。


ついついシュノーケリングに夢中になりすぎて、気付いたらもう他のメンバーは船に戻っていた。
私たちが最後になっちゃった。あわてて泳いで戻ったら疲れ果てて、帰りの船ではちょっと気分が悪くなっちゃった。
あぁ、私もトシだねぇ。


気分が悪くなった原因には、朝、朝食を抜いたこともある。実は、朝寝坊してしまって、食べる時間がなかったのだ(恥)
そんなわけで、午前中いっぱい、ボートツアーをしたあとはお腹ぺこぺこ…。
ランチはしっかり、豪勢にいこう!ということで、宿から歩いて15分くらいの高級ポウサーダ、ゼ・マリアへ出かけた。
本当はここに泊まりたかったんだけどね、満室で取れなかったのよ。だから、一目、見ておきたいという気持ちもあった。


さて、噂のゼ・マリアは、やっぱりさすがに素晴らしかったのであります。
まず門構えがびしっとかっこよく、高台にあるので眺めもバツグン。手入れがゆきとどいた施設といった感じで、どこもきれい。
レストランがまた気持ちよく、自家製菜園がベランダに張り巡らされていて、それもまたおもしろい。


メニューも豊富、イタリアン系のブラジル料理といったところかな。どれにしようか迷うけど、ランチだし軽めにパスタでも、ということで数皿選んだ。
一皿のボリュームがけっこうあってびっくり。2〜3人で分けてちょうどいい感じ。
パスタはでろでろ系ではなく、結構アルデンテで、おいしかった。味付けも塩辛すぎず、おいしいと思った。

ホテルとしては、こちらのほうが規模も大きいし、施設としてもしっかりしている感じがした。
海の見え方も、私たちの宿よりずっといい。やっぱり満室になるだけの、人気の宿なんだなぁ。
(でもレストランは私たちの宿のほうが味が上よっ!)


ランチを終えてすっかり元気を取り戻した私たちは、宿に戻って、少しプールで遊んだ。
私たちはシュノーケリングで海に入ったけど、子ども達はまだ一度も水に触れてないものね。

ここでコイは張り切って泳いだ。驚くことに、数ヶ月前にはひとりで泳げなかったのに、今では顔をしっかり水につけて、バタ足で前に進んでいるではないか!
足が多少付かなくても、一瞬顔をあげて、また顔を水に戻してプールの端まで泳ぎきるのだ。す、すごいぞ。

まだ息継ぎはできないし、手もうまくかけないけど、自力で泳げるってのはすごいぞ。
自分が幼い頃、満足に泳げなかっただけに、大感動の母である。
そしてアレックスも、バチャバチャシートなる浮き具に乗り、楽しそうに水に浮かんでいた。
うちの子たちは、水に対する恐怖心がほとんどないみたいだ。


宿のプールは貸切状態。こぢんまりしたプールは家族にぴったりで、とても楽しいひとときを過ごした。