ノローニャの素敵な宿、ポウサーダ・テジュアス(ノルデスチその⑧)


さて、支払いのあとは、迎えのバンに乗ってそれぞれの宿へ向かった。
幹線道路はきれいな舗装で快適、だけど宿に入っていく小道は、手付かずの自然のままっていうの?
穴ぼこだらけのすんごい悪路。がたんごとん、頭を天井にぶつけないように気をつけながら、しっかりとアレックスを抱く。
すごいところだ、ここは…。
ま、それも短い距離のことなので大丈夫。空港から数分で私たちの宿、Pousada Teju Açuに到着した。


ここがとぉぉーっても素敵な宿でね。一同、感激!
すべてコテージタイプになっていて、1階と2階で個室が別れているのだ。つまり1棟に2軒が入る感じ。
それほど規模は大きくなく、全部で8棟ほどだろうか。
こぢんまりとしたプールもあって、なんとなくインテリアや建物の雰囲気がアジアの高級リゾートって感じで洗練されてて、とってもいい感じ。
各部屋のベランダにはハンモックがついていて、そこで揺ら揺らゆれながら空を見ていると、なんとも至福のひとときである。


この宿の特筆すべき点は、なんといっても、レストランの良さである。
私が愛読している、ブラジルのリゾートを紹介する雑誌があるんだけれど、それにもこの宿の特集記事があって、
そこには、「腕のいいシェフによる創作ブラジル料理が素晴らしい」と書かれていたのだ。
こりゃもう、食いしん坊のソトメシフリークにはもってこいの宿でしょう!
期待度満点で、到着日のディナーをそこで食べたんだけど… これがもう、最高で!!

フレンチやイタリアンのテイストが加わった、実に洗練された味付け。これには一同、うならされました。
はっきりいって、こんな田舎の小島にあることが信じられないくらい、おいしい料理だったのよ。
サンパウロのど真ん中で店を出したって、有名店と肩を並べられるくらいおいしいと思った。
まぁ、人の味覚はそれぞれなので、私のこの表現が大げさだわーと感じる方もいるかも知れないけど、
ほんとにね、かなり美味しい料理だったことは間違いないです。はい。
周辺のレストラン、いくつか食べてみたけど(有名なZe Mariaももちろん行ったよ)、間違いなくここの料理がナンバーワン。
宿泊しなくても、レストランだけでも利用できるし、実際にそうしているお客さんも多かったので、
ぜひこれからノロニャに行く人には一度くらい食べに行ってみてもらいたいレストラン。

っと、レストランの話ばかりになったけど、宿としてもかなりいいと思う。
島にはたくさんのポウサーダ(ペンション)があるけれど、いわゆる高級ペンションと、庶民的なペンションとではもう全く世界が違ってくる。
ここは高級な部類に入る。値段は庶民的なところの倍くらいする。けど、それだけの価値がある宿だよね〜、というのが私たちの感想。
ベッドは広くて寝心地いいし、部屋の雰囲気もいいし、シャワーの出もいいし(もちろんお湯も快適に出る)、掃除も行き届いているし。(水が塩素臭いのは仕方ないけど)


庶民的なところは、外から見ただけではあるけれど、それはそれで居心地が良さそうだし、なんせお値段が安いので次に行くならそういうリーズナブルなところを選ぼうとは思う。
でも、1度しか行かないなら、そして赤ん坊や還暦過ぎの義母も連れて行くなら、今回の宿は正解だったなと思う。
最初、旅行代金を聞いたら、目がくらくらしたけどね… でもそれだけの価値はある宿だったと思う。
まだ出来て1年しか経っていないこともあってか、知名度もまだ低い。
そして、日本人のお客は私たちが最初だと言っていた。


ちなみに、島の環境保護の観点から、宿は海沿いに建ててはいけないことになっているらしい。
だからどの宿も、残念ながらオンザビーチとか、目の前に海が見えるとかいうわけではない。
高台にある宿なら、遠くに少し青い海が広がって見えるけどね。


落ち着いたリゾートの雰囲気を求めるなら、私たちの宿に加え、高級ペンションのZe Mariaとか、Dolphin Hotel、それに10歳以下は宿泊できないPousada Maravilhaあたりがおすすめかと思われます。ただしいずれも高いです、びっくりするくらい。
お店やレストランなどがたくさんある中心部にも、こぢんまりした宿が並んでいたので、便利さを求めるならそういった市街地の宿がいいかと。
いずれにせよ、島の情報って日本語ではほとんど出回っていないので、私たちも結構行く前は不安だったのですよ。
宿がどこにあるのか、とか、島にはどんなアクティビティがあるのか、とか。
だから今回のブログでは、これから行く人の役に立つような情報も、細かく書きたいと思います。