美しく厳しき島、フェルナンド・ジ・ノローニャへ(ノルデスチその⑦)

レシフェ空港からTOTAL社の小型機に乗り、1時間半ほどでブラジルの楽園、フェルナンド・ジ・ノローニャに到着した。
この飛行機、丘珠発稚内行きのYS機を思い出させるような(すいません、道民にしかわかんないネタですね)、そんな感じのこぢんんまりしたプロペラ機。
白いボディに黒いプロペラがなかなかキュートである。

そして、こんなちいさいくせに、しかも1時間半しか飛ばないくせに、なんとなんと機内食が出るんですよ!
GOLなんて4時間半も飛んでスナック菓子だけなのに(しつこいって!)。
しっかりと箱に入ったバゲットサンドとお菓子が一人ひとりに配られました。そうと知っていたら、無理して空港でハンバーガー買って持ち込んだりしなかったのにー。
(ちょうどフライト時間がお昼に重なったのよ。絶対飲み物程度しか出ないと思ったのよ。)


さてさて、着いた空港は、ひろーい野っぱらにポツンと箱型の建物がひとつ建ってるような、素朴な空港。
なんとなく吹く風が違うわね〜、なんて言いながら飛行機を降りて建物の中に入ると、なにやら長蛇の列。
ほほぅ、これですね。これが噂の「環境税」の支払い窓口ですね。


この島は、厳しい環境保護政策のもとに観光が成り立っているのだ。
まずここに着いた人は必ず「環境税」というのを支払わなければならない。しかもこの税、ものすごーく、高い!
大人一人、1日30へアイス程度。約1500円である。これを、滞在日数分、まとめて到着時に支払うのだ。
ということは。一人4泊する我が家の場合、一人120へアイス×大人3人、トータルで360ヘアイス、約1万8千円を支払うのだ。
ひえぇ、でしょ。
これは事前に旅行代理店を通して支払うということはできず、必ずこの空港窓口で払うらしい。
払う際に、名前や身分証明書番号、それに宿泊先をきっちり記入した紙を渡す。そして支払った証明書を忘れずにもらい、帰るときまでなくさずに保管する。
帰るときに、この支払い証明書の提出が求められ、もしなくしたら島から出られないのだー!


というわけで、かなりの金額の環境税がこの島に入ってくることになっている。
それらは、島の環境保護プログラムの為に使われることになる。
これはいいことだと思う。島の為に払ったお金が、島の為だけに使われるのだからね。
これをもし州や国に払っていたら、環境税の名目がいったい何に使われるかわからないもんねぇ。
(ブラジルってそういう国…)
それにしても一日1500円は厳しいよねぇ。ひぃぃ。