ブラジルのベニス、水の都レシフェの夜をボートで巡る(ノルデスチその⑤)


日帰りバスツアーは午後3時過ぎに終わった。意外と早いのよね。
まだまだ余力があったタフな私たち、バスの中で紹介された夜のオプショナルツアーに参加することを決めた。
これは、レシフェ市内を流れる川をボートでめぐり、夜のライトアップされた橋や川沿いの歴史的建造物を見学するというもの。聞けば、ベビーカーも積める船だというから、みんなで参加できるしね。


ホテルにまた大型バスが迎えに来て、いくつかのホテルを回ってお客さんをピックアップして船着場へ向かった。今はシーズンオフらしく、お客さんは少ない。大きなバスががらがらだ。


船は隅田川の観光船くらいの規模だった。BGMと、ガイドのお姉さんのマイクの声が響く中、岸を離れ川をゆったりと進んでいった。
レシフェには3本の川が流れていて、街は4つの島から成り立っている。その川には由緒ある橋がいくつもかかっていて、そのうち4本の橋の下をくぐってボートは進むのだ。

橋は、ブラジルで最初にかけられたものとか、王妃の名前がついたものなどがあり、17世紀当時そのままの雰囲気を伝えながらいまも現役で使われている。
どれもライトアップされて、とてもきれい!


川沿いの建物も、昼間とはまた違った輝きを放ち、幻想的でうっとりと見入ってしまう。川風も爽やかで優しくて、なんとも心地いい。

ちなみに、こういった建物は、砂糖や綿花で栄えた時代の富豪たちが建てた豪邸だそう。


1時間半ほどでボートは岸に戻り、またバスに乗ってディナー会場へと向かった。
ふだんはライブショーが行われるお店のようだけど、月曜だけはツアー客向けに特別プログラムを上演しているらしい。
マンハッタン、という名前のおしゃれなお店だった。
ドリンクを飲み開演を待っていると、突然、ボーイさんの一人がヘッドマイクをつけて声高らかに歌いだした。


そして次々に、ボーイさんだけでなく、ウエイトレスさんも歌いだした。
どうやらここは、歌うギャルソンが売り物なのだ。彼らが表情豊かにミュージカルを繰り広げた。

ミュージカル好きな私たち、とっても楽しませていただきました。なかなかの歌唱力で、すごく良かったよ。
最後にはお決まりの、お客さんを巻き込んでのダンスタイム。私たちももちろん参加したわよ。子ども達はお兄さんに肩車されて…。


なんだかとっても長い一日、でも大充実のレシフェ観光でありました。