ホントに美しいっ!世界遺産オリンダの景色(ノルデスチその④)

バスツアーはレシフェの街を出ると、30分ほどで次の目的地オリンダに到着した。ずいぶん近いのねぇ。
オリンダは、その景色を見た初代知事が「オー!リンダ!」(おぉ、美しい)と叫んだことから名づけられたという街。大のオトコにそこまで叫ばせるほどの景色って、どんなに素晴らしいんだろう…ね。ユネスコ世界遺産にも指定されているんだもの、そりゃあ期待も膨らみます。


バスを降りて急な石畳を歩くことから、オリンダ観光は始まった。暑い暑い。ノルデスチの強い日差しが頭上からさんさんと降り注ぐよ。
しかし、そんな暑さはふっとぶほどのビューポイントがあちこちに存在する。さすがのオリンダなのだ。
まず、街にたたずむ家々に教会。どれもこれもカラフルで可愛いったらありゃしない!どこから撮っても、誰が撮っても絵になる街、それがオリンダ。

坂道の途中途中でみんな思わず足を止め、カメラを向けてしまう。何枚撮ってもきりがないよね、なんていいつつ、やっぱり次の角でももう一枚…。


しかし、そんな途中で満足していてはいけないのだ。
オリンダのオリンダたる風景、それはのぼりきったところに立つ教会の中の展望台にあった。
そこから海を見下ろした瞬間、やっぱり口から出たのは「わー!きれい!!」


はっきり言って、写真で見るよりずっとずっと実物のほうがキレイ。人間ならば、間違いなく写真うつりの悪い人、それがオリンダ。
いくら、見たままの色で、雰囲気で伝えたいと思っても、絶対ホンモノにはかなわないんだなぁ。何て言うのかな、海と空の色が違うんだよなぁ。手前に広がる緑とオレンジの屋根と、その向こうの海の色の調和っていうの?ほんとに、ハッとするくらい美しいんだ。


いつまでも眺めていたかったけど、移動する時間が来た。あぁ、ツアーの悲しさよ。
教会を出て少し露店を見るための自由時間が与えられた。
ここでも、Tシャツやサンドレスなどの洋服類、民族楽器、レース製品などのお店が通りにずらっと並んでいる。
その中に、なんだか可愛い衣装を着た若い男女がいた。手にはカラフルな傘を持っていた。
お!これは!もしかしてフレーボ???


フレーボとは、レシフェ特有の踊りで、サンバとも違う、傘を持って軽やかに踊るものだと聞いていた。チャンスがあればぜひ見たいと思ってたんだけど、サンバショーのようなショー形式で見られるお店もないとのことで、これは無理かなぁ…とあきらめていたのだ。
もしかしたらこのお兄さんとお姉さん、ここでフレーボを踊るパフォーマンスをするのかも??と思って、「その衣装はフレーボ?」とわざとらしく聞いてみた。
すると、「そうだよ、まだ見てないのかい?これから踊ろうか?」と来た。やった!


そんなふうに、ラッキーにも見ることができたフレーボ。
これがものすごーく見応えのあるもので、びっくりしちゃった。
なんたって動きが激しくて、可愛くて、アクロバチックなのよ。これはダンスというよりアクションだ。



ここオリンダでは、夜にフレーボのショーのようなものが時々あるらしい。
オリンダに宿をとれば、それも可能なんだけどなぁ。レシフェから夜のショーのためだけに来るのはちょっときつい。うーん、残念。
レシフェでは、2月のカーニバルのとき、サンバではなくフレーボでパレードが行われるそうだ。それは絶対、見ものだよ。あのアクロバチックな動きを延々パレードで見られるなんて、うれしすぎる!
いつかレシフェのカーニバル、見てみたいなぁ。


快く即興で踊ってくれた二人に5ヘアイスずつ渡した。


そのあと、またお店を少し見て、来た道とは別の坂道を降りていった。そこもまた絵になる建物が続き、写真撮影に忙しい。
この街も2時間足らずの滞在で、物足りなく感じたけど、そういう制限時間がなければ時間がいくらあっても足りなくなりそうなくらい魅力的だったから、ちょうど良かったのかも。


インテリアや建築が大好きなソグラもこの街には大満足!すてきねぇ〜とため息をもらしながら、炎天下の散策を満喫したのでありました。