リオっ子(カリオカ)なまりのポルトガル語


リオ・デ・ジャネイロ出身者、いわゆるリオっ子のことを、カリオカと呼ぶ。
この、カリオカが話すポルトガル語というのは、一種の方言とでも言うんでしょうかね?
ちょっとしたクセがある、らしい。


来たばかりの頃は、そんなクセなどに気付くほどのヒアリング力はなかったけれど、
さすがに1年経ち、耳も慣れてきたせいか、最近はずいぶんカリオカ言葉に反応しちゃうようになってしまった。


先日、相次いで二人のビッグアーティストのコンサートに行ったのだが、
奇しくも、二人ともカリオカであった。
とりわけ、ステージで曲の合間にトークを挟むタイプのイヴァン・リンスは、
聞いてて笑っちゃうほど、カリオカなまりでしゃべってくれた…。
私が聞いても判別できるほどのなまりとは、たとえばこういう感じ。


日本語「私たちリオっ子は…」
標準ポル語「ノス カリオカス…」
カリオカなまり「ノシュ カリオカシュ…」


と、ポル語に慣れている方にはすぐおわかりいただけると思うけれど、
つまり、サ行の語尾が「シュ」になっちゃうのだ。
これが、なんとも舌ったらずな感じがして、とても可愛く聞こえるの。
いい大人(オジサン)が、シュっシュっと真面目に話しているのを聞くのは
なかなかおもしろい。このクセを知れば、カリオカたちが歌う歌の歌詞もよく聞こえてくる…(気がする)


そういえばジーコもカリオカ。彼の話し方が聞き取りにくいのは、この「シュ」のせいだろうか?


広いブラジル、ポル語がほとんどの地域で通じちゃうというのはある意味すごいことだと思う。(だってスイスなんて、狭い国なのに3ヶ国語が公用語だものね)
でも、さすがに地域ごとの方言はあるのよね。あって当然よね。
北東部のなまりも結構すごいと聞くけれど、まだ私自身、はっきりと耳でとらえて方言と認識したことはないんだよなぁ。どんな感じなんだろう。
違いが聞き取れる耳に育っているだろうか。