オトナのゴーカートでフィーバー!

すいません、いきなり死語のフィーバーなんて使っちゃいました…
でもホントに、気分はフィーバーって感じで、いい大人が本気でゴーカートに燃えちゃいました。


ゴーカートって言っても、遊園地で子どもが乗るようなカワイイもんじゃないんですよ、サンパウロのゴーカートは。
F1のアイルトン・セナも幼少時に親しんだという、由緒正しき(?)カーレース遊び、それがサンパウロのカートなのです。


そもそも私たち、そんな遊びがあるなんてつゆ知らず。
最初、日系ブラジル人のご主人を持つ友人pちゃんが誘ってくれたとき、「ん?ゴーカート?そんな子供だましな乗り物に、大のオトナが満足するもんなんだろうか?」と、実は半信半疑であった。
よくよく聞くと、ちゃんとチェッカーフラッグを振る人もいるし、ヘルメットもかぶるし、かなり本格的なんだとか。
今度は逆に、「そんな恐ろしいものに、しばらくハンドルを握っていない私が挑戦できるんだろうか?」と、ちょっぴり怖くなる。


…と、いろんな思いが錯綜する中、約束の日がやってきた。向かうはサンパウロ市内の郊外?もう私たちにはここがどこだかわかんないような地域。
とりあえず友人夫婦の車の後について走り、到着したところは「Kart-in」という遊戯施設。
ボウリング場も併設されている。なるほど、そういう類の遊び場ね!


カート場は屋内なんだけど、ほほう、なるほど。なかなか本格的じゃん!
すでに何台ものカートがびゅんびゅん走っている。カーブではタイヤをキュンキュン鳴らしてる。
コース脇の沿道では、観客が手を振っている。ほんとにミニF1体験だ〜。


ボウリング場で靴をレンタルするように、ここではヘルメットとインナー頭巾をレンタルし、怪しいモジモジ君状態になりつつ(pちゃんのブログ参照、恥ずかしい写真付きよ:http://d.hatena.ne.jp/patinha/20060828)、レースの準備を進める。
1レース14人、まずは別室で旗の模様の意味などの説明を受け(黄色い旗が出たら減速せよ…など)、くじびきで車番号を決め、いざ車に乗り込む!

乗った感じは、まぁ、ゴーカートに毛が生えたような感じ?
ん、でも、シートベルトはないのね?これ? だ、だいじょうぶか???
…と、ややビビリながら待っていると、おもむろにスタートの合図。まずは10分間、自由練習なのだ。この練習でタイムを計り、次の本番のスタート順を決めるのだ。


走った感じは… おっ、速い速い、でも思ったより怖くないな。
もともと車の運転は好きなほう、だけどブラジルに来てからは運転を禁じられているため、かれこれ1年ぶりに握るハンドル。これはもう、燃えないわけがないでしょうよ!
カーブでいかに減速せずに走るか、どうやって紳士的に追い越しをかけるか(ぶつからないように追い抜く・抜かれるのが至難の業…)、そんなことを考えながら、次の1周は今より少しでも早く…とアクセルを踏む。
うーん。気分爽快じゃ!!!


本番のレースではなんと30分も走り続けるんだけど、これがねぇ、意外と早く過ぎるのよ。
必死で頑張るからだろうね、あっという間に最後の1周。
最初は、沿道で手を振るコイに手を振り返す余裕もあったけど、後半は1台でも多く抜いてやらねば!と闘争心が燃え盛り、脇目も振らずに、目の前を走る黄色い背中(それは何を隠そう、我がダンナの背中)を追いかけた。
そして、最後の最後で追い抜いたのだ。やったー!


実は、追い抜かれてばかりで、追い抜いたのは後にも先にもこれ1度だけ。
順位は、14人中、11番目。そしてダンナは12番目…。
おいおい、こんなとこで夫婦で競り合ってどうする(笑)
でも、良かったねお互いビリじゃなかったね、とレベルの低い励ましあいをした私たちであった。あはは。


あとでコイに「パパとママどっちが強かったの?」と聞かれ、うーん、ここは正直に答えるべきか、パパの面目を保つべきか… 一瞬悩んだ私であった(笑)


ま、ダンナはもともと運転が嫌いで、サンパウロでは仕事のために乗るしかないから、苦手だけど頑張って運転しているのだ。
今回の結果で、いかに運転が苦手(?)なのに頑張ってくれているかがわかり、改めて、日々の運転ご苦労様…そして休日はいつも家族の為に運転してくれてありがとう、と言いたくなったのである。
(ほっ、きれいにまとまりましたね?!)


こんな楽しみ方があるなんて、pちゃん夫婦のお誘いがなければ、ずーっと知らずにサンパウロ生活を終えていただろう、間違いなく。
pちゃん夫婦との出会いが、我々のサンパウロライフにたくさんの彩りを添えてくれている…と思う。
で、pちゃんと出会ったきっかけは、このブログ。ブログの力に、改めて感謝感謝!
いつもありがとね、pちゃん。