歴史ある可愛い街、パラチーへ②

パラチー2日目は海へ。
空は相変わらず厚い雲で覆われていて、海日和ではなかったけれど、海もパラチーの自慢の一つ。宿のフロントでボートツアーを予約して、朝食後、10時出発の船に乗り込んだ。
港には、街並み同様、可愛い船がたくさん並んでいた。これまた、絵になるなぁ。


船は、個人チャーター用と思われる小型船と、30〜60人くらいが乗れる大きな船があった。小型船では、船乗りの男性が、通り過ぎる観光客に声をかけていく。
ここで彼らと交渉して、何時間いくら…などと決めて、少人数で回ることもできるんだろうな。
私たちは、プリンシペという名前の60人乗りの船に乗った。だけど乗客は船員一家以外、私たちとミナスから観光に来たオジサン2人組だけ!
ほとんど貸切状態〜。


のんびりと船は出港し、すぐに見えたのがこの景色。

パラチを紹介する雑誌などで、必ず見るアングルだー!
これで青空だったらもっときれいだろうに… でも、港ごしのサンタ・ヒタ教会はやっぱりパラチの象徴風景だね。


船はどんどんすすみ、湾に浮かぶ小島を見ながら沖に向かう。
1時間ちょっと走ったら、シュノーケリングの好スポットに到着した。確かに、透明度が結構高そうなきれいな海だ。
気温が高ければ迷わず飛び込んで魚とたわむれたい〜!と思ってたら、なんと別の船でやって来たブラジル人たちが次々に水着姿で海に入っていくではないですか!!
びっくり。
少々寒くても海に入っちゃうのがブラジル人、と聞いていたけど、こ、こういうことなのですね…。目の当たりにして納得。
もちろん私たちは、船上から海の中を覗き込むだけ…。


ここは風が強いから、と、船長は別のビーチへ船を移動させてくれた。今度もまた、素晴らしくきれいなビーチだ。
ゴムボートに乗り換えて、砂浜へと降り立った。ここで40分間ほど遊ぶのだ。
朝、あんなに厚かった雲は少しずつ晴れてきて、このころには太陽も顔を出していた。
お、海の水もそれほど冷たくないね?
なーんて言ってたら、水大好きのコイがさっそく海に向かって走っていった…

ここは夏なら最高のビーチだろうな。今ですら、これだけ楽しめるんだから!
40分はあっという間で、名残惜しさを残しつつ、また船に戻った。
すると今度は船上でランチタイム。さすがに料金(一人20ヘアイス、約1000円)にはランチ代は含まれないので、別にオーダーしたものだ。(白身魚のフライ、エビ風味ソースがけ。ライスとサラダつきで17へアイス)
船内のキッチンでオーダーを受けてから作られたランチはなかなか美味しくて、浜風を受けながら飲むビールも美味しくて、あぁ、満腹満腹。


そしてもう一箇所、ウミガメがいるという浜に立ち寄り、帰途についた。
到着予定の午後3時より少し早く着いた。できるだけ早くサンパウロに戻りたかったので、早めの到着は助かった…。
港から宿へ戻る途中の道も、とても楽しい。どこから見ても絵になる風景ばかりで、写真を撮るためだけにこのあたりを一人でうろうろしても、半日は軽くつぶれちゃうような街なのである。
帰りの時間も迫り、子どもを抱えての私には、のんびりカメラを構えるヒマはなかったけど、それでも綺麗な写真が結構撮れちゃうんだから楽しい。


帰り道、昨日も食べてものすごく気に入ってしまったジェラート屋さんにコイと二人でまた行って、美味しくて山盛りな絶品ジェラートをぺろり。
ここのドナ(女主人)はイタリア人だそう。だからこんなに本格的で美味しいジェラートが作れるんだ。
コイはアバカシ(パイナップル)、私はチョコレート。一番小さいカップで4ヘアイス、約200円。すごいボリューム…だけど本当に美味しいから二人ともラクラク完食なのだ。


宿が気を利かせてレイトチェックアウトを許してくれたので、部屋でシャワーを浴びて荷造りをして、それからチェックアウトをした。
午後4時ちょっと前だった。


さて駐車場に向かおうと思ったら、なんと、突然の豪雨!!
空も真っ黒で、どうしようこの状態であのヘアピンカーブを帰るのかっ??と、一同青ざめる。
しかし、10分ほど降ったあと、雨は上がったのだ。日も差してきた。
通り雨だったのかな。
ともかくこれで安心して車を出せる…。ふぅ。
お世話になった宿、Sandiを後にしたのは4時過ぎだった。

帰りの道、ウバツーバから内陸に向かうオズワルド・クルス街道のはじまりから10キロくらいがものすごいヘアピンカーブで…この旅の一番の難所だ。
行きよりも帰りがキツく、すごい勾配をぐねぐねと上っていかなければならないのだ。
運転担当のダンナにはよく頑張ってもらったよ…。私が代わってあげられれば良かったんだけどねぇ、マニュアル車だし、そもそも妻は運転してはいけないし。
一緒に目をこらして前を見て、深い霧の中のセンターラインを一緒に探すしかなかった。


そこを超えたらあとはラクラク。遊び疲れた子ども達は車内でずーっと眠りっぱなし。
帰りは4時間半くらいかかったけど、車内ではゆっくりダンナと会話も楽しめたし、たまにはロングドライブもいいじゃない!と実感できる1泊2日でありました。
食べてよし、歩いてよし、海もよし、夜もよし…の、大好きな街になりましたよ、パラチー。
石畳を歩くのが思った以上に疲れてしまう(普通の道の何倍も運動量があると思う)のがひとつだけネックだけど、それも我慢できるほど、大好きな街になりましたよ。