文協の食パン

駐在仲間の間で、よくパンのことが話題に上る。
中でもよく耳にするのが、よねぱん、と呼ばれる菓子パン・惣菜パン。
米田さんという日本人の女性が手作りしているパンのことで、注文販売制だそう。私は買ったことがないけれど、友人宅で食べさせてもらったことが何度かある。
メロンパンとか、あんぱんとか、ちょっと小ぶりだけど日本のパン屋さんの菓子パンみたいな美味しさがあった。
シフォンケーキも作っているようで、これもふわふわですごく美味しかった…。
だけどなんとなく、注文するというのが面倒で(笑)、なかなか食べる機会を作らない私。


よねぱんと並んでよく聞くのが、文協の食パン。
たかだか食パン、なぜそんなに評判になるんだろう…と思うでしょ?
私も最初はそうだった。食パンくらい何でもいいじゃん、って。
しかしですね、ブラジルの食パンって、結構難しいのよ。
ブラジルブランドの典型的な食パンは、パサパサしていて、表面積も日本のよりは小さくて、ちょっとまた別モノという感じ。
(WICKBORDとか)


日本の食パンに比較的近いのが、ALWAYSというメーカーの食パン。
リベルダージのスーパーにも売られている。これは結構好き。
近所のスーパー、Yayaで売られているNAGOYAという食パンも、日本風でおいしい。
これは表面積もパッケージも、日本の食パンと近い雰囲気。


近所の韓国人経営の食品店、TOMODACHIで毎週火曜日だけ売られているUNI-PAN(ウニパン、と呼んでいる)もかなりおいしい。
私がALWAYSのパンを探していたら、お店のおばさんに「今日ならウニパンがあるよ、こっちのほうがおいしいよ」と推薦されたのだった。
ただしこれは表面積がかなり小さくてね、可愛いんだけど、日本のに慣れている私にはちょっと不便かな。


そしていよいよ、文協の食パンである。
文協とは、リベルダージにある日系人向けの施設。ホールや病院が入っているビル。そこの近くにある文協食品公司(中国系?)で作られているというパンである。
そこのパンを、毎週水曜日にはうちの近くの日系土産店「カトレヤ」で買えるというのだ。
駐在妻なら誰もが一度は行っているであろうカトレヤに、私はつい最近まで行ったことがなかったんだけど、食パン欲しさに先日初めて行ってみたのだ。


そしてついに手に入れた文協食パン…。
本当に美味しいのね!!!
日本の食パンの2.5倍ほどのサイズ(2.5斤っていうのかな?)もあって、こんなに消費しきれるかなぁと思ったけど、いやぁ、おいしいものはおいしいのね。ダンナもコイも大好きで、みるみるうちになくなっちゃったよ。

写真は、すでに半分くらい食べちゃった量です。
ここのパンは本当に美味しいと思う。ホームベーカリーを持参していて、作ろうと思えば焼きたての食パンを簡単に作れる環境にある私だけど(面倒で全然作ってないが)、これだけおいしいパンが身近に手に入るなら、それでいいじゃないか!という感じである。
このパンを焼かずに(トースターを持ってないんだもん)、チーズとハムを挟んだり、好物のヌテラ(チョコクリーム)を塗って食べるのが最近の朝のお気に入り。
(朝からチョコ?って言わないで〜)

あ、ちなみに、パダリアでは食パンは作ってないみたいです。
需要がないんだろうなぁ、ブラジル人には。(サンドイッチだって、パンフランセーズで作るからね)