Luciana Melloのライブ

先日紹介したブラジル人MPB女性歌手のルシアーナ・メロのライブショーをたまたまネットで見つけ、こんな機会はそうそうない!(そうめったにショーをやるわけではなさそう)ということで、早速行って参りました。


さてコンサート情報を得たのはいいものの、どうやってチケットを入手しよう?
ここは日本とは違って、「ぴあ」のような便利なエンタメ情報誌はないので、そもそもコンサート情報を得るのも難しいのだけれど、その後も大変。
チケットぴあのように、そこにいけば現在買えるすべてのチケットが売られている…というような、便利なチケット販売窓口はない。
フナッキという大型書店ではある程度のチケットを販売しているけれど、どうも今回のショーのチケットは扱ってないみたい…。


で、私は勇気を出してショーの会場に電話して聞いてみた。すると、ネット上で買いなさいという。
紹介されたのはこのサイト。
http://www.bilheteria.com/


ここのサイトで会員登録し、オンラインショッピング状態でなんとかチケットを入手した。
その間、何度かエラーが出たりしたので、サイトのヘルプデスクに電話で問い合わせたりして…やっぱり一筋縄ではいかないのよ、何事も。


ともあれ、晴れてチケットを手に入れ、会場へと向かった…。
そこは、ライブハウスっていうのかな?見た目は、ステージのあるカジュアルレストラン。
お客さんたちはテーブルに着き、料理を食べながらビールやワインを飲んでいる。
そして、いつ始まるともわからない雰囲気のステージをひたすら待っている。いや、あまり待っているという感じではないね。料理と会話を楽しんでいるって感じ?
さすがブラジル人。待つことは苦ではないのね… 
時間の流れがのんびりというか、日本人がせっかちすぎるというのか。
スーパーのレジなどをはじめ、何度もこういう「待ち」の場面に遭遇するけど、そのたびに、ブラジル人たちの寛容さには驚かされるよ…


ちなみに、コンサート開始は、予定時刻のきっかり1時間後でありました。さすがブラジル時間。
ちょっとしたMCのあと、聴きなれた曲のイントロが流れ、ついに歌姫登場!
おおー、ホンモノだー!と感動する私たち。
しかも1曲目は、私のお気に入りのうちの一つだった。CDの1曲目
Só Vale Com Você、ノリのいいポップな曲。これならサビを一緒に歌えるぞ〜
(この曲、彼女のサイトから動画で見ることができます。こちら。
http://www2.uol.com.br/lucianamello/clip.html


会場のお客さんは割と静かに聴いている…。当然、スタンディングにはならず、落ち着いて席に着いたまま聴いている。なんかちょっと意外だわ。
もっと最初からノリノリで踊りだすのかと思ったら、そういうシーンは後半も後半。
しばらくは手拍子程度で歌声に耳を傾けているという感じだった。
サビではみんな大合唱。ファンはどうやら、女性の方が多いみたい。


驚くことに、写真撮影OKのようだ。
みんな初めから携帯やらデジカメやらを取り出して、ガンガン、ステージを撮影しているよ。
私も負けずに撮影撮影!!

こんなふうに、ステージのすぐ近くまでテーブル席が並び、オペラグラスなんて全く必要なしの近距離で歌姫を見ることができるのだ。すごいすごい。
そもそも、ものすごーくこぢんまりした会場でびっくり。150人くらいしか入らないんじゃないだろうか?そんな中で、彼女の生歌を聞けるなんて、ほんとに感動もの…



直近のCD(私がよく聞いているもの)から4曲くらい、昔のCDからも数曲、それにまもなくリリースされるという最新作からも何曲か歌っていた。
そして、マシュケナーダのような、ブラジルのスタンダードも。サンバの曲もあり、そうなると女の子たちが待ってましたとばかりにステージ前に集まってきて、踊る踊る!
さすがに激しいサンバの腰つきまではいってなかったけど、いい感じで揺れていて、あぁ私もあの中に入りたい!と思ってしまった…。
(さすがにまだ初めてのショーだったので自粛。)


Luciana Melloの歌声は、ライブになるとより一層いい具合に迫力が加わって、エネルギー満ち溢れた聴き応え満点!のものだった。
もちろんしっとり系のバラードもあり。心地いいなぁ。


そして私の目は、バックで演奏している打楽器奏者にも釘付けであった。
だって、いつもペルクソン教室で習っているような楽器がズラリ勢ぞろいなんだもの!
それを器用に、いくつも組み合わせて演奏している黄色いシャツのおじさん(いや、見た目がおじさんっていう風情なんだけど、すごいミュージシャンなのよねきっと)…目が離せなかった。
パンデイロ、あんなに素早く叩けるなんて!
あぁ、あの楽器は、曲をこんなふうに味付けするのね!
…などなどと、いちいち感心しながら見ていた。おもしろかったなぁ。

ショーは意外にあっさりと、1度だけ、1曲だけのアンコールで終わってしまった。
時間にして約1時間半。
最後には私もステージ前まで繰り出し、ブラジル人女性ファンたちに混じって、彼女のアップをなんとか撮影しようと頑張った。
最後の曲のあと、ステージ脇に下がる彼女にカメラを向けたら、多分私を見てくれたわけではないと思うけど、ちゃんとカメラ目線のアップが一枚だけ撮れました。やった!

混血で褐色の肌が美しい、ブラジレイラらしいお顔のルシアーナでした。
楽しく情熱的なライブをありがとう、ルシアーナ♪