子連れパンタナールツアー⑦馬で歩くパンタナル

旅行最終日は、念願の乗馬ツアー。車よりボートより、もっと近くパンタナルの森に踏み込んでいけるツアーだ。
本当は、5キロほどの道のりを歩くパンタナルトレッキングというのがあって、それが一番パンタナルに迫れるものだと思うんだけど(それに参加したブラジル人親子からは、サルがたくさんいてすごかった!と聞かされたし)、さすがに5キロの距離を4歳児が気分良く歩くことは出来ないでしょう…と断念。


で、乗馬である。
ホテルから30分ほどトロッコバスで移動したところに厩舎があり、そこで待機しているスタッフに指導を受けながら馬に乗るのである。
今日も家族連れが5組ほど参加。さすがブラジルの冬休みシーズンである。子どもがいっぱい!
そして、その子どもたちが、堂々と一人で馬に乗るのである。コイよりちょっと大きいくらいの子が一人でポニーじゃない普通の馬に乗るのである。恐るべし!



コイはさすがにまだ小さいので(いや、一人で…と頼めば乗らせてくれただろうけど)、
今回はパパと一緒に。私は一人で乗った。
乗り方指導と言っても、馬の腹を蹴ると進むということと、たづなを引けば止まるということ、首の方向を変えれば進む方向が変わるということの3点だけだ。
そんなんで大丈夫かね?と思いつつ、以前、新婚旅行でマウイ島に行ったときに結構長い時間乗馬したことを思い出し、その感覚を取り戻そうと頑張った。


しかし、頑張るというほどの乗馬ではなく、ほんとうにパッカポッコ…という感じで
のんびりゆっくり進むのだった。
先導するスタッフの後に馬たちはお客を乗せて一列に続き、鳥のさえずりだけが響く静寂の中を、パッカポッコと。
パンタナルはジャングルではないので、光をさえぎるような木がほとんどない。
だから、馬に乗っていると、じりじりと太陽が腕に照りつける。うー、暑い暑い。
そして馬の体温も熱い熱い。こんな重い女に当たって気の毒に、馬よ。


ところどころ小川のようになっている部分があり、そこを馬がバシャンと通るときスリリングだった。おもしろかった!
残念ながら動物や鳥にはあまり出会えなかった(鳥の声はすごく聞こえるのに姿は見えず)、でも、馬にゆられて歩くというその体験が心地よかった。
かれこれ1時間ちょっと歩いただろうか。あまりにのんびり歩くので少し物足りなかったけど、コイも一緒だったことだし、こういう乗馬で良かったかな。
コイもパパとおしゃべりしながら、高い視点からの散歩を満喫したようで良かった良かった。


4歳の記憶がどこまで残るかわからないけれど、朝日の色、夕陽の色、ワニの肌、馬の感覚…少しでもたくさん覚えていてくれるといいな。