子連れパンタナールツアー⑥ボートから眺める夕陽

旅行3日目は、日の出を見るために頑張って早起きした。
と言っても日の出がだいたい6時15分くらいだから、そんなに早起きでもないか。
まだ子どもたちはぐっすり夢の中、なので起こさないようにそーっと部屋を抜け出して
日の光の差すほうへ向かった。


朝日は川の向こうにあった。川の手前では、どこからかやってきた白い馬と黒い馬が
ウォーミングアップみたいに駆けっこしている。朝日を体に浴びて、きらきらしてた。
夕陽とはまた違う色を見せ、次第に光の範囲を広げていく様子は、本当に見事だ。



朝からいい景色を見ると、それだけで一日トクした気分になるよね。
7時過ぎ、朝食をおなかいっぱい食べて、8時からいよいよボートツアーに出発だ。
ホテルそばを流れる川の下流に向かってモーターボートで進み、途中途中、動物やワニを
探しながら近寄って観察するというアクティビティ。
これも昨夜のワニ観察ツアー同様、アレックスはジューリオさんにお願いして3人で参加。
今回は、おそらく昨日到着したと思われるサンタカタリーナからの団体客らが加わって、
ボートは満席。一隻に12人ほど乗り込んだ。


今日も快晴、だけど少しうっすらと雲が広がっている。
それがまた美しくて… 大きな大きな青に、芸術的に白くたなびく雲。絵になるなぁ。
水面に映る木々も爽やかだ。


車の中から見る風景とはまた少し違った、パンタナルの川風景。これは実にすがすがしく、
水草ホテイアオイが立派な緑を広げる中、川風を受けながら気持ちよく進んだ。
ワニは今日もたっくさん!すでに観光3日目ともなる私たちは、ややワニには食傷気味(笑)
だけど今日初めてワニを見る人たちもいるわけで、見つけては大きな声ではしゃいでいた。


そして今日もちっちゃなワニをつかまえて、ボート内で記念撮影…。
もう2度目なんだから怖がらないで触ってみようよ、と臆病なコイをけしかけて、
恐る恐る背中に手を触れさせる鬼母な私。でも、これもなかなかない経験だしね。

ちなみにここパンタナールに住むワニは、メガネカイマンという種類で、人を襲うようなタイプではないんだそうだ。
恐ろしいのはクロコダイルというワニなんだって。


見つけた動物はこれまでと大きく代わり映えしないけど、車から見るよりももっと接近して見られた。
トゥイゥイウーのきれいなボディもしっかりカメラに収められたし!

新顔としては、イグアナが登場してくれた。こういうのも自然に存在しているんだね。
背景が自然の風景だと、イグアナのボディカラーもぐっと美しく見えるのは気のせいだろうか。



このボートツアー、午前と午後の2回参加した。
午前は下流、午後は上流という違いはあったけど、内容としては同じかな。
見かける動物も同じだったので、1回でも良かったかも。


しかし、午後のツアーはこれがまた格別であったのだ。
ちょうど日没の5時過ぎにまだボートに乗っているから、川から夕陽を眺めることが出来たのだ。
夕陽は、その位置を変えるにつれ、刻々と空の色を変えていく。
この頃私は、すっかり動物探しを忘れ、ただひたすら夕陽を眺めていた。
だって、あまりにきれいだったんだもの…。

すいません3枚も載せちゃいました。だけどどの色も綺麗で、捨てがたいんだもの。
自然が織り成す美というのは、誰がどうやってもかなわないなぁ…と思わされてしまう夕べ。