子連れパンタナールツアー②早速、ワニ天国。


空港から4駆のRV車に乗り込み、約100キロ先の街、ポコネを目指す。
真夏の暑さだけど、エアコンが効いている車内はとても快適。ポコネまでの道は舗装されているので、ぐんぐん走る走る。


目の前に広がるのは、ただただひたすら大平原。どこを見渡しても「山」がない。
この先にあるのは海なんじゃないのだろうか?と本気で思えてしまうような道。
わかるかなぁ、この感覚。目の前がずーっとずーっと開けているのだよ。
ほんとに、行き着く先は海なんじゃないのかって、疑いたくなるような感じなのだ。
だけどそこには海などない。とにかくずっと平地であり、海抜100メートルほどの湿原が
ただただ広がるばかりだ。
総面積23万平方キロの大平原。想像しただけでグッとくる。


ポコネの街に着いたのがちょうどお昼過ぎ。早朝の出発で朝ごはんをろくに食べず、
機内食を期待したもののさすが格安GOL、簡単なスナック菓子とジュースしか出なかったのでおなかはぺこぺこ。
ガイドのジューリオさんにお願いし、ここでランチをとらせてもらうことにした。
街の中心部と思われる場所に立っている水色のホテルのレストランで食べた川魚の料理…今までに味わったことのない味で、美味しかった!
パンタナールは食べ物がおいしいところかも知れない!と、今後の食事にも期待がふくらむ。


この街で見かけた公衆電話がとても可愛くて思わず記念撮影。
パンタナルを代表する水鳥の姿をしていた。

街を出たら、とたんに道路が赤土の舗装されてないワイルドな道に変わった。
雨がほとんど降らないから、スピードを上げると土ぼこりの舞うような道だ。
ポコネから約45キロの道のりをホテルまで走る。結構遠いな… さすが広大なパンタナル



しばらくは、道の両サイドに牧草地帯が広がり、肉用の牛がたくさん放牧されている。
白い牛たちと、それを追うカウボーイが道路を横切る。これまたものすごい光景…圧巻だ。



牛の姿が減ってくると、今度はいよいよパンタナルの入り口だ。
じっと車窓を見ていると、道路わきの池に真っ白な水鳥たちが集っているのを発見。
そしてワニもうようよいるよ!
水から這い出て、こうら干しをしているようなワニたち。背中が日の光できらきらしてて、
なんとも気持ち良さそうだ。

いわゆるパンタナル観光のハイライトとも言えるトランスパンタネイロ(パンタナル縦断道路:動物や鳥類がたくさん見られるスポット)とは別の、単にホテルへと向かう道なんだけど、こんなにワニやら水鳥やらが普通にいるなんて…
移動中にして早速感動を覚えてしまう私たち。パンタナルってすんごいところだ!


夕方4時過ぎにようやくホテルに到着。部屋に荷物を置いてふと窓を見ると、おぉ、そろそろ夕焼けの時間だ。
あわてて夕陽を見るために外に出た。
うぅ、しかし残念ながら、川べりの大きな木々に隠れてしまってちょうど日が落ちるところが見えないよ。
それでもこの美しさ。癒されるよね。
山育ちの私にとって、山ではないところ(川とか平地とか海とか)に沈む夕陽って、それだけで感動モノなのだ。


こんな夕陽にあと2回もお目にかかれるなんて、うれしすぎる。
こうして、長い一日が終わりに近づいたのだが… やっぱり私たちの旅にハプニングは付き物だったのだ。