全国の郷土料理大集合!第9回日本祭り


今週末と来週末の2週に分けて、フェスティバル・ド・ジャポン「日本祭り」が開かれている。
場所は、先日赤ちゃんフェアで訪れた大規模展示場、イミグランチス街道に乗ってすぐのところにある。一度行ったことがある場所だから今日は楽勝で到着ね〜と、のこのこお昼ごろ出掛けたら… 高速の降り口から長い車の列!な、なんてすごい人気ぶりなんだ、日本祭り…。
会場からはるか遠い駐車場に案内され、しぶしぶ車を止めて歩いていたら、遊園地で走っているようなトロッコバス?みたいなのがやって来た。どうやら会場入り口まで連れてってくれるらしいのでそれに乗り込んだ。
もちろんそれも満席だ。すごいすごい。


さてこの日本祭り、日本について幅広く紹介するのが目的なんだろうけれど、私たちの目的はなんといっても郷土料理の屋台である。
なんたって、全国各都道府県の県人会がそれぞれに店を構え、屋外展示場にずらーっと並んでいるんだから壮観である。
日本でも、こんな催しが果たしてあるだろうか?一ヶ所で、これだけの郷土料理を味わえる祭りなんて…。素晴らしすぎる。


まず入り口に一番近かった「大分」をのぞいてみた。ん、美味しんぼで有名になった鶏めしですって?これは食べねば…と、早速購入。4へアイス、約200円。

これがねぇ、本当に美味しかったのですよ。いいダシ効いてる!って感じで、塩加減もちょうど良くて。この美味さ、コイにも伝わってしまったようで、半分くらいは彼に食べられてしまった…。
しかしまだ1店舗目だ、さすがに全都道府県を食い倒すのは不可能だから、しっかり吟味しなければ。


で、次が宮城の牛タン弁当。これもまぁまぁだったかな。味噌漬けの牛タンは、やっぱりブラジルの牛だからか?噛み応えのない柔らかさあふれる歯ざわりであった。
宮城は七夕飾りをディスプレイし、雰囲気を盛り上げていたよ。

続いて「熊本」。太平燕タイピーエン)という麺料理が出されていた。
これ、そういえば熊本旅行で食べた気がするなぁ…と、懐かしく思い出した。
カップめんほどの容器に入ったそれは、春雨を使ったほんのり中華風味のスープ麺。
優しい味わいにすっかりはまってしまったよ。美味しいなぁ。

そして我らが「北海道」は…おなじみの焼きニシンと、なぜかイチゴのチョコがけであった。
せっかくだからジンギスカンとか札幌ラーメンでもお願いしたいところだけどねぇ、準備が大変なんだろうね。ほんと残念、北海道にはおいしいものが満載なのにー。
あ、でも、イチゴのチョコがけはすごく美味しかったけど。(ニシンは今回は我慢)

そして、いつもお世話になっている日系人のご近所さんが活躍している「石川」へも顔を出した。
ここではアイスクリームのてんぷらというものを食べた。
んー?てんぷらというか、何というか。衣がクリスピーだったので、なんだかてんぷらとはまた違うもののような印象…。

ひときわ長い列が出来ていたのが、大阪のやきそばと和歌山のお好み焼き。やきそばはサンパウロではポピュラーだしいつでも食べられるから…と、お好み焼きに並んでもらった(ダンナに)。
苦労してゲットしたお好み焼きは、なかなか本格的な味わいで、良かった。人気ぶりも納得かな。


さぁもう十分食べたし…と思ってたら、帰り際に「長崎」を発見。お、やっぱりちゃんぽんがあるじゃないか!
どうしても汁入り麺を欲してしまう、ラーメン文化の日本人…。もう行かなきゃ、というダンナを制して、なんとかちゃんぽんを食べる。う、うまい!!
スープがちゃんと美味しかった。こんなに美味しいなら、小じゃなくて大サイズにしとけばよかった。

もうこれでホントに最後、と思ったら、さきほど買おうと思って売り切れだった「高知」のタタキが復活しているという。これは食べねば!



しかし…。これはハズレだったねぇ、珍しく。
タタキって、刺身をささっとあぶったやつでしょ?
これは何というか… 一体、何の魚かも不明だし、表面も乾いていて、私のイメージするタタキとは全く別物であったよ。
これはこれで美味しいのならば許せるけど、うーん、私たちの口にはちょっと合いませんでしたなぁ。(ごめんよ、高知。でも高知は他にもバラエティ豊かな料理を複数販売していたからきっと他のは美味しいであろう⇒と、一応フォロー)


と、こんな具合に、食いしん坊にはたまらない、魅力いっぱいの日本祭り。
ここで食べる料理のほかに、弓場農場の手作り味噌とか(これが美味しいのだ!)干ししいたけとか、米どころ県がこぞって出している餅とか、鹿児島のさつまあげとか、青森のりんごジュースとか(もちろんすべてブラジル産よ)、持ち帰りOKの食品類を物色するのも楽しい。
はっきり言って、郷土料理ブースだけで半日かかっちゃうくらい楽しめます。


ステージでは歌謡ショーとかYOSAKOIとか和太鼓とかの芸能披露があり、青空にはコイノボリが泳ぎ(ブラジルのコイノボリに季節は関係ないらしい)…
屋内展示場ではホンダやニッサン資生堂などの簡易ショールームが設けられたり、よくスーパーで実演販売しているような、野菜の千切りやみじん切りを簡単に作れる便利グッズを売るコーナーがあったり(まわりくどい説明でごめん、でもわかるよね?)、実にいろんな角度から日本を紹介している。


それらを全部見ようと思ったら、丸一日はかかってもおかしくないね。
私たちは次の予定があったので、駆け足で回って(食い逃げして?)しまったんだけど。
会場にはやはり日系ブラジル人の姿が圧倒的に多かったけど、非日系のお客さんも多かった。
この週末は、2日間で3万5千人の人出だったそうだ。
来週末も同じ会場で開催されるので、もしまだの人がいたら、ぜひ足を運んでみては??


そういえば帰り際に、秋田のなまはげに出会いました…。
コイ、本気で怖がって、泣きそうなのをこらえて記念撮影!いやぁ、あの顔。最高だったなぁ。ここには載せられないけど!
なまはげには怖い思い出があるんだよね、コイ。あれは2歳半くらいのときだろうか?
確か、熱海の梅祭りで同じようになまはげに出会い、それはそれは怖がって泣いたもんだ。
あのときの記憶が、もしかしたら残っているんだろうか?
でも泣かないで我慢したのはえらかったぞ!