打楽器いろいろ:サンバ編

今日は打楽器(ポル語ではペルクソン、英語のパーカッションね)のレッスン。
かれこれ始めてから4ヶ月ほど経過するのね…。
週1回ではあるけれど、4ヶ月って結構な時間だよね。
果たして上達ぶりはいかに???


ま、上達うんぬんは置いといて、このレッスンは非常に楽しい。
ひたすら無心に打楽器を打ち鳴らすことの快感は、何物にも替えがたいものがあるかも。
叩く、という行為が日頃のストレス解消にもかなり役立っていると思われ(笑)。


最初の頃は、ブラジルといえばサンバ!ということで、サンバの基本リズムを教わった。
サンバに使う楽器はいろいろあるけれど、レッスンではまず
「タンボリン」と「アゴゴ」を使った。



タンボリンは、名前こそ小学校の音楽でおなじみのタンバリンに似てるけれど、
それとは全く別物。
形はタンバリンだけど円の大きさが小さめ。プラスチックの面を棒(スティック)で打ち鳴らすのだ。



これは、姿は小さいけどサンバには欠かせない楽器。素早いリズムをきびきびと刻み、大人数で一斉に演奏する姿はまさに圧巻。賑やかなことこの上なし!
サッカーの応援などにも使われる楽器であります。
これを使って、タンタンタタン タンタンタンタタ… と、サンバの特徴ある主旋律(音程がないから旋律とは言えないか?)を奏でるのであります。


そして、これまたサンバに欠かせない、アゴゴ。
金属でできた楽器で、キンキン ココン キン ココン コン…と、これまた軽やかに華やかにサンバの特徴的なリズムを表現します。叩いてると、なんとも愉快な気分になります。



サンバ楽器の中では比較的演奏しやすい部類に入るかな。なんせ、二つの高低差がある金属部分を棒で叩くだけなので。
だけど、これまた本格的にサンバチームに入って演奏しようなんて思ったら、もう大変。
なんせスピードが速い速い! 実に細かいリズムを、楽しそうな笑顔で打ち鳴らしてるブラジル人たち。恐るべし、であります。


これらのスピード感あふれる楽器とは一味違った、ベース(低音で基礎のテンポを刻む)の役割を果たしているのが、タンタンと呼ばれる筒型の太鼓。
こんなふうに横に寝かせて小脇に抱えて叩きます。



シンプルだけど、大黒柱!っていう感じの存在感があって素敵です。
そういえば今日のスポーツ紙でロナウジーニョがこの楽器を抱えてる写真が載ってました。
彼も打楽器が好きなんだったわね。


さてレッスンではこれらの楽器を組み合わせて、いわゆる合奏をするわけだけど、これが難しい。
ひとつひとつの楽器はシンプルなリズムなんだけど、そこに別の音が加わるとたちまちつられちゃうのだ、別のリズムに。
他の音も聞きつつ、自分のリズムを崩さずに一定に刻み続けること。これが想像するよりずっと難しい。
気付くと、ひたすら無心で打楽器と向かい合ってる自分がいる。
もちろん、顔は真剣そのもの…


サンバのバテリア(打楽器隊)のように、体の中から自然に湧き出るようなリズム感で、自然と笑顔がこぼれるくらいに自由に叩ける日は…いつか私にも訪れるのだろうか。
ま、楽しいから、いっか!