銀行でお金を振り込む

銀行にはあまりいい印象がない。以前、海外送金のために行ったとき、さんざん待たされて手続きした挙句、結局、送金は出来ませんと言われちゃった経験があるから。
そうでなくても、ダンナや友人達から、銀行は苦手で嫌いだ…という話をよく聞いているから、極力銀行には寄り付かないようにしている。
というか、行く用事もほとんど発生しないんだけどね。


しかし今回は、どうしても私が一人で行くしかない用事があった。
ブラジルのとある口座に、お金を振り込むのだが、そもそも銀行口座をブラジルに持たない私。現金で窓口にて振り込むしかない。その手順すらよくわからないけど、とにかく振り込み期限が今日までだから、やるしかない!


午後のランチタイムが終わった頃、一番近い銀行へ出向いた。案内役のお兄さんに口座が書かれた紙を見せて「これをやりたいんだけど」と告げると、子連れなのでこっちの窓口に…と案内された。通常窓口は、日本の給料日のお昼時のATMのごとく混んでいて、まさに長蛇の列であった。やれやれ、子連れで来て助かったわ。


窓口で「この口座にいくらいくら振り込みたい」旨伝えると、窓口のおじさん、淡々と「はい、いくらいくらね」と言って現金を要求する。えー、普通振込先の口座番号を書いたり、振込み人の名前を書いたりするよね?ここではまずお金が先ですか?
とりあえず言われるがままに該当金額を渡す。するとPCをちょこちょこと操作し、レジのレシートみたいなのを渡され、「はいこれでおしまい」ですと…。
え?私の名前とか聞いてくれないの?これじゃ誰が振り込んだかわかんないでしょうよ?
精一杯のポル語で伝えるも、「いやこのレシートを相手にファックスすればわかるもんだから」と言われるばかり。
え?ファックスですか?うちにはファックス、ないんですけど(涙)


後ろにもおじいさんおばあさんが並んで待っているし、ここで押し問答するわけにも行かないから、とりあえず窓口を離れた。
そしてフロアをうろうろしていた案内役のお兄さんを呼びとめ、「名前も聞かれずに振り込み処理が終わったようだが、相手はこれじゃ一体どうやって確認するわけ?」と質問。
すると、レシートのここの番号がわかれば大丈夫だ、という。
しかしいずれにしてもファクスは送らなきゃ…
さて困った、ファックスなんてどこに?


あ、思い出した。いつも行く日系人写真屋さんでは、確かコピーやファクスのサービスもやってたはず…。帰り道だったし、その足で立ち寄ってみた。
それで聞いてみた。銀行でお金を振り込むときって、振込み人の名前とか不要なの?それが普通なの?って。
すると、そういうこともある、と。その場合はファクスで相手に連絡する、と。
そういうことなら仕方ない。すぐにお店のファクスを借りて、先方に電話で連絡をした。
それで本日の任務は無事終了!なんだけど…これまたどっと疲れたわ。


サンパウロって、一見、東京をしのぐほどの大都会だけど、こういう銀行などのシステムを直に体験すると、なんだか非効率的で遅れてる〜という印象を新たにしてしまう。
東京が、日本が便利すぎる(うまくできすぎてる?)んだろうか?


それにしてもやっぱり銀行は苦手だな…。ふぅ。