二人子連れ初の飛行機旅行⑦〜エビづくし&帰りのハプニング

caolin2006-04-16


(最初におことわり:写真をアップロードできる容量がいっぱいになっちゃって、しばらく写真をたくさんアップできなくなっちゃったので、文字ばかりの日記でごめんなさい…)

旅もいよいよ最終日。最後にもう一度海に入れるかなぁ〜と期待したのに、この日はあいにくの強風。砂浜に出ようものなら、砂ぼこりで目が痛い。そして吹く風もなんだか冷たくて。
どうやら昨日から天気が下り坂になったみたい…。いよいよこの海にも本格的な秋到来か。


昨日の疲れもあったので、今朝はゆっくり起きてホテルで朝食。
今回のツアーには、朝食と夕食が含まれているのだ。どちらもビュッフェだけどね。
朝食は、ブラジルのホテルによくある、フルーツ+パン+ハム+チーズ+スイーツ類というラインナップ。
特筆すべきは、ここのスイーツの充実ぶりがすさまじかったこと。
朝から普通こんなに甘いもの食べるか?と声を出して言わずにはいられないほど、カステラやらケーキやらブラウニーやらがズラリと並ぶ。ゆうに7種類はあったな。
パンやフルーツの種類より多いのだ、甘いものが。


ここで私が気に入ったのは、おばさんがその場で作ってくれるパンケーキ。
すでに生地は焼いてあって、それをフライパンで温めなおして、そこに別フライパンで炒めた具(チーズ、トマト、ハム、パルミットなど)を包み込んでくれるというもの。
やはりアツアツの出来立てはおいしくて、うれしいね。いくつかブラジルのホテルに泊まったけど、こんな出来立てサービスには初めて出会ったよ。
ちなみにこれ、スイーツバージョンもあって、コンデンスミルクやらチョコソースやらココナツやらをふんだんに塗るようオーダーしているブラジレイラがたくさんいた…。
やっぱり朝から甘いものは欠かせないようです。


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朝食の後は少し海辺を散歩。波打ち際まで行けばもう砂ぼこりは立たないので、まったりと海岸線に沿って歩いた。
空の色はグレイで、なんだか今にも雨が降りそうだった…。


今度はお土産やさんが立ち並ぶ道路に出て、ご当地Tシャツや水着などを品定め。
アクセサリーの露店やアイスクリームの量り売りなどもあり、観光地らしい華やいだ雰囲気がなかなか楽しい。
そしてお店の中で聞こえてくるのは「グラシアス」という声。ん?これはスペイン語だよ?


フロリアノポリスは、ブラジルのお隣アルゼンチンからも近いため、アルゼンチン人観光客もかなり多いとのこと。別荘を持っているリッチなアルゼンチーナもいるらしい。
なるほど、スペイン語圏のお客さんにも対応しているってわけね、ここらのお土産やさんは。
逆に東洋人の姿はほとんど見かけなかったなぁ。

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しばし買い物を楽しんだ後は、ちょっと遅めのランチタイム。せっかくカキの産地に来たのだから、カキ好きな私たち、ぜーったい生牡蠣を食べるんだ!と意気込む。
…が、今はシーズンじゃないのか?意外に生牡蠣がメニューにある店はないのだった。
3軒くらい尋ねてようやく見つけたのが「Sabor Brasil」(ブラジル風味)という名のレストラン。
ここにはなんと!友達が「オススメよ〜」と言っていた「Sequencia de camarao」エビづくしコースが存在していた。これはぜひ食べねばっ。


いやぁ見事でした。エビ尽くし。
エビのオイル炒めガーリック風味(これが一押し!)、ブラジル風エビフライ(衣が薄い)、ゆでエビ、白身魚のエビソースかけ… これでもかっ!というくらい、次々にエビが登場する。
一体、何匹のエビが私たちのお腹に納まったのだろうか。
大食漢の我々夫婦ですら食べきれない量。これは大人4人くらいで食べるのが一番心地よく味わえるであろう。
逆に、期待していた生牡蠣は、サンパウロのレストランで食べるよりも小ぶりで味もそれほどではなかったのが残念。季節によるのかなぁ。


ともあれ、念願のシーフード(サンタカタリーナの名物だもんね)を最後に味わえて、ソトメシフリークな私たちは大満足。いやぁ、重ね重ね、いいところだサンタカタリーナ!

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さて、この日の出発時刻はホテル発午後9時…。またしても深夜におよぶ移動である。
チェックアウトは通常14時だけれども、我々ツアー客に限っては8時まで滞在OK。
じゃないと困るんですけどね…。
8時に部屋を出た後は、1階のレストランで夕食ビュッフェ。すでに子どもたちは眠りについた。そして行きより一つ多いのよ荷物が、ボストンバッグいっぱいの採りたて生リンゴ!(ものすごい重量である)
ほんと、どうしようかと思ったけど、なんとかバスに乗り空港へ。


空港では子連れ・大荷物ということで一番にカウンター手続きをさせてくれた。
預かり荷物として受け付けてもらえないかも、と心配していたリンゴ入りバッグも、なんとか引き取ってもらえた。
もちろん「これはマッサン・フレスカ(新鮮な生リンゴ)だからくれぐれもよろしく!」と強くお願いし…。


あぁやっと少し身軽になったねぇ、と受け取ったチケットを見たら。
ううう。予期せぬ出来事が…。
なんと。家族全員、座席がバラバラなのである―――。
これどういうこと?えーと4歳児をひとりきりでよその大人の隣に座らせていいんですか?
カウンターに戻り交渉するも、なんだかんだと理由をつけて、「仕方ないんだ」の一点張り。
確か、「赤ちゃんがいるお客さんには足元の広い席を確保してますが、3人並んでは取れませんでした」とか言ってたような…。
別に足元が広くなくてもいいから、せめて4歳児と大人一人を一緒にして欲しいと懇願するも、「機内で他のお客さんと交渉してもらうしかない」と来た。
ふーーーー。もう、なんでこうも最後まで疲れることが起こるかなぁ。


で、頑張って必死のサバイバルポル語で座席交換のお願いをする。相手は一人客のおばあさん。寝た子を抱えて、乳飲み子を抱いている夫婦を前にしては断ることなどできないだろうよ。状況を察して「エンテンジー(わかったわ)」と深くうなずき、譲ってくれた。
かくして、私(+アレックス)とコイは隣り合わせの席に座ることが出来た。ふぅ。


…と、最後の最後まで苦労がついてきた今回の旅だけど、リンゴたちは無事だったし、いろんな得がたい経験が出来たし、トータル的には楽しかったな。
帰りのフロリアノポリス空港でかっこいい元サッカー選手のオスカルさん(なんとJリーグで選手・監督経験があり、ブラジル代表としてワールドカップにも出場したというお方!)に声をかけられ名刺交換までしちゃうというハプニングもあり、サッカー好きなダンナも大興奮だし。
彼はかなりの親日家のようで、日本人と見ると声をかけずにいられなかったらしい…奥様が美人でお子様たちもキレイで、見とれちゃったわ。

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最後に二人子連れ旅の教訓。
1:飛行機の時間帯はしっかり考慮すること。夜は避けるべし。
2:ベビーカーは必ず持参しよう。荷物を載せるカートとしても活躍するから。
3:飛行機旅行には不可抗力の待ち時間が大量に発生することを思い知るべし。
自分達の力ではどうすることもできない待ち時間… これは子連れにはキツイー。
なんせ、泣かせないように、騒がせないようにひたすら気を使うことは、精神的に非常に疲れるのだ。それが2倍になるんだもの、子どもが二人になると。


以上の教訓をふまえ、しばらくは飛行機旅行は見合わせようという結論に達した我が家。
むしろ、バス旅行のほうが楽かもなぁ、なんて思いはじめている。
バスなら、一度荷物を載せて自分達も乗り込み、子どもも寝てしまえばそれでOK。無駄な待ち時間なく目的地に着くものね。
結局、飛行機旅行ってのは、フライト時間が1時間半であっても、それまでの待ち時間・移動時間を含めるとトータル5時間くらいかかっているからなぁ。
一番いいのはマイカーでの旅なんだよなぁ、子どもがいる場合。しかしそれだと移動距離に限界があるしねぇ。


これからも試行錯誤で、この広いブラジルを子連れ旅行し続けるのだ。
苦労しても、どんなに疲れても、やっぱり旅が好きだからやめられないのだ。