二人子連れ初の飛行機旅行⑤〜ラージェスという街へ

フロリアノポリスの海を満喫したあとは、内陸に向かってドライブすること3時間!
サンタカタリーナ州の中では確か3番目に大きい街だというラージェス(Lages)という街に到着。
リンゴおじさんがマイカーではるばる迎えに来てくれたのだ。


内陸へ向かう道中は、ひたすら山村…という風景。
牛がいて、緑の丘があり、道路の両脇には立派なススキがたくさん生えている。
ススキですよ、ススキ。とっても和風?しかしブラジルのススキはやはり育ちが良くて、背が高かった。あぁ、ここは秋なんだなぁとしみじみ。
北海道の山村を思い起こさせる風景だけれど、北海道にはないブラジル独特の木々がのびのびと空に向かって手を広げている。パラナ松、という松の一種らしい。
木の上部に、まるまるとした葉をつけていて、キノコみたいな形をしていて可愛い!
これの実がものすごく巨大な松ぼっくりなのだ…。スイカくらい大きいの。

ラージェスの街自体は、それなりに都会で、これまた北海道の地方都市という感じ。
いちいちたとえが北海道ですみません…道産子なもので、どうぞお許しを。
街に着いたのはもう夕暮れ時。だけど夕食の時間まで少しあったので、ホテル近くにあった教会まで散歩することに。
復活祭週間だったので、ちょうど教会についた時、多くの信者の方々が十字架やキリスト像をかつぎ、手に手にキャンドルを灯して歌を歌いながら街を行進し始めるところだった。
ライトアップされた十字架がなかなかファンタスティックできれい!
老若男女、それぞれに歌いながら歩く様子は荘厳で、たまたまとは言えキリスト教国の一面を垣間見ることが出来て良かったと思った。

そして夕食はリンゴおじさんのご家族とともに、街で人気のピッツェリア(ピザレストラン)へ。
ここでは、近郊のビールで有名なドイツ移民の街:ブルメナウの地ビールが飲めるという。
期待を膨らませて早速みんなで乾杯!くぅー、よく冷えててスッキリと美味いっ!!
上着が必要なくらい肌寒い秋のサンタカタリーナだけど、それでもやっぱりよく冷えたビールはおいしいのだ。


さて、この街も他のサンタカタリーナ州の街と同じように、ドイツやイタリアをはじめとするヨーロッパ各国からの移民が非常に多い。
顔つきがどう見てもヨーロッパ人、なのだ。そしてサンパウロではよく見かける、いわゆるブラジル人らしい浅黒い肌の人や、黒寄りの人はほとんど見かけない。
もちろん日系人もかなり少ないらしい。(とはいえ、この街にはそれでも20家族くらいは住んでいるとのこと。)


イタリア系移民が得意とするピザ、この店ではガラス張りの奥のキッチンで実演する様子を見ることが出来、なかなか楽しかった。
ピザ生地を伸ばして空中に一度放って広げるパフォーマンスに、大人も子どももくぎづけ!

すっかり満腹でホテルに戻ったら、ぎゅうーっと眠気が押し寄せてきて、一家揃ってベッドになだれ込み〜。
そういえば今朝は数時間しか寝ずに海水浴したんだったわ。
とっても長い長い一日が終わった…。