二人子連れ初の飛行機旅行④〜まるで沖縄!なフロリアノポリスで海水浴

ほとんど意識不明状態で眠りに着いた午前3時。
放っとけばいつまでも寝ていられそうだったけど、私の横には人間目覚まし時計が…
アレックスは律儀に6時過ぎに泣き声で私に朝の訪れを知らせてくれたよ。
ぼーっとしたままおっぱいを飲ませようと薄目を開けたら、窓の外はなんとも美しい朝焼けの海!
あわててダンナを起こし、取り急ぎ写真におさめてもらって授乳―――。ふぅ。
あぁ、いま自分は海のリゾートにいるのねぇ!と実感できる美景にうっとり(ただし、一瞬)。

そしてまた再び少し眠り、8時半ごろ起床。
お天気もいいみたいだし、いざ朝食をとって海へ!!


いや、正直、母としてはもう少し休みたいところだったんだけどね、移動中ながらもしっかり睡眠をとったコイは朝からもうハイテンションで。
いち早く海パンにはきかえ、今か今かと大人たちをせかす。


朝食をとったら私も元気になったので、初めて着るビキニに着替え(郷に入れば郷に従え、ここは老いも若きも皆ビキニ王国だ)、しっかり日焼け止めを塗ってビーチへ繰り出した。
ビーチへはホテルのレストランを抜けたらすぐに出られるから、とても便利!


あぁ、目の前に広がる海は、青くて、クリアで、なんてきれいなの!
ビーチパラソルとイスをホテルのビーチ担当お兄さんに設置してもらい(無料)、さっそく場所を固めたら、ベビーカーのアレックスとダンナをそこに置いてコイと海へまっしぐら〜
前回のサントスでは私がアレックス担当だったので、今回はダンナと担当代えをしたのだ。ふふふ。


海の水は澄んでいて、そうね、たとえるなら沖縄本島の北部にあるきれいなビーチという感じ。
ここも、大陸とは橋で結ばれた「島」になっていて、島じゅうにいくつもビーチが点在しているのだ。
島の細長さも沖縄になんとなく似ているし、まぁとにかく、いい感じなのよ。
ビーチの名前は、イングレーセス プライア。連休の家族連れで華やいでいたよ。

一応、季節は「秋」のブラジルだけど、この日は気温が30度を超えていた。
だから海の水も冷たくないし、足に当たる砂もほどよく温かくて気持ちいい。
日差しも結構強かったので、サングラス売りのお兄さんを呼び止めて、ひとつ10ヘアイス(約500円)のサングラスを購入。

ビーチにいると、サングラスのみならず、実にいろんな物売りが行商にやって来る。
たとえばこれは、水着の上から羽織る薄い生地でできた女性用の服。
みなさん熱心に試着しながら品定めしていたよ。

身につけるもの(服、短パン、帽子、サングラス、アクセサリー)なんかが多いけど、時々、飲食関係も登場する。
たとえばこれは、カクテル売りのワゴン。アバカシ(パイナップル)を使ったドリンクをその場で作ってくれるのだ。
見てたらこれがすごいのだ。アバカシの実をぐりんぐりんと器具を使ってくりぬきミキサーに投入し、そこに大量の砂糖(しゃもじ2杯程度!)、大量のウオッカ(コップ1杯半程度!)それに氷といくつかのリキュールを混ぜて、アバカシの器に入れる…
そして大人二人で飲む、という状態。
砂糖、しゃもじ2杯入りのカクテルって… そしてあのウオッカの量って…。

でも見た目が可愛くておいしそうだったので、私も作ってもらっちゃった。
もちろん、砂糖の量とアルコールの量は「ウン ポウコ」(ほんの少し)と強くお願いして。
おかげで、ゆるやかな味わいのトロピカルカクテルが飲めたよ。ひとつ5ヘアイス。
飾りのスターフルーツが素敵でしょ。

ちょっと小腹がすいたな〜というときにちょうど現れたのが、エビフライの串刺し。
小さなエビを揚げたものが、ずらーっと串に刺さってて、ライムを絞っていただくの。
こちらもなかなかおいしくて、最初は1本(2ヘアイス)をコイと分け合うつもりだったのが足りなくてもう一本追加しちゃった。

食べ物系では、このほか、焼きチーズ(エビのようにやはり串に刺さっている、長いチーズをポータブル炭焼き器で焼きながら売っている)、ソルベッチ(アイスクリーム)があったかな。
ソルベッチはメーカー別のワゴンで売りに来るのだ。


あと、やや意味不明だったのが、テーブルクロス・ソファカバー売り。
腰に巻くにはどうみても大きいだろう!という布地を大量に竿にかけて、肩からかついで売り歩いていた。
なぜ、ビーチでテーブルクロス???
確か、この州は布製品が特産品と聞いたけど、だからかなぁ。
ビーチでのお昼寝ケットとしては使えるかも?!


そんなふうに、行き交う人々を見てるだけでも楽しいビーチ。
久しぶりに「海水浴」を満喫できたし、開放的な気分になれたし、もう最高…。
もちろん、砂もサンドベージュという表現がぴったりのきれいなサラサラ砂で、コイの砂遊びにぴったり。
前半は海で波とたわむれ、後半はせっせと砂山作りにいそしむコイでした。
その間、アレックスはベビーカーの日陰で気持ち良さそうにスヤスヤ…。


いつまでもここで過ごしていたかったけど、この日の午後2時にダンナの知人(リンゴおじさん、と呼ぼう)が車で迎えに来ることになっている。
名残惜しかったけど、お昼過ぎにビーチを後にして、今日明日のリンゴ農園行きの準備をした。


ちなみに泊まったホテル(イングレーゼス プライア ホテル)を海から見るとこんな感じ。
ツアー料金だから期待してなかったけど、部屋はリビングと寝室に分かれててとても広くて、清潔で窓から海も見えるし快適快適!