ブラジルの赤ちゃん靴


サンパウロの街を、ベビーカーで歩いていたとき、妙に人々の視線が赤ちゃんの足に集まってるなぁ…と感じたことがあった。
それは真夏(確かお正月くらい?)のこと、大人ですら裸足にサンダルでも暑いくらいの日。もちろん赤ん坊も裸足でベビーカーに乗せていたんだけど…どうやらそれが注目されるべき原因だったらしい。


この国では、たとえ歩けない赤ちゃんであろうとも、靴をはかせるのが一般的とのこと。
靴とはいかなくても、せめて靴下とか、足つきのベビー服とか。
とにかく、裸足で赤ちゃんを外に出すのはあまり良くないという風潮…らしい。


理由ははっきりとは知らないけれど、純粋に足を冷やさないほうがいいという考え方とか、靴下もはかせてもらえないような子は可愛そう(貧しい?)とか。そんな話を聞いたことがある。


日本に居たときは、確かに歩けないくらいの月齢用の靴は見たことがあったけど、実際に履いている赤ちゃんはほとんど見かけなかった。靴をはいてベビーカーに乗っているのは、かなりオシャレな赤ちゃんというイメージだった。
だから、ここに来て、普通の赤ちゃんが普通に靴をはいている様子を見ると、かなり違和感があったんだよなぁ。私にとっては。むしろ足がきゅうくつそうに見えてね。


まぁしかし郷に入れば郷に従えということで、外出の際にはアレックスにはもれなく靴もしくは靴下をはかせるようにした。
靴は割と出産祝いとしていただくことが多く、いま4足あるうち、サンダル以外の3足はすべて頂き物である。(ちなみに、てんとう虫のは日本のお友達から送られてきたもの。これこそブラジルっぽいんだけどね!)
サイズはブラジルで言うと15、アメリカだと1というサイズになるみたい。ほんとにちっちゃくて可愛い!!たぶん7センチくらいかな。

しかし、ちっちゃくてくにゃくにゃした低月齢の赤ちゃんの足に靴をはかせるのは至難の業。急いでいるときなど、ちょっとイライラしちゃったりして。
そんなときは靴下にしている。靴下も、小さい赤ちゃん用のものが多く出回っているし、デザインもポップで可愛い。
長男コイのときは持ってるだけでほとんど使ったことがなかった小さいサイズの靴下も、今になって大活躍しているよ。

と、まぁ、こういう風潮なので、ここのベビー服は足つきのものが多いのね。と、妙に納得した私です。