ブラジルTシャツ花盛り


いわゆるお土産屋さんではない普通の洋服店・スポーツ店で初めてブラジルロゴ入りTシャツを見たときは、あぁこの国の人は普段からこんなTシャツを本当に着るのか?需要はあるのか?とかなり疑問に思ったものだった。
だけど、一歩街に出てみると、まぁいるわいるわ、本当にみんなBrasilの文字を胸に、背中にくっつけて歩いているのよ。色はもちろん黄色と緑のコンビネーションが基本。中にはブルーと黄色、白とブルーなどのものもある。
子どもも大人も、男も女も、いたって普通に国名入りTシャツを着ているのよ。


日本だと、地名入りTシャツを着てるのは圧倒的に外国人が多いよね。「浅草」とか「TOKYO」とかね。だけど「日本」と書かれたTシャツを着ている「日本人」を、果たして目にしたことがあるだろうか?


ずいぶんブラジル人は自己顕示欲が強いというか、愛国心が強いのね…。って、あまりそんなことも考えずに着ているのかな?


で、我が家にも実は何着かブラジルTシャツがあるのだ。以前も書いたように、ベビー服に子供服、そしてダンナと私がそれぞれ2枚ずつ持っている。
私も実は嫌いじゃないのよ、こういうの。Hard Rock CafeのTシャツだって何枚か持ってるし、今井美樹コンサートツアーのTシャツも持ってるし。デザイン的によほど恥ずかしくなければロゴ入りも気にならないタイプなのだ。そして何より黄色って元気な色だから好き、だからブラジル国旗の色調も結構好きなのだ。

今年に入り、店頭に並ぶブラジルTシャツの数も種類もものすごく増えたような気がしていた。Tシャツのみならず、ビキニやサンダルなどの小物類にも国旗デザインが現れた。スーパーでは、ヌテラ(パンに塗るチョコクリーム)のふたまでが黄色と緑になっていた。なんでもかんでもブラジルカラー、という状態なのである。


それはどうやら、今年がサッカーのワールドカップの年だからだそうだ。ポル語では「コッパ ド ムンド」と言うけれど、Tシャツにもしっかりその旨がプリントされていたよ。


ちなみに背番号は10というデザインがすごく多い。私はサッカーに詳しくないから、ブラジルの10番が誰だかわからないんだけど、一番の人気者なんだろうな。
写真の黄色と緑のTシャツ、スポーツブランドのFILAが出しているもので、R$20(約1000円)。
これらを着て街に出ると、自分もブラジル人の一員になった気がしてくる。日本ならそんなの着てたら間違いなく観光客と見られるけど、ここでは逆に、ブラジル国民だからこそ着るという感じがするのだ。