カーニバルのお値段

サンバ練習会を見学した翌日、早速ダンナは行動を起こした。
なんとかチケットを確保しようと、みずからサンバ会場に足を運び、チケット窓口にて
あれやこれやと質問。なんとか目的の日のチケットをゲットしたとのこと…


サンバといえばリオのカーニバル!というイメージしかなかったけれど、
カルナヴァルの期間には、ブラジル各地でサンバを踊るイベントが開かれる。
もちろんサンパウロでも、大規模なカルナヴァルが繰り広げられる。
だけど…それは私のイメージしていたものとはちょっと様子が違っていた。


カルナヴァルというのは、大きな道路を一部封鎖してサンバのパレード隊が練り歩き、
観客は沿道でワイワイと眺める…というものだと思っていた。
だって札幌のよさこいソーラン祭りがそうだから…。
っていつもよさこいと比較してばかりだけど。でもきっと、青森のねぶたとか、
徳島の阿波踊りだって、道路をパレードするものだよね?
だからそのイメージでいたのだけれど、サンパウロはそうではなく。
サンバドローモというカルナヴァル専用の巨大な会場の中で行われるのだ。
全長1キロくらいはあるのだろうか?踊る道の両脇に、スポーツ観戦のような
階段状の座席が設けられている。座席にもタイプがいろいろとあって、
屋根つきの高級な部屋だとか、テーブルつきの席だとか…好みのスタイルを選んで
チケットを買うことが出来る。


しかしその値段がものすごく高いよ…。正直、びっくりした…。
無料の席というのは存在せず、一番安いものでR$20、約1000円もするよ。
そして人気のチームを見ようと思ったら、一番安くても約2000円、
しかしそれは一番上の方の、パレードの終わりのあたりという最低の席だよ。
せっかく見るのなら、間近で見たいし、あまりごちゃごちゃしすぎない方がいい。
そうなるともの値段はものすごいことに…。


結局、ダンナが押さえることができた席は、当初販売予定だった席がすべて完売したため
特別に増設したという席で、テーブル付き4人席で、約R$1400。
これは日本円にすると、実に7万円である…。これを4人で割ると、一人17500円。
すごいでしょ…。
確かに、位置的にはすばらしくいいところだと思う。バテリア(太鼓隊)を間近に
見ることが出来るし、最前列だし、メインステージ(審査員席?)の前あたりだし。
しかし1万7500円って…帝劇ミュージカルのS席より高いよ(涙)
上には上があるもので、もっと高い席もまだまだたくさんある。
一人3万〜5万なんてところも、ある。そこは屋根付き、ビール付きだったりする。


カルナヴァルって、もっと庶民が気軽に楽しめるものじゃないのー?
こんなにチケットが高いのなら、一部のお金持ちしか楽しめないんじゃないのー?
ちなみに、リオのカルナヴァルはもっと高いとか…???
もしかしたら、庶民は「見る」より「参加する」ものなのかな。
参加するにしても、衣装代が約R$200程度、約1万円くらいはかかるみたい。


うーん。カルナヴァルって一体…。このお金はどこに流れているのだろう…。
まぁブラジルの大切な観光資源だから、ある程度有料化するのは大事だろうけど
それにしても高いんだなぁ。


あ、もちろん、地方の小さい町なんかでは、無料で沿道で見学が出来るところも
あるんじゃないかなぁ。
ブラジル各地で踊るのがカルナヴァル、日本の盆踊りみたいな位置づけなのかもなぁ。