生トッキーニョに酔う

先週もこの街に来たにも関わらず、またしても今回やって来てしまったのは、
今夜この街でToquinho(トッキーニョ)のコンサートがあったから。
先週、そのお知らせ看板が街のあちこちに立っているのを見て、これは!来週も
来なければ!と夫婦そろって合意。天気が心配だったけど、来ちゃったわけです。


トッキーニョとは、ブラジルのギタリスト。歌も歌っているけど、私は歌より彼のギターが
素晴らしいと思う。
我が家には彼のCDが1枚だけあって、それはギターだけの曲が中心のもの。
ブラジルらしい爽やかなノリの…昔、J−WAVEで週末の夕方放送されていた
JALサウジ・サウダージで流れているような雰囲気の曲(この説明でわかる人は
何人いるだろうか??ご、ごめんなさい、うまく説明できなくて)
ボサノバというジャンルではないような… でもとても軽やかで気持ちいい曲なのです。
こういうお顔です。
Serie Focus


そのトッキーニョの演奏を生で聴けるなんて!それも無料で!
これは行かなきゃならないでしょう。ええ。



土曜日の夜7時から、観光街にある広場の特設会場でコンサートは開かれました。
ステージには屋根があるけれど、観客席は屋外。雨が降ったり止んだりの一日だったので
どうなることか…と心配だったけれど、なんとか空は持ちこたえてくれました。
200席程度のプラスチックイス席は私たちが着いたころには満席で、後ろに立って
見ることになったんだけれど、ベビーカーと3歳児が一緒の我がグループには
そのほうが何かと都合がいい。
コンサートなんて久しぶり〜 とわくわくしながらトッキーニョの登場を待つ…


最初の2曲は、共演の、なんとかシンフォニックオーケストラの演奏。
これもなかなかノリが良くて楽しい。
3曲目にジーンズ姿のトッキーニョがギター抱えて登場。盛大な拍手が沸いた。
それから約1時間。ときどき軽妙な語りをはさみつつ(もちろんポル語なので
私たちには着いていけないものだったけど…くやしい!!)、
夏の夜にふさわしい、弾むような流れるような、なんとも心地よい曲を
披露してくれました。
演奏の様子、ファインピクスF10の望遠を最大にして撮ったけど
この程度しか撮れず…。



いくつか聴いたことがある曲もあった。何曲かは、会場のブラジレイロたちが
大合唱している曲もあった。みんなが口ずさめるような、名曲だったんだろうな。
見るからに「気さくなおじさん」という雰囲気で、親しみやすいアーティストだった。
日本ではナベサダと共演したこともあるそう。うんうん。確かにお似合いかも、
その組み合わせ。


本当は満点の星に囲まれて…ってのがもっとも気持ちいい野外コンサートだけど、
イマイチな空を吹き飛ばすような、素敵な演奏でした。
ブラジルにはいい音楽がたくさんあるなぁ。もっといろいろ聴いてみたい。