不思議なアルファベット

ポル語を話す人にとっては全然不思議ではないポル語のアルファベットですが、
英語のアルファベットを一生懸命覚えてきた日本人の私たちにとっては
非常に不思議なのです。

A  B   C  D    E   F    G    H    I   J
えー びー しー でぃー いー えふ  じー  えいち あい じぇい…(英語)
あー べー せー でー  えー えふぃ じぇー あがー いー じょた…(ポル語)

…というように、似てるようで結構違うのです。英語とポル語の読み方。
そうなると何が困るかと言うと、
「名前のつづりを教えて」とブラジル人に言われた場合、
英語風に言っても全然通じないわけ。
アベです。えー びー いー …と言ってもダメ。
アベです。あー べー えー …と言えばOK。
これがなかなか難しいのよ。下手すると、単語をローマ字読みするより、
アルファベットをランダムにすらすらと読み上げるほうが難しいかも知れない。


たとえば子供服のサイズで、新生児用は「RN」という表示なんだけど、
ついつい「あーるえぬ」と言いたくなるでしょう?
ところがポル語では、「えーひ えに」と言うのですよ。
突然「えーひ えに」と言われても、何を言ってるんだ?という感じで
全然わかんなかった〜。そういう単語があるのかと思ったよ。
NHKも、「えぬえいちけー」ではありません。「えに あが かー」です。


最近耳にしてひっくり返りそうになった驚き発音は… 
「うー ちゅー」
… は? ウチュウ?宇宙?? ですか???うちなんちゅーの略語ですか?


正解は、「U2」(アイルランドのアーティスト、ユーツー)のことでした。
来月、ブラジルでコンサートがあるんです、U2の。
そのことをダンナが職場のブラジレイロに話したら、「ああ、ウーチューね!」と
真顔で言ったとか…。
せめて「うー どいす」(うー はUの読み方、どいすは数字の2の読み方)かと
思ったよ…
まぁ日本人が「ゆー に」というふうに、2だけ日本語読みで発音するのも
おかしいからね。うーちゅーが妥当なのね。


思い出した、他にもおもしろい英語がありました。
ホーミ チィチィー。
なんと、ホームシアターのことだそうです。Home Theater。
チィチィーって一体…
(これもダンナの職場のブラジレイロたちが実際口にした言葉だそう)


それから、
シース ブルゲル。
これはチーズバーガー。Cheese Burger。
マクドナルドは世界共通だろうから、英語通じるだろうと思って
チーズバーガー!と張り切ってオーダーしたら通じなかった(涙)
商品の写真を指差したら、シースブルゲルときたもんだ。
シースといえば、
ときどき街角のホットドッグスタンドで「X Burger」の表示がある。
Xをポル語のアルファベットで発音すると、「シス」。
つまりXバーガーはシスバーガー。チーズバーガーのことなのですね。
やっと意味がつながったとき、なるほどね〜!と、大きく深くうなずいた私です。


ポル語の世界は奥が深いよ…。