日本とブラジルの国際郵便事情


年末から年明け10日くらいの間に、我が家には日本からのお手紙や小包が
たくさん届きました。
国際郵便なんて出す機会が少ないでしょうし、そのためにわざわざ郵便局の窓口に
出向いてくださったんだろうな…と、その郵便物の背景を思うと、本当に
ありがたい気持ちでいっぱいになります。本当にみなさんありがとう!


さて国際郵便をいくつも受け取ってみると、郵便料金について
いろいろとおもしろい(不思議な?)ことが見えてきます…。
まずは年賀状。お年玉つき年賀ハガキ(50円)に、20円切手を貼って計70円として
出すのが一般的ですね。ハガキは日本から出す場合、全世界70円だからわかりやすいし、
一番遠いブラジルまで出すとなんとなくオトク感もありますね?!


ところが我が家に届いたハガキの中には、20円切手を貼っていないのにも関わらず、
ちゃっかりブラジルまで来ちゃったものが一枚ありました。


そうかと思えば、別の友達は、
「切手足し忘れて投函したら、料金不足で戻ってきちゃった」…と言っておりました。
うーん。実は国際郵便って、あまり料金チェックされてないのかも??
対応が統一されておりませんねぇ。


お年玉つき年賀ハガキに関しては、もう一点、おもしろい現象が。
くじの部分を、黒いマジックで塗られて届いたハガキが一枚ありました。
差出人の方によりますと、郵便局の窓口で、「くじつきのままだと何かの規定(?)に
ひっかかる可能性があるから塗りつぶしますよ…」 と言われたらしいです。
しかし我が家に届いたそのほかのハガキは、塗りつぶしナシで普通に届きました。
この点でも対応が統一されてませんね…
年賀状シーズン、ただでさえ慌しくて、いちいち国際郵便になど構っていられん!
という状況だったのかしら…とお察しいたします。
まぁ、いずれにせよ、ちゃんと届いたのだから問題ないですけどね。


さて小包については… これは本当に料金体系がいろいろあって複雑ですね。
我が家に届いた小包の料金、実に920円から8500円までとその差はものすごいです。
小包は、重さと速さで料金が違ってきますね。
一番早い国際スピード郵便(EMS)だと、ブラジルまで1週間弱で届くから
本当に早いと思う。だけどとても高い…
出産祝いにと絵本をたくさん送ってくださった方は、
送料に8500円もかけて下さったのです。
本は重いですからね…だけどこちらではなかなか手に入らない貴重なもの…
頂いて一番うれしいものと言えます。が、送料の高さには心が痛むばかりです…。


驚きの920円という送料だったものは、
エコノミー航空(SAL便)を利用して送られた赤ちゃん用の小物類。
これは確かに重量も1キロ以下、到着までに3週間かかっているけれど
920円ですよ920円!!
国内の宅急便で東京から北海道まで送るより安いんじゃないの??ホントに驚きました。


SAL便は「サルビン」と呼ばれ(猿、じゃないよ)、
貨物の空きスペースがあるときに乗せて運んでくれるというもの。
したがって、空きスペースがない時期だと、いつまでも乗せてもらえず
恐ろしく到着までに時間がかかると言う話…。
でも今回は年末年始の繁忙期と思われる時期をまたいでいたのに、3週間で届いたよ。
これはラッキーだったのかしらね。


郵便局には、このEMSとSALのほかにも、航空通常郵便物だとか、
小包郵便物だとか、荷物の重さではなく大きさによっても
料金体系が分かれていて本当に複雑。きっと、あまり国際郵便の扱いのない局だと、
局員さん自体、よく覚えていないのかも。
何人かの人によると、窓口では通常、一番高いEMSを勧められるようなのです…
せめてSAL便という選択肢があることも、ぜひお伝えいただきたいものですけどねぇ。


ところで郵便物の到着日数についても不思議な点が。
12月21日に北海道を出発した小包と、1週間後の28日に出発した小包、
いずれもEMSですが、全く同じ日にブラジルに届きました。(確か1月4日)


封書も、1週間おいて2通出されたものが、2通同じ日に到着する…ということが
今までに2回ありました。


こりゃ、日本側かブラジル側かどちらかで、ある程度郵便物をまとめてから
発送しているな?!
効率を良くするためには仕方ないのでしょうが、
せめて高い送料を払っているEMSくらいは、ちゃんと1週間以内に届けて欲しいよねぇ?!


…と、送っていただいた側があれこれ言うのも全くお門違いの話と言えますが、
私自身、国際郵便のことは全然知らなかったし、知らない方も多いと思ったので
つらつらと綴ってみました。
国際郵便って、相手国の事情によってもまたいろいろと違ってくるのだろうから、
扱われる方々にとっては本当に難しいものなんだろうな、とは思います…。