東洋人街、リベルダージへ



今日はブラジルの祝日。独立記念日だそうだ。1822年の今日、ポルトガルから独立した日。それはそれは、とても大切な記念日だね!
こちらの祝日もやはり会社はお休みのようで、今日は家族3人で過ごせることに。
到着早々、この状況は大変ありがたい… なんせまだ自分で移動すらできないからね、
どこかへ行きたくても夫の助けが必要なのよね。


そこで今日は、日本語が通じる店などが多数あるというリベルダージ地区へ。
初めて地下鉄に乗って移動…。
サンパウロの地下鉄は思っていたよりずっと快適そうだ。地下鉄駅構内もなかなか清潔で
新しい感じがするし、見るからに危険〜という雰囲気もあまりない。
確かロンドンの地下鉄などは、もっと危ない空気を感じた覚えがあるけどなぁ…
(かれこれ10年以上前の記憶ですが)
赤、緑、青など、各路線にはわかりやすい色の名前がついていて、乗換駅の表記も理解しやすい。すぐに慣れることができそうだ。


そして地下鉄車内は、祝日の午前中ということもあってそれほど混んではおらず、
行きなんてガラガラ。帰りは午後をすこし回っていたので結構な客数だったけどね。
それにしてもこの街にはなんていろんな人々が住んでいるのだ…。
黒人系、白人系、東洋人系、その混血の人たち。聞いてはいたけれど、このような
公共交通機関の中でその混沌とした様子に直に触れてみると、やっぱり少しびっくりする。
そしてみんなマイペースだ。座って編み物をする女性、赤ちゃんを抱く若いママ、そしてその隣で赤ちゃんと触れ合おうとしている、いかつい顔のおじいさん。
それらすべて違う人種なんだよね。だけど不思議とみんながその場所の空気に溶け合っているようだよ。これがサンパウロなのね。


だから自分たちがここに来たばかりの日本人であろうと、だーれも注目するはずがないし、
ついつい自分も昔からこの街の人であったかのように錯覚してしまうのだよ。
外国人として居心地のいい異国の街、というのはこういうことなのね。


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さてリベルダージ。駅に降りたとたん、一気に東洋人人口が急増!
必ずしも日系というわけではなく、中国、韓国出身の人も多い感じがする。
お店の看板にも、日本語だけではなく中国語も目立つみたい。
そう広くはない道幅の道路両脇に、食品店や旅行会社、電気店などが立ち並んでいる。
路上の物売りも結構いる。みんな東洋人の顔。日本の田舎町にいそうなおばちゃんの顔。
なんとも不思議な光景…。


ここで、大規模日本食スーパーの「丸海」へ入ってみる。
入り口まで人であふれかえっているよ!なんという人気店なんだ、ここは。
結構な広さがある店内には、見慣れた食材がたーんとある。お米、しょうゆ、味噌、
豆腐に納豆、ほんだし、カレーのルーもあるよ。ブラジル製のものと、日本からの輸入物と。輸入物の比率のほうが高いかな、値段ももちろんかなり高いけれど。
本当に何でも揃うね、ここに来ると…。日本と本当に変わらない食生活が可能だわ。
とりあえずブラジル産の白味噌ほんだし、カットわかめ、味付け海苔などを買ってみる。
そして我が家の常備食、納豆も忘れずに。
これで味噌汁を作ることができるね〜。


ここに来ればいつでも日本に会える、そう思える場所があってなんだかうれしくなりました。