初めてパン屋さんへ行く

とりあえず夫が住む部屋に入り、スカイプ電話でそれぞれの実家と妹夫婦に無事の到着を報告する。こうしていると、全然距離を感じないけど、こちらは朝の10時で、日本は夜の10時。パジャマ姿のおじいちゃんおばあちゃんにこんにちは。つい昨日までは、こうやって朝のパパとやりとりしていたんだよね。今日からは私たちはこっちの人になったんだなぁ。


それにしても眠くて眠くて。一刻も早くベッドに入りたかったけど、息子がおなかすいたと騒ぐ。取り急ぎ、近くのパン屋さんへ行こうと外へ出る。初めて歩くサンパウロの街。なんだかやっぱりヨーロッパみたいだな。そしてやっぱり都会だ。イメージ的に抱いていたこの国の素朴さとか、広大さなんて全然ない。このあたりはオフィス街に近いマンション街、とでも言うのだろうか。とにかく高層(15階建て程度)の建物が多くて、通り沿いにクリーニング屋とか飲食店が少しある感じ。目的のパン屋さんはシャッターが降りていてどうやらお休み。仕方ないから途中にあったケーキ屋さんに併設されているパン屋さんで少しクロワッサンなどを買った。夫がポルトガル語で店員さんとやりとりをしているので驚いた。もちろん流暢では全然ないけれど、チーズとかハムとか、そういう単語をちゃんと聞き取っていたよ。むむ。私も負けないように頑張らねば…。私は、ポンデケージョしかわからなかったよ。くやしいことに。


初めての買い物では、さっそくポルトガル語の単語を覚える必要性を実感させられたのでありました。
そうして買ったパンを私は食べることなく、力尽きてひとりベッドに横たわり…小一時間のつもりが、気づいたら次の予定の3時半ギリギリまで、約3時間ぐっすりと眠ってしまった。息子はしっかりパンを食べてから私の横に来たらしい。子どもはタフだなぁ。