お寺でライブ♪


先日、小学校の同級生が住職を務めるお寺で、夕方、ライブが行われた。
出場したのは、地元の中学校の吹奏楽部と、地元で活躍する若いバンドユニット、そして札幌の熟年おじさまバンドの3組。
なぜにお寺でライブ?


今回は、親鸞聖人の生誕750年が迫っていることにちなむ、お待ち受けライブということだそうだ。
少しでも多くの人に、お寺に足を運んでもらおうという、若い住職のアイデアなのであります。2年前にも一度、お寺でジャズというイベントをして大成功を収めたそうだ。
今回、子連れでももちろんOK!ということだったので、ドリンク券つきのチケットを1000円で購入し、みんなで参加してきました。


私もここのお寺には幼少時からお世話になっていたから、とても懐かしい。
境内の中に季節保育所があり、春から秋の農繁期には、ここに通っていたのだ。お寺の子供向け日曜学校にも通っていた。
農村地域において、お寺というのは一つの重要なコミュニティーというか、宗教的な信仰心とはまた別の求心力があるんだよね。



広い境内の中に特設ステージが設けられ、客席は、収穫した農産物などを入れるプラスチックのコンテナケースと板を組み合わせた簡易ベンチシートで。
スタッフ名札を首から下げているのは、昔の面影を残した、懐かしい同級生や後輩や先輩たち…
ふるさとを出て都会で働く人も多いけど、ふるさとに残り家業を継いで、今もここに根を張って暮らしている仲間もいる。
頼もしいなぁ、と思う。


少し小雨もぱらつく中ではあったけど、コンサートは大盛況だった。
吹奏楽部が演奏した「未来予想図?」「ラプソディ・イン・ブルー」そして「千の風になって」は、どれも素直な音色でシンプルに心に響いた。
地元のマウンテナーシェフという名のバンドは、若い女性ボーカルと、やはりお寺の住職さんという男性(シンセを操作する人…って何て言うんだっけ?)の二人。
力強く伸びやかなボーカルはなかなか素敵で、会場もノリノリに。
会場の多くは、農家とか町の商店街のおじさん・おばさんで占められていたんですけどね。みなさん手拍子も軽やかに!

途中、焼きそばや焼きとりなどを買い、ビールを飲み、みんなほろ酔いでいい気分になってきたころ、ラストの札幌おじさまバンドが登場。
これは何て言うジャンル?昔のアメリカンポップスっていうの?
父の世代が涙を流して喜びそうな、プレスリーとかそういう路線のロックンロールでした。
宴も最高潮に達したころ、客席を飛び出してステージ前で踊る男女がちらほら…


っと、そこに喜んで加わる、ラテンな我が息子たち…


会場にはかなりの数の幼児・小学生がいたはずですが、ええ、うちの息子たちだけでしたよ踊ってたのは…
しかも自ら進んで踊りに行ってるって…
しかも相当笑顔で、心底、楽しんでいるんですが…


エンディングでは、ボーカルのおじさまに合わせて、アレックスも深々とおじぎ…




いったい、誰の子???と顔を見合せて首をかしげる私と両親。
この血は、間違っても私の血ではありませんぜ。
私が小さい頃は、こんな場所に、とてもじゃないけど恥ずかしくて加われなかったよー。
やっぱりブラジル育ちは違うのか。
・・・。


周りのおじさん・おばさんにも大ウケで、ま、それはそれで良かったのではないかな。
まさかこんなに盛り上がるとは思わなかったので、想像以上のライブに、一家、大満足いたしましたよ。
10年以上ぶりと思われる、中学の女友達にも再会し…ユミもジュンコも全然変わってなくて、なんか嬉しくなっちゃった。


小さな町だけど、触れ合いがあり、活気があって…こういうのは、ここならではの楽しみだよね。
いい機会に巡り合えたことに感謝です。