最高級ホテルが歴史地区にあるなんて!


先日、友達の友達がサルバドールに一人旅で来た。先日サンパウロに行った際に一度お会いしていた彼女。私より10歳も若いけど、しっかりしていて、彼女なら一人旅も可能だろうと思わせるような空気を漂わせている。
ルックスはとても可愛いから、その点でちょっと心配なんだけれどね。


3泊4日という短い滞在で、しかも私の予定と照らし合わせてみると、金曜の午後くらいしか会えそうになかった。せっかくだから連日一緒にいて、あちこち一緒に行ければ良かったんだけどね。
大学と子供たちの習い事などが入っていると、なかなかフリータイムがないのが事実なのだ。


ということで、大学が終わってすぐに彼女の宿があるセントロ、歴史地区へと向かった。
実はセントロはこれが2回目。せっかくサルバドールにいるのに、なかなか足を延ばせないでいるのだ。あ、歯医者はセントロの一部と言えるので、月に2回は通ってるけど。
いわゆる、歴史的建造物が立ち並び、世界遺産に指定されているあたり(ペロウリーニョ)に来るのは、3カ月目にしてまだ2回目…。なんか、もったいないと言えばもったいないことしてる、私?!



ちょうどフェスタ・ジュニーナのかざりつけがされていた。





で、石畳を降りて、のぼって、また降りて。バスターミナルからしばらくアップダウンしたら、ようやく彼女の宿に着いた。Pousada Colonialという名のその宿は、黄色がとても可愛かった。
ずっしりと歴史が詰まっている感じの建物。このあたりの、パステルカラーで可愛い建物はどれも、植民地時代の華やかな空気を現在に伝えているのね。




そして早速、ランチをするためのレストラン探しへ。私も詳しくないから、適当に歩いて良さ気なところに入ろうということであてもなくぶらぶらと…。
すると程なくして、噂に聞く豪華ホテルが目に入ってきた。Hotel CONVENTO DO CARMO。カルモ修道院、というのがもともとの建物の名前らしい。
これは勇気を出して中を見せてもらわねば!
門番に「Eu queria conhecer aqui」と言って笑顔でお願いした。笑顔で堂々と、がポイント(笑)
すると快く中へ入れてくれた。
でも考えてみたらここってホテルだもの、カフェでお茶したりするのも可能なはずよね?


中は、はっと息をのむほど素晴らしかった。アンティークでいながら、ピカピカに磨かれて清潔感があふれててとにかく気持ち良くて…。
広い中庭は手入れされた芝が美しく、まるでローマの泉(そんなのあったっけか?)のような円形プールがあり…。
浮世離れしたような空間がそこには広がっていた。


というか、そこから一歩出れば、古い石畳で、庶民的な旧家が立ち並んでいて、裸足の褐色の子が歩いているセントロである…というのが想像できなくなるような空間。
うーん。ゴージャスだ。リッチだ。


宿泊客らしき人々もとてもリッチな風貌だ。どこから来てるんでしょうかねぇ〜。
思いっきり普段着(Tシャツにジーンズ)な私たちはややひるみつつも、せっかくだからと果敢にもレストランへ向かう。
入口でメニューを見る。お得なランチメニューなんかがあったらいいなぁ、と思いつつ。


しかしランチメニューは存在しなかった。パスタが1品50レアルもするような超高級店であった。
サルバドールでこの値段ですか…。すごいよね…。
でもせっかくだから、一生に一度だから、と大げさに決意してそこでランチすることを決めた。前菜から1品、パスタから1品とって、二人でシェアするという方向で。



美しく盛られた料理は、味の方もなかなかで。バカリャウを使ったパスタだったんだけど、塩辛すぎず美味しかった。
デザートにはポルトガル名物お菓子が並んでいた。もちろん、エッグタルト(Pastel de Nata)もあったので、迷わずそれを試す。
うーん、まぁまぁかな?というのが本音かな。美味しいけど、もっとアツアツが良かったなぁ。


アツアツといえば、食後のコーヒーをコン・レイチ(ミルク入り)で頼んだんだけど、これがありえないくらいぬるくて。猫舌の私をもってしても「ぬるい」と思わずつぶやくほどの温度であった。
いったいどうしたんだ?こんな高級ホテルでこんなんで許されるのか???


と、最後はちょっとイメージダウンだったけど、全体的には素晴らしいレストラン。なんせ、静かに、街の喧騒を忘れてぼーっとリラックスできるというのは最高の環境だ。この環境のための値段、と思えば、ランチで一人80レアルというのも許せるか…。
(しかしサルバドールでのランチで80レアルって…相当、高級よ)




帰り道、館内にあったロクシタンのスパをちょっと見学。
そう。ロクシタンですよ。スパですよ!!
サンパウロでは何度か行ったことのあるロクシタンサンパウロ以外には、バイーア州のコマンダツーバというところにあるホテルに入っているとは聞いていたけど、まさかサルバドールのしかもセントロにあったとは驚き…。
商品を販売しているのはもちろん、オフロの部屋やマッサージメニューもサンパウロと同じようにあり、料金も同じように思えた。


これはぜひ予約したい…。全身ロクシタンの香りで包まれたい…。


今回のホテル見学は、レストランを知ることが出来たのと、ロクシタンの存在を知ることができたという意味で、とても大きな収穫があったと言えましょう。
どろどろに疲れたら、年に1度くらい、ここに来たいものだ。行きたいときに、行ける範囲にお気に入りのスパがあるってことは、精神的に大変よろしいのだ。


このホテルはとても大きくて、外観がすべてカメラに収まりませんでした。とほほ。
次回は一眼で広角レンズで撮ってみたい。
この町は本当に絵になるからなぁ。



一人では絶対に入らなかったであろうホテル&レストラン。そしてこの雰囲気なら、家族でも絶対に入らなかったであろう。(幼児がうろちょろするムードでは全然ないのよね…)
たまたまこの機会に、女友達と二人で来ることができてとてもラッキーだった。私の好奇心に快く付き合ってくれたSちゃん、どうもありがとね〜!!
今度は暑い時期に来て、一緒にビーチでカイピリーニャ飲んでエビでもつまもうね!
(やっぱり今の時期は、そんな気候に出会える確率がとても低いのね。残念ながら。)