健康診断でサンパウロへ


しばらくブログご無沙汰してました。
週末、2か月ぶりにサンパウロに行っておりました。会社で取り計らってくれる、年に一度の健康診断のために。


久々のサンパウロはどうだったかというと…
一言。
「寒かった」。
これに尽きます。


土曜日の正午ごろ、サルバドールの我が家を出発したんだけど、出がけにバタバタしたこともあって(それはいつものことだが)、何も考えず普通に「サンダル」をはいて家を出た。
これが間違いで。
飛行機の中をざざっと見渡すと、足の先が出ている靴を履いている人、皆無。
みんな、しっかりスニーカーや皮靴だよ。
こ、これは、まずいかも…。


機内はやっぱり寒くて、上着などはしっかり用意してたんだけど、足元だけは甘かったなぁ。
子どもたち&ダンナはいつものように靴下&スニーカーだったから問題なかったけど、私はもうこの先どうなることかと…(大袈裟)


そして降り立ったグアルーリョス空港。
やっぱり寒かった。
みんなの装いが違う。完全に「冬」だ。マフラーやニット帽の人までいるよ!!!
タクシーに乗ってリベルダージのホテルに向かう途中も、景色が完全に冬だったねぇ。天気があまりよくなかったせいもあるけど。
ほんと、同じブラジルとは思えない、サルバドールとサンパウロ…(30度と13度くらいか、気温。その差、17度!!)
外国だと思った。本気で。


さて私の靴問題はホテルに着いたら即座に解決!
健康診断で使うジョギング用のスニーカーをスーツケースに入れていたのさ。毎朝、使ってる安いリーボックの白いスニーカー。
おしゃれでも何でもないけど寒さには変えられん。かくして、滞在中はずっと白スニーカーでさわやかに過ごした私であります(笑)


久々のサンパウロはとても楽しかった。
健康診断は去年と同じ感じ。今年も胃カメラで意識を失い、マンモグラフィの痛みに耐え、負荷心電図検査では頑張ってステージ7まで走り…
結果はまだわからないけど、いつもどおり、順調に。


今回行ったレストランは、
ごんべ:リベルダージの座敷がある日本食
快活海鮮第一家(別館):リベルダージの超おいしい中華→★住所などの詳細レポートは、今週のPOKEBRAS コラム「連夜、中国人で大賑わいの人気店」を見て下さい。
一品香の中華出前&びすとろかずのお寿司出前
Bar do Juarez モエマ店:ここだけは何が何でもはずせない!私たち夫婦の大好きな店


本当は、しげのマグロ納豆丼とか、喜怒哀楽のみそラーメンとか、フバイヤの肉なども食べたかったけど、時間が足りなくてねぇ。


それでも、短い時間の中で、気の合う友達にたくさん会って思う存分日本語でおしゃべりしたし。
生後3日目の赤ちゃんに会いに病院に行くこともできたし。
コイは、3月まで通っていた幼稚園に一日だけまた通わせてもらえたし。
短くも濃い3泊4日だったわ。
(お世話になったみなさん、どうもありがとうございました♪)


住んでいた家の近所の様子も少し変っていて。
ずっと改装していたマンションの前庭が美しく生まれ変わっていたり。
毎日のように通っていたパダリアがおしゃれなカフェ風になっていたり。
よく行っていた角のバンカ(雑誌売り)も、きれいに改装されていた。そこでは、同じマンションの住人だった女性にばったり会い、思わず近況報告をしあったよ。
懐かしいけど、もう私の居場所はここにはないんだ…と思うとちょっと切なくなっちゃった。


帰りに空港へ向かうタクシーの中では、
「旅行じゃなくて、自分の家に帰るのにグアルーリョスから飛行機に乗るなんて、なんかヘンな感じだね」とダンナにつぶやいたら、
「そう?」と彼はあまり関心がない模様。
そっか、ときどき出張で国内移動をしているものね。
私は、飛行機に乗るのは旅行か一時帰国だから、こんなふうに「サンパウロから飛行機で家に帰る」という経験が新鮮で。
なんかヘンな気分だった。


約2時間のフライトでサルバドールに着くと、空が真っ青で太陽がぎらぎらで、やっぱり外国みたいな空気が漂っていた。
みんなタンクトップにサンダルだ。
そうそう、これこれ。これが今の私の居場所の風景なんだなぁ。


住んでまだ2カ月だけど、わが町に帰ってきた…と思えた。いまの私は、コートを着込むより、いつでも薄着でサンダルの方が好き。
最初は苦労ばかりで、こんなところ絶対好きになんかなれないよ!と思ったサルバドールだけど、今は結構、いや、かなり好きになっているかも。
住んでいる町をまず好きになること。それがその町で仕事を成功させるコツだって、とある日系の床屋のおじさんが教えてくれた。
本当にその通りだと思う。
(ま、現実には不便なこともすーーーーんごく多い町だけどさ、サルバドールは。)