老舗のショッペリアで生ビール!

マリーザモンチに酔いしれたあとは、今度こそ!のショッペリア・ペンギン
終演後もお客さんが殺到するのかな、と思ったらそうでもなく。やはりウェイティングリストだったけど、5組目だったし、それほど待たずに席に着けた。
外で待っている間も生ビール飲めるのかな?と思ったらそうではなかった。うぐぐ。


こちらも大変歴史を感じさせる建物。Antarctica(ビールの銘柄のひとつ)のシンボルはペンギンだけど、ここの建物にもペンギンくんがいっぱい!
この街とアンタルチカビールの関連性はよくわからないのだが、なぜかここの店以外にも、飲食店の看板にはアンタルチカマークばかりが目に付いた。


さて早速ショッピを注文。
これがもぅ!!!なんて細かい泡!クリーミーなのっ!!!
人気の老舗ショッペリアと言っても、まぁそれなりにおいしんでしょ?くらいに思っていたんだけど、これがもう。
よくぞこんなにふわふわとろとろの泡が作れるわね、しかも真っ白の新雪のよう…。
もちろんビール本体もものすごくよく冷えていて、おいしすぎ。
黒ビールは少しねっとりしたギネス風でした。こちらも泡が芸術的な細かさ。


後ほどビールマシンを偵察したところ、なんと、マシン全体が氷で冷やされているらしかった。
マシンの上部に、巨大な氷のかたまりが…。
そして、機械の内部にも氷があり、その冷気で冷やされているんだって、生ビールが。
だからなんとも美味しいショッピになるのねぇ。納得。

料理はピザから肉関係、ボリーニャジバカリャウなどのつまみ系などなど、なかなか充実していた。
あまりお腹がすいてなかったので、二人で1人前(ポルサォン)のピッカーニャ モジアーナというものを頼んだ。
まぁ普通にピッカーニャを焼いたもの、それにバタータフリッタ(フライドポテト)とタマネギフライがついていた。
味はまあまあかな。ショッピに比べると、特筆すべき味ではなかったかな、正直。
でもここはショッピを飲むことに意義があるんだから、料理はそれなりでいいのだ。


店内にはロゴ入りグッズ販売コーナーがあり、なかなか魅力的な商品も多かったので、あれこれと購入してしまった。
お約束のビールグラスとか、なぜかバレーボールとか。コイへのおみやげにペンギン貯金箱とか。
う〜ん。確かに、氷で冷やされたビール。氷の上で生きるペンギンとマッチしているかも!と、グッズたちを見て妙に納得したのであった。


閉店(午前1時)近くまで過ごし、ホテルに戻った。とっても充実した有意義な夜だったなぁ。
日頃のストレスとか疲れがぶっ飛ぶ感じよ。


翌日はホテルの朝食(リーズナブルなホテルの割には充実の内容であった)をとり、午前中のうちに街を出て帰路に着いた。
帰り道、あおあおと道路の両脇に広がるサトウキビ畑と、ところどころ刈り取り作業が行われているのを見た。
あんなに背の高いサトウキビ、コンバインみたいな機械で刈り取っていたけれど、大変そうだった。
ここもかつては一面のコーヒー畑だったんだろうな。
歴史とともに変わるブラジルの農作物。いまは注目のエタノールで、サトウキビ全盛ってところだろうか。
そういえばこのあたりには日系の食品メーカーの工場もあるんだっけ… 確か原料がサトウキビって言ってたっけ…

などと思いながら、好きな音楽を流しながら、夫婦だけのおしゃべりを楽しみながらの3時間ドライブは結構あっというま。


と言いたいところだが、途中ちょっとばかりトラブルがあったりして。
トラブルってほどでもないんだけどね、途中、アニャンゲイラ街道からバンデイランテス街道に乗り換えたんだけど、バンデイランテスに入ったとたん、急にそれまで10〜20キロ置きに現れていたガソリンスタンドがいきなり姿を消したのだ。
次のガソリンスタンドで入れようね、と言ってからかれこれ約100キロ近く、ガソリンスタンドが存在しなかったのだ!!!
仕方なく、途中の街で一旦高速を降り、街のガソリンスタンドに入ったのであった。あ〜あ、時間のロス。ガソリンの無駄…。
バンデイランテスをご利用の皆さん、ホピハリから先はガソリンスタンド無し地帯ですよ。ご注意を!
(初めての道はホントに何かとトラブルが付き物だなぁ、もう)


ともあれ、ほぼ予定通りにサンパウロに戻れて一安心。
おなじみのババさんの協力と、誰にでもなついて嫌がらずにお留守番してくれる子ども達のおかげで、楽しい一夜を過ごすことができました。
これができるのもブラジル、サンパウロならでは。ありがたいことです。