サルバドールカルナヴァル雑感(四日目まとめ編)

サルバドール最終日は見事な晴れ!カンカン照りとはまさにこのこと。
今朝もホテル前の通りには、昨夜、というか今日の明け方近くまでフィーバーしていて疲れ果てた上半身裸のお兄さんなんかがグデーっと寝ている。
まったりしてるなぁ。


今日は帰るだけなので、朝食もゆっくりと取った。
ホテルの地下に朝食用レストランがあり、細いらせん階段で降りるもので、子連れには大変シンドかった。
さすがカルナヴァル期間である。法外に高い宿泊料を払ってでも、泊まりに来る人がたくさんいるのね〜、って私もその一人だが。


それにしても、これまでの写真でご覧の通り、もーーーーんのすごい数の人がカルナヴァルに繰り出している。
それはサンパウロのサンバパレードの比ではない。全然ない。
リオがどのくらいの人出なのか、私はテレビでしか見たことがないので実感としてイマイチつかめてないんだけど、このサルバドールのカルナヴァルにはかなわないんじゃないかと思う。単純に人数を比較したら。


そこで私は素朴な疑問を抱いた。
いったい、これだけの人が、どこからやって来るのか―――。
やっぱり、地元の人が多いのかな。札幌のヨサコイを見に来る岩見沢の人とか千歳の人とか、市内とその近郊都市からが多いのかな。


そこで私は、朝食に来ているお客さんにインタビューを試みた。正確にはコイがインタビューしてくれたんだけどさ。
質問内容は「De onde voce é ?」
ポル語の分かる方はもうお気づきですね?この場合、De onde voce veio ? と聞くべきですね?
いきなり見知らぬ日本人の幼児に「どこの出身?」と聞かれてしまうお客さんたちって…。


でも、小さい子がけなげなポル語で話しかける姿に、お客さんたちも笑顔で応答。ブラジル人ってこういうところがいいよねぇ。
あるテーブルのおばさんとお姉さんは母子で、リオから来たんだと。
隣のお姉さん達はサンパウロから。
ちょっとかっこいい二人組みのお兄さんは、いきなりポルトガルという返答。でもよくよく聞くと、一時期オーストラリアにも住んでて、今はサンパウロなんだって。
お父さんが転勤族だったんでしょうかね?
エレベータで一緒になったお姉さんは、ミナスジェライス州のベロ・オリゾンチからであった。
なんともバラエティ豊か、だけどいずれもブラジル国内で5本の指に入る大都市からばかりである。


帰ってきてから、去年発行されたカルナヴァル特集の雑誌を開いてみたところ、ちょうどサルバドールの人出について記述があった。
それによると、


去年の来客数が2.2ミリョインス。220万人ってこと?
うち、15%がブラジル以外の外国から。
28%がバイーア州内から。
18%がサンパウロ州から。
10%がリオとブラジル各地から。
合計すると100%にはならないんですが(笑)


地元をバイーアと定義するとすれば、地元28%に対し地元以外が43%となるんですね。
これだけ人が入れば、観光収入もかなりのものになるよね?
なんといってもパレードに参加するためのあのTシャツ…一人1万円〜4万円も払っているわけですよ!
ホテル代が普段の3倍〜10倍程度に跳ね上がってるんですよ!
それでも集まって来ちゃうのよ、みんな、サルバドールに。


それだけ独特の世界があり、どこにも真似できないものがあるんですよ。
こればかりは体験しないとわかりませんな。
クセになる人が続出するのもわかるし、一度は見てみたい!ってことで1度きりの人が多いのも事実かも知れない。
ちなみに私は…そうだなぁ、1度経験すればもういいかな。楽しかったけど疲れるのも事実だもん(年だからか?その後の入院騒動があったからか?)。
一方でダンナはすっごく楽しかったみたいで、機会があればまた来たいと切望している。
ね、受け止める人によって、サルバドールのカルナヴァルはずいぶん違うものなのよ〜。
さぁ、あなたはどうでしょうね? クセになるか、否か。とにかく「怖いものなし」になれることは間違いないな…。