セアザ（中央卸売り市場）見学会
今日は、知る会の見学会で、ブラジルの台所（東京で言えば築地市場みたいなもんかね？）と言われる巨大な卸売市場、セアーザに行って来た。中心部から少し離れたところにあるので、平日に自力でいける場所ではないし…土日に子連れで行くようなタイプの場所でもないので、今までなかなか行く機会がなかったのだ。でもすごく行ってみたかったので、とても楽しみにしていた。
会のメンバーだけでバスを貸し切って、総勢２０人ちょっとの日本人女性ばかりが、卸売り市場を歩く… しかもバスガイドさん状態で、リーダーが旗を持って先導する…
ね、想像するだけでかなり楽しい光景でしょう？
そりゃもう、市場で働く皆様方の熱いアツーイ視線を浴びまくりましたよ。肉体派の男性達がゴッツイ台車を引いて闊歩する中で、こぎれいな日本人女性たちの姿。かなり違和感。
ま、いいんです、社会見学ですからね、今日は。許してね。
仕事中の皆さまの邪魔をしつつ（私たちがいるために、時々台車の渋滞が発生していた…）、あれこれと珍しいフルーツや、大安売りの花を品定めし、大喜びの私たち。
やっぱり女の人は買い物が好きだよね…。
特に金曜日は花の市が立つということで、一般のお客さんも結構入っていた。
小さくて可愛いミニバラの花束がひとつ２ヘアイス（約１５０円）とか。壁掛け式のアイビーが１５ヘアイスとか。
大型の観葉植物もたくさんあったし、とにかく、種類が豊富なのだ。いつもの道路でのフェイラとは大違い。いつまでも見ていたいくらい楽しい花選び。
そしてやはり花や野菜・フルーツは日系人農家が活躍しているのです。往来するトラックの多くが、日系の名前入り。運転しているおじさんも、栃木あたりで農家をやっていそうな、笑顔の素敵な日系おじいさん。
花の次はスイカコーナー。見渡す限り、スイカ・スイカ・スイカである。
どどどんと山積みにされて…こんなにたくさん、全部さばけるんですか？？？と思わず心配になりますが。
大丈夫、ちゃんと毎日入荷され、毎日出荷されているそうです。今朝到着したものが、今日の午後にそれぞれの場所へと運ばれていくんだそうです。
そ、それにしても、多すぎやしないか…スイカよ…。
試食させていただいたら、みずみずしくて甘くてとても美味しかった。
日本ではスイカなんて買って食べることはなかったけど（田舎の夏休みに畑で取れたのを食べるイメージ）、こちらではずいぶん一般的なフルーツだから、食べる頻度がずいぶん増えたと思う。そして、結構ハズレなしで美味しいと思う、ブラジルのスイカ。
スイカの次は、南国系フルーツコーナー。マンゴとかパパイヤとかグァバとか、いわゆるブラジルらしい果物だ。これも木箱にびっしり。山高く積まれていた。
購入は一般の人でもＯＫだけど、なんせ箱売りなので、友達と山分けしないと大変。私は１５個入りマンゴー（珍しいＴＯＭＭＹ種を発見！普通はＰＡＬＭＡＲ種が主流）を１０ヘアイスで買って、３人で分けました。
それから、リンゴやナシ、オレンジなどのコーナー。そこには、珍しい果物もたくさんあった。中国のフルーツとか、ブルーベリーなどもあって感動。
ブルーベリーって美味しいんだねぇ、ちょっと高価だけど、それでも食べたくなる味だ。
（写真左はカジュー。頭の部分がカシューナッツになるのよね。右がブルーベリー、１０個入りで３０ヘアイス）
アルゼンチンなど近隣諸国から輸入されたフルーツ（リンゴやモモが中心だった）を冷蔵保存しておくコーナーなどもあった。
とにかく広い広い。通路は台車でごった返しているし、出荷用のトラックに買い付けのトラック…大型車の往来も激しい。
サンパウロの高級スーパー、サンタルジアのトラックも買い付けに来ていたよ。ここで仕入れて、お高く値付けして販売しているのねぇ〜。
まだまだ奥には野菜コーナーやバナナコーナーなどもあったんだろうけど、ここまででかなり歩きつかれた私たち。時間もお昼近くなっていたので、野菜はあきらめてバスに戻った。みんな両手にバラの花束やらメロンの箱やら、戦利品を抱えながら。
台車の往来が激しいので、小さい子連れにはちょっと向かない環境だけど、あの規模とあの活気は一軒の価値あり。
なお、ここには、サンパウロ州はもとより、ブラジル全土から一次産品が集まってくるんだそう。
そのうち３割がフェイラ（毎日どこかで開かれている青空市場）、２割がスーパーマーケット（さっきのサンタルジアもそうね）、残りがサンパウロ以外の町や海外に売られていくんだそう。３割と２割、もしかしたら逆だったかも？？？（うろ覚え→メモしとこうよ〜）
写真は、トラックの荷台いっぱいに買い付けして一仕事終わってほっと一息しているおじちゃん。スーペルメルカード（スーパーマーケット）に卸すんだって。
ってことは。
フェイラの野菜も、高級スーパーの野菜も、出所は同じってことね！
