⑦コパカバーナ海岸で年越し花火大会!

船のツアーを終え、ホテルに戻る途中でミナス料理のレストラン、A Mineira(ア ミネイラ:サンパウロにも支店がありますね)でランチをし、ガイドさんと別れてホテルの部屋へ。
なんだか雨が強まり、いやな感じ…。
とりあえず部屋で、夜に備えて昼寝をすることに。いい感じで子どもたちも寝入っている。花火のとき:つまり深夜12時には起きていて欲しいもんね。
なんたってそのために今回、リオに来たんですから!!!

で、夕方目を覚まし、ちょこっとホテルの周りおよびコパカバーナビーチを散策することにした。
ガイドさんによれば、とにかくすごい人だから、何も持たずに、泥棒に注意して…という状態だそう。
それでなくてもリオではこの数日前、麻薬抗争による警察官襲撃事件が勃発し、死者が何人も発生するという惨事があったばかりだ。
(という話は、それこそ数時間前に、このホテルで何気なくテレビをつけていて知ったのだ。来る前には知らなかったのよ〜)
怖いけど、まぁ注意するしかないよね。ホテルにこもっているばかりじゃ仕方ないし。

そんなこんなで、夕方6時過ぎに外を歩いてみたら、なーんだ、それほどの人出じゃないじゃない。
ビーチでは歌手の生歌らしきものが大音量で聞こえ、夜に備えて食べ物の屋台が次々と並び、早くも砂浜でテントを張って夜を待つ人がいた。

そして海岸では…手に手に白いグラジオラスの切花を持った人たちがたくさん。そして波打ち際には、いちど海につかったような花々がずらり。
花を持つ人の行動を目で追うと、なにやらつぶやいたあと、海の中に花を投げ入れているよ!
こ、これは一体、何の儀式ですか???
海の御霊をなぐさめているのですか???


街角のあちこちで見かけた即席の花屋さん(さすがに雰囲気的に写真を撮れなかった…)の一人に聞いてみた。
この花は何を意味するの?どうして海に投げるの?と。
すると、それは幸せを願うためだと。白はパイスを意味する、ピンクはアモール… だという。
パイスって?両親?国?
よくよく考えたら、パイスじゃなくてパース、平和の意味だったようだよ。白は。
アモールは、愛。
あと黄色やブルーの花もあった。基本的にはグラジオラス。全長1メートル近くありそうな、背の高い植物だ。
バラもあった。ブーケにしてもらって持ち帰っている人もいた。
へぇー。おもしろい習慣だなぁ。日本で言うと、おさいせんみたいなもの??
私たちもあとで買って海に願いを込めようね〜と言い、ホテルに戻った。ちなみに花はひとつ、1ヘアウ。(約56円)


部屋で軽くパンとハム・チーズなどをつまみ(というのも、大晦日の夜はレストランがほとんど閉まるし、ホテル内は大晦日特別ディナーで高いコースしかなくなるから近所のスーパーで買い出しておいたのだ)、いよいよ11時が回ったので、全員白い服に着替えてコパカバーナに繰り出した。
そう、大晦日は白い服というのがブラジルスタイル。これもまた、幸福を願うためのおまじないみたいなものなのかな?
だからか、12月に入ると、街中のブティックのショーウインドーは白い服で埋め尽くされるのだ。
日本では黒一色という光景はあっても、白一色というのはなかなかないよね?運動会の白組さんくらいか。
あとは○○教会とか??
ともあれ、街に出てみると、確かにほとんどの人が白を身につけている。2007のロゴ入り白Tシャツも街頭販売されている。
おもしろいなぁ。


ビーチはもちろん夕方よりずっとずっと盛り上がっていた。でも、ガイドさんが言うような、「東京の山手線のラッシュ並みの人出」でもなかったよ。
みんなグループ単位でかたまって行動しているから、そのかたまりの合間を縫っていけば、波打ち際近くまで結構カンタンに進める。
このときまだ雨は降り続いていた。けど、傘をささなくてもびしょぬれにはならない程度。
ベビーカーは邪魔になるから、アレックスはパパの抱っこで。