父母帰る

約1ヶ月弱ブラジルに滞在していた私の両親が、昨日の深夜の便で日本へと帰っていった。
そうね、今頃はアメリカ大陸を横断中かな。あと9時間ほどで成田着かな。


昨日は家族みんなで空港へ行き、空港内で夕食を一緒にとり、夜の10時半過ぎに登場ゲート前で見送った。
やっぱり淋しいなぁ、残された私たち夫婦と子ども2人、これだけでもいつもは結構にぎやかだったはずなのに、ふっと核家族に戻ると、あれぇこんなに少なかったっけ??って、夫と2人、首を傾げちゃった。
そうだった、これが通常モードの我が家なのだった。


実の親だから何かと勝手もわかりあっているし、実の親だからお互いに思っていることをバンバン言い合えるし、それはまぁラクでもあり、大変でもあり。
怖いもの知らずの田舎者だから、到着した数日後にはふたりだけで外を歩いたりしていた。
車に気をつけてよ、怪しい人に気をつけてよ、ここはブラジルなんだから〜、とこっちが冷や冷やしながら送り出していた。
ポルトガル語を少しでも覚えようと必死で、でもなかなか頭に入らなくて、コイにさんざん呆れられながらもボンジーアやコンリセンサを繰り返していた。
やっぱり自分の親だなぁ、と思う面と、あれ、うちの親ってこんなんだったっけ?と思う面と。
お互いに新鮮な発見がありながら、それはそれは早く日々が過ぎていき、あれ〜もう帰る日だねって感じに。


私は高校卒業と同時に家を出て東京で一人暮らしをしていたから(その後も親元で住むことはなかった)、1ヶ月もの長い間、両親と過ごすのは久しぶり。
しかも言葉の通じない異国だから、やや調子が狂うこともあったけど、やっぱり親は親。
いろいろと助けてもらったし、頼りっぱなしだった。家事や育児もそうだけど、なんとなく、精神的にもね。支えられた気がする。


親孝行と言えることが少しはできたかな、それはわからないけど、親が元気なうちに今の私たちの生活を見てもらうことが出来て良かったと思う。
こんなふうにたくましく(?)生きていることを理解してもらえたかな?
ブラジル暮らしの大変な面もわかったかな?
だけど結構ブラジルも悪くないのよ、ってこともわかってもらえたかな?


ともあれ、来てくれてありがとう。
2人を見送った今、私は、ふぅーーっとけだるさが訪れて来て、なんだか抜け殻状態よ。
でもまた、明日から元気に頑張ります。次に会う時には、娘も孫も、また少し成長していられるように。