イビラプエラ公園で野外バイオリンコンサート

世界的に有名なバイオリニスト、ギドン・クレーメルサンパウロでコンサートをするという。

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番&第4番&第5番

モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第3番&第4番&第5番

妙に音楽関係の情報に詳しいダンナがそんなネタをどこからか仕入れてきた。
平日の夜に2日間コンサートがあるのね、ふぅん、行きたいけど最近コンサート行き過ぎだしなぁ… 毎度毎度、子どもたちをソグラに預けるのもねぇ…
なんて思いつつネットで関連情報を探していたら、お、日曜の夕方にパルキ・ド・アウジトーリオで無料のコンサートもあるんだ!と発見。
公園内の施設ならば、きっと子連れでも大丈夫だろうと勝手に想像し、蚤の市帰りにイビラプエラ公園に寄ってみた。


しかしこの公園…相変わらず広いねぇ。公園内にいくつものパビリオンや文化施設が点在している。目的のアウジトーリオ(音楽ホール)はどこだろう… 
人に聞きつつ、駐車場からしばらく歩いてたどり着くも、全然コンサートが始まる気配がないよ。チケット売り場に並ぶ人が数人いるだけだ。
それにしてもカッコいい建物である。前衛的な外観もさることながら、一歩中に入ったロビーのモダンなことよ!
駆け回るコイすら、絵になる風景…

で、肝心のコンサートはなんと、建物入り口の真裏、半野外ステージ風のところで行われているのであった。
そうだったのね、てっきり室内だと思っていた私たち。これはいいね!と、さっそく芝生に腰を下ろす。札幌の芸術の森で開かれる、夏のPMFの野外コンサートみたいだ…。

こんなに開放的な雰囲気なのに、音響がびっくりするほど素晴らしかった。いったい、どんなマイクとスピーカーを使っているんだろう?
もちろん、奏者の腕もあるんだろうけど、施設自体も新しくていいものを使っているんだろうな。


さて、ギドン・クレーメル氏とは、ラトビア人バイオリニストだそう。
もう白髪のおじいちゃんだけれど、さすがの演奏。消え入るような高音から、迫力ある和音まで、厚みのあるサウンドは聞きごたえ抜群!
モーツアルト記念音楽祭の一環のようで、モーツアルトの曲が多かったけれど、現代風に一部アレンジされていてとてもおもしろかった。
自由なアドリブが入るような感じの、のびのびした演奏は、実にブラジル的?ラテンのノリ?
会場の雰囲気とピッタリ合っていて、すごく良かった。



ただひとつ残念だったのが、お天気。
昨日まで結構夜も蒸し暑かったのに、今日は肌寒くて小雨模様…。あああ、屋外と知っていたらもっと防寒対策をしたのに〜。
会場で行商人からカッパを買って着ている人もいたよ。


聞く側もすっかりリラックスし、ちょっと散歩のついでにクラシック…なんて人もいる公園での野外コンサート。とても心地いいものだね。
ときどき、ここで同様のコンサートが企画されているようだから、これからもチェックしなければっ!