ありがとう札幌西山ラーメン

日本の食材は難なく手に入るサンパウロだけど、それでも買えるものと買えないものがある。
買えないものとは…
おいしい札幌ラーメンとか、札幌スープカレーとか、文明堂のカステラとか、ユーハイムのクッキーとか。おいしい梅干とか、だし醤油とか、ゆずこしょうとか。
まぁ要するに、必要最低限の食材とかお菓子は日本から輸入されるけど、銘柄限定のうまいものっていうのは、当然のことながらいちいち輸入販売されているわけではないのだ。


だからこそそういうものが恋しいのだ…。
私ももうすぐブラジルに来て1年、おかげさまでホームシックにはなってないけれど、
味シックにはなっている。
あぁ、うまい札幌ラーメンが食べたい!スープカレーが食べたい!!


実は、そんな思いを札幌の元同僚に訴えたら、先日のワールドカップ取材のお礼にと、段ボール箱いっぱいに札幌の食品が送られてきたのだ。はるばる札幌からサンパウロまで!驚きの送料をかけて!(登別温泉に親子三人で宿泊できるくらいの送料だったよ…すすすいません)



中には驚くべき食材があった。なんと、スープカレー関係のレトルトものが、こんなに充実のラインナップを誇るなんて!

スープカリーの匠、というのは、具がごろごろと入っている温めればOKのレトルトカレー
これがなかなか本格的な味わいで…。感激。
自分で野菜や肉を用意して作るタイプの、いわゆるカレールーのスープカレー版というのもあるのね。
そしてマルちゃんからは、カップメンタイプのスープカレーワンタンが登場。
これはカップヌードルのカレー味風味をイメージしてもらえばいいかな。だけどそれよりもさらさらしたスープとスパイシーさで、札幌スープカレーらしさを演出している。美味い。
あと、有名店マジックスパイス監修のレトルトもあった。これはまだもったいなくて食べてない。

そして何よりうれしかった、札幌ラーメンの半熟成麺。
生ではないものの、生めんに近い食感。スープの味も本格派。


これを最高においしく食べるために、私は豚肉のかたまりを買い、自家製チャーシューと煮卵を作り、白菜・もやし・にんじんなどの野菜をたっぷり炒めてトッピングした。
う、う、うまい〜〜〜


麺は、かつてモスクワ駐在経験のある、ラーメンにはちょっとうるさい先輩が自らセレクトしてくれたもの。いろいろ試してみて、彼の舌に叶った確かな味のものだ。
ちなみに、西山製麺と菊水というメーカーのもの。


ひとしきり故郷の味にひたり、思いはすっかり北の大地へ…。
味シック、ずいぶん解消されました。
ありがとうありがとう。札幌のみんな、本当にありがとう。


あとは、どう頑張っても空輸してもらえないであろう、勝漫の大カツ丼。
これが食べたいばかりに日本に帰りたくなる、そんな今日このごろである。くーっ。